2024.03.19 きっと気のせいだし、
たしかあの子は、中学3年生の時に同じクラスだった子。
ほとんど話したことがなくて、覚えているのは、わたしと同じ左ききで、そして朝読書の時間に、ファンタジーものの小説をよく読んでいたこと。
わたしはお客さんで、あの子はカフェの店員さん。
こんなところでバイトしていたんだ。
でもあの子と話すようなこともないし、そもそも忘れてるかな。
スプーンを落として替えのものを持ってきてくれた時、左手にスプーンを差し出してくれたことに、わたしはまだ浮かれています。
きっと気のせいだし、外はまだ冬の香りがするし。
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