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TOEICと英会話は「別物」

こんにちは!英会話習得アドバイザーのArisaです。

TOEICと英会話は「別物」というタイトルでお話をしていきます。

人によって意見が分かれる話しではありますが、私はこの2つを全くの「別物」だと思っています。

特にこれから英語を話せるようになりたい!と取り組み始める方に関して言うと「英語の身につけ方」がわかるまではTOEICはおすすめしません。その考え方について解説していきますね。

英会話習得はスポーツと同じ


英会話ができるようになりたい!と思った時に、まずはじめにTOEICに取り組む方がいます。

なぜTOEICという選択なのか?その理由を聞いてみると、

・スコアが出た方がレベルがわかりやすい
・学びにお金かけるので形にしたい
・将来的にも役に立つかと思う

という感じの方が多かったのですね。

気持ちはよくわかるのですが、でも一度考えてみて欲しいのです。

英会話の身につけ方は、スポーツと同じです。

もし仮に、あなたが本田圭佑選手にあこがれて、あんな風にサッカーが上手になってみたい!と思ったとします。その時に

よし!サッカーのルールブックを読んで、完璧に暗記して、まず審判員の資格を取ろう!

そう考えるでしょうか?

審判員の資格なんて、絶対取らないですよね。

では何をするか?

サッカーボールを蹴ってみる!

というところから始めると思います。

確かに審判員の資格があれば、ちゃんとルールもわかってます!という証明にもなるし、証明書があることで将来何か役に立つかもしれない。

でも、一番欲しいと望む「軽やかなパスやシュートする能力」は手に入っているでしょうか?

足を動かして練習をしてないのに、手に入っているわけがないですよね。


日本人の多くの方が、英語をすごく勉強しているのに全く話せない原因は、これと同じ事をしてしまっています。

英語を話したかったら、話す練習をする。

しっかりと自分の口と声を使って、英語を発する練習が必要なのです。

勉強に使っている時間を練習にシフトできたら、出てくる結果が全く違うものになっていきます。


またTOIECを筆頭に英語のテストは、知識英語の暗記の側面が多いので、会話のお手本となる人をじっくり観ることもなければ、言ってみて失敗することもありません。

なので、どうやったらあの人みたいに話せるのだろうか?そのためには、どう練習したらよいのだろか?そう考える機会もないはずです。

そして、言葉のやり取りをして自分の気持ちが動いたり、感じたことを言葉にして言ってみたい!と感じることもないので「使える言葉」としては、身につきづらいものです。


はじめてのTOEIC受験体験


私もかつて1度だけ、TOEICテストを受けた事がありますが、勤務する英会話スクールで無料受験だった事もありノー勉で受けました。

テスト当日に、テスト内容を把握したのですね。

そこでとてもビックリしたのですが、実際に英語を使ってやりとりするときと、働かせる脳の場所が全く違う。という感覚を持ちました。


実際に英語を使って人とやりとりするときは、

全文を正確に聞き取れる力より、推測する力や傾聴力、相手を理解する力の方が大切ですし、

日常の仕事でメールを使う場合は、メールを受け取って、内容を理解して、返信を書くのみ。すごくシンプルです。


括弧の穴埋めのためにわざとひっかかるように似たような選択肢から、正解を導き出す。選択肢を読んでいて「これは一体何のためにやるのか?」と疑問に感じたことを覚えています。

ましてや自分の仕事に関係ない他社の会社のメールを読んで、すんなり理解できるでしょうか。日本語であったとしても、その会社の業務背景が見えないと完全に理解することは難しいはずです。

つまり、注視する情報が違うのです。

学校の「国語」の教科書も、夏目漱石などが書いた物語の途中からを取り上げたりする項目があったと思います。しかし、前後の背景など大枠が見えず非常にわかりづらくなかったでしょうか。その感覚とよく似ています。

大枠が見えないのに、細部の答えを探す。
すごく複雑で難しいと思いました。

『言葉を使う』という世界での英語と『テスト』という知識力を測る英語では、色んな側面で大きな乖離があります。

因みにこの時のスコアは500点でした。テスト時間も長すぎて最後は嫌になってしまい、問題も読まず、全部「C」を記入した記憶があります。


目的があってのTOEIC

自分の夢や理想のために「必須条件」であるならば、まずは全力で必要なスコアを取る事は大切だと思います。

でも、そうでないとしたら、

・なぜTOEICの高得点を目指しているのか?
・出来るようになりたいのはどんな事?

それが「英語で他国の人と話すこと」だとしたら、スコアなんてなくても出来ます。と、私はお伝えしたいです。

TOEICに対して否定的な表現もしましたが『別物の能力』として捉えておかないと「TOEIC900取れるのに、英語で会話ができない。」と悩んでしまうことにもなりかねません。

そして「こんなに一生懸命やってるのに...」と、自分を苦しめてしまうんですね。そんなのは、悲しいではないですか。

あなたが本当に目指しているのは、どんな事が出来る自分ですか?

「英会話ってこうやったら身に付くのか!」それが見えた後にTOEICをやってみると、日常会話では使わない単語が多くて、それはそれで面白いですし、勉強になります。

でもそれ以前の段階だとしたら、もっともっと楽しむべき英語があります。ぜひ目的を見失わないでくださいね。

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