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【日経MJ】有江ノイ的感想文2020年10月14日(水)

1面は、

コロナ下 動画視聴に夢中
ネットライフ1万人調査 「毎日1時間」新習慣に

ネットを活用して新しい生活様式へ――。新型コロナウイルスの感染拡大は人々の暮らしを大きく変えた。日経MJが実施した「第9回ネットライフ1万人調査」では、外出自粛や在宅勤務の浸透で自宅で過ごす時間が増えた結果、ネットサービスに娯楽を求める動きが大きく広がったことが分かった。キャッシュレス決済の利便性を享受する一方、景気の先行きの不透明感を反映してか、課金や手数料などについては、消費者の財布のひもが固い様子も浮き彫りになった。

「ネットライフ1万人調査」のような資料性の高いデータは、コンテンツ産業や、通信事業者にとっては提案書の2ページ目に使うくらい人気があると思います。大体そうだろうな、という結果であっても、「調査で何パーセントという結果が出ています!」という文言だけで、説得力がばーんと増しますからね。そういう意味では、こういう記事はテキストでの説明よりは、グラフやチャートでしっかりデータを見せて欲しいなと思います。「日経MJの定期購読者には各グラフの元となる数値データも提供します」というサービスを付けてくれたら、定期購読者数が2割増しくらいになるのではないかな?と日経への注文が先走りましたが、1面はふむふむ、そーだろうなというくらいの内容でした。

2面は、

オンラインサービス 使い方に違い 地方は娯楽 都市は「食」。

この比較での結果は面白いとは思ったのですが、人口が多い上位5都府県を「都市」、それ以外の42道府県を「地方」として利用率などを比較というのはあまりにも乱暴な比較のような気がします。

ネット通販の利用実態 高齢者ほどコスパ重視 男性は趣味/女性はファッション

ネット通販のくだりで、「意外にも高齢者の利用率が高いことがわかった」と書かれていますが、いつの時代の高齢者をイメージしているのでしょう?まるちゃんのおばあちゃん?

若い女性に人気 インスタ、FB抜く

そりゃそうだろうな、実名でSNSに公開するのは人脈をあてにしている営業あがりのじいさんくらいでしょう。

7面は、

(展望 家電マーケット) 巣ごもりでフィットネス機器堅調 手軽な運動、「長続き」に工夫
近年の健康志向の高まりで、フィットネスクラブの利用者数は増加傾向にあった。しかし、新型コロナウイルスのクラスター感染が発生したこともあり、その利用者数は減少している。経産省の特定サービス産業動態統計調査によると、緊急事態宣言が発令されていた時期の利用者数は激減し、4月は前年同月比で82%減、5月は同95%減となった。それに伴い自宅でエクササイズをする機運が高まり、4月以降フィットネス機器の販売が堅調に推移している。

確かに運動不足は誰しも感じていますから、フィットネス機器の需要は続きそうです。ただ考えて欲しいのは、この手の機器がとてもスペースをとるという問題。在宅勤務が増えてきてゲーミング・チェアも増えてきているようですが、オンライン会議にも「映え」て、隙間時間には運動出来るような多機能チェアを考えてくれませんかね?そうするとスペースの問題はかなり解決すると思うのですが。 bluetooth接続で運動量や消費カロリーをモニタリングしながらのデスクワーク!理想的です。デスクの下のエアロバイクで発電してその電力でオンライン会議に接続したらもう大変。全員真っ赤な顔で、はあはあ言いながらの会議です。健康なんだか不健康なんだか。

同じ7面での新製品

1つで複数の映像出力に対応
ベルキン(東京都台東区、0120.532372)の1つのUSB-Cアダプターであらゆる映像出力を可能にする「USB-C to 映像変換アダプタ(HDMI、DisplayPort、VGA、DVI)」

重要なプレゼンで用意されていたプロジェクターがVGAしかないと気づいた時に嫌な汗がたらりと流れた人は結構いるのではないでしょうか?プレゼンする機会が多い人はバッグにお守り代わりに入れていた方が良いと思います。税別で4980円。嫌な汗をかくことを思ったら安いですね。

9面は、

スニーカーサブスク 来秋にも

スイス発のスポーツブランドだそうですが、来年の秋だともう「サブスク」の見直しがブームになっているような。というか月額3380円ってそんなにみんなスニーカー履きつぶしているんですか?

(映える アジア発ビューティー) ランコムの3Dバーチャル旗艦店 次世代の買い物体験を提案
化粧品の購入場所が実店舗からオンラインショップへとシフトするなか、ランコムは世界に先駆けて美容液「ジェニフィック アドバンスト N」に特化した3Dバーチャル旗艦店を、シンガポールにて8月28日から9月20日までの期間限定で開いた。バーチャル店舗には、スマートフォンやPCでランコム・シンガポールの公式サイトにアクセスして入店する。店内は「発見」「探検」「インスパイア」「ライブ」そして「ショップ」と5つのゾーンがある。ただ単にボタンをクリックして商品を買うのではなく、ビジターが体験できるインタラクティブな仕掛けがちりばめられている。

こうしたメーカー側のバーチャルショップの需要は足下で急拡大しているように思います。従来は実店舗を補うプロモーションツールとしてのスキームの方が大きかったわけですが、ここに来てネット上でCRMとして完結するショップにシフトしてきているように思います。現在はスマホ自体のセンシング技術に依存していますが、こういう市場が拡大してくるとスマホにBluetoothで接続できる簡易な肌診断機器なども汎化して安価になり、コスメ、健康、ライフスタイルを総合的に維持、サポートするようなサービスが普及してくるのではないでしょうか?今までのIT関連の展示会などでもそうしたサービスはコンセプトとして打ち出されてはきましたが、このコロナ禍で、先進的なコンセプトは急速に具体化する可能性が出てきました。このスピードをかなり意識しないとコロナ自体のダメージよりも大きく競合他社にリードされてしまう可能性もあるように思います。

11面は、

持ち帰り特化のデニーズ 面積・運営費通常の3割
新宿のオフィス街に

ファミリーレストラン「デニーズ」を運営するセブン&アイ・フードシステムズは、宅配と持ち帰りの小型店を都内に開いた。広さは通常店舗の3割弱で、出店費用も同程度に抑えられる。外食業界は新型コロナウイルスの影響で客足が遠のいている。コロナ下で伸びている宅配や持ち帰りの需要開拓を急ぐ。

飲食店街はことごとく間口の狭い「弁当屋街」に変化していくのでしょうか?そのうち「すぐに食べられるスペースを」ということで、電話ボックスのような「個食ボックス」がずらりと並ぶようになるかもしれません。そうなると…なんとなくトイレに似てきます。「出るところ」と「入るところ」、エントロピー的には似た形状になっていくのかな?

※引用文は、日経MJ2020年10月14日誌面からのものです。


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