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価値観(倫理観) ≒ 生き方


今日の朝、こんなツイートが目に入ってきた。
心理士の倫理観についてだ。

過去にも、検査の用紙のスクショ、ロールシャハの図版などなどがTwitterやメルカリなどで出回っていたこともあった。
今回、検索してみると、どうやらこれだけではなく…この類の商売をしている心理士は意外といるようだった。
たとえば…下記スクショで引用。

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こういったものも出てきた。
これは、なんの質問紙なんだろうか?
質問項目数的になんだか予想がついたりもした。
そして、もしその検査用紙のコピーや、PDFデータでやりとりをするなら違反だし、そもそも…心理検査ってなんのためにやるんだっけ!?という疑問は浮かぶ。

というか、臨床心理士、公認心理師という資格ホルダーであることへの責任感をどこまで感じられているんだろうとも、正直、個人の見解としては思った。

とはいえ、心理検査を自費でやっているクリニックもあるし、まぁまぁ商売として成り立つのかもしれない。
検査用紙を買っている、あるいは自作のなにかなのであれば100万歩ぐらい譲ってもいい←

ただ、「占いではないため」と書かれている。会ってもない、知りもしない人への心理検査って、俗に言う“心理テスト”なのでは?と感じた。

心理士が稼ぎに困っている、仕事がないなら副業しよう…。そこらへんの発想は理解出来る。
私も同じように仕事がないなら自分で作ろうと思い、Station~イランカラプテ~を立ち上げた。


これには色々な想いがあったからだが、対象を一般ではなく、専門職にしたのは、ある程度のリスクマネジメントをしたかったからでもある。
自分の経験、臨床感としてマッチする職を練り上げた結果だった。

ただ、こういうツイートを見たり、話を聞いたりすると…
私たちがしている仕事って究極的にはなんですか?
という問いが浮かぶ。

お金稼ぐためなら他の仕事を選んでいるのではと思うし…。臨床家である以上、人の生死を扱い、どう生きていくのかということに常に触れている仕事だと、私は思っている。
残念ながら、お金儲けとは程遠い仕事で、プライスレスな部分に価値があるものでもある。
たしかにそれでは食べていけないから色々考えるわけだけれど…。

お金儲けは否定しない。生きていくために必要だ。そして、それは人それぞれの価値観だとも思う。

私は今回の話は、心理士の倫理観といった問題ではないと感じる。
むしろ、人間としての価値観、理性、道徳心などの問題だろう。おそらく、心理士じゃなく、違う専門家だとしてもこういうことをやる人は同じような副業を創り出すんだと思う。

前回、梨木香歩さんの『ほんとうのリーダーのみつけかた』について、自分を生きることと結びつけてレビューをした。

みんなそれぞれの事情がある。
この発想に至ったそれぞれの理由があるんだろうなぁって、私は考えた。
でも、立ち止まって考えて欲しい。

専門家である前にどう生きていきたいですか?
どういう人間でいたいですか?

臨床家である前に、1人の人間として、問われ続けるであろう命題なんじゃないかと、個人的には思う。

どんな形であれ…皆に幸あれ!!

※個人的な考えです。特定の誰かを批判したい意図は一切ありません。批判から端を発しましたが、理解したい、対話したいという想いを大切にしているつもりです。

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