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UFOが隠蔽されてきたもう一つの理由

UFOの存在が少なくとも第二次大戦の頃から、80年以上にも亘って隠蔽されて来たのには、様々な理由があると言われているが、
 ・敵国に情報が洩れる危険
 ・大衆パニックの防止
 ・石油産業など既得権益を守るため
などが、UFO研究界ではよく主張されて来た。
しかし、よく引き合いに出される、1938年のラジオドラマ、H.G.ウェルズの「宇宙戦争」を聞いたアメリカ人が、火星人襲来を信じパニックが起きたという話は、根拠のない都市伝説らしいし(一説には、CIAがブルッキングズ研究所に流させたという。)、石油に頼ったエネルギー政策は、最早時代遅れとなりつつある。
実は、それでもUFOを隠蔽し続けなければならないと考えている、特殊な人達がいるらしい。

今、ヒストリーチャンネルでは、「解禁!米政府UFO機密調査ファイル」という番組の再放送をしているが、ペンタゴンのAATIP(高度航空宇宙脅威識別計画)の元リーダーで、2017年に、アメリカ海軍の"Tic Tac UFO"ビデオをリークしたとされ、今やUFO研究界のスターとなった、ルイス・エリゾンド氏と、退役後に所属していた調査グループ"To The Stars Academy"(TTSA) を中心とした、ドキュメンタリーである。
シーズン1は既に2年前に放送されていたが、改めて見直すと、今、UAP問題でキーパーソンとなっている人達が総出演の凄い番組だったと分かる。
U-NEXTでも配信中なので、ネタバレは出来るだけ避けるが、単に3本のビデオが流出したというだけでは全くない、非常に深刻ともいえる内容となっている。

そのエリゾンド氏が最近、ニューヨーク・ポストのインタビューの中で、ヒストリーCHの中で述べていた衝撃の体験を再び語っている。

エリゾンド氏は、2010年から17年までAATIPで働いていたが、元将軍で、トランプ政権の国防長官となった、ジェームズ・マティス氏に報告を上げようとしたところ、中間にいる高官たちにそれを拒否されたため、軍を辞めたようだ。
そして、その高官の中にはキリスト教原理主義者がいて、なんと、「聖書を読んでいるか。UFOは確かに存在するが、悪魔の仕業だから追及するな。」と言われ、冗談ではなく本気だと分かって、エリゾンド氏はショックを受けたという。

ニューヨーク・ポスト紙は、元空軍研究所のロケット科学者、エリック・デイビス博士も、「彼らはUFOを悪魔のようなものだと考えていた。」と述べたと補足している。
さらに、元イギリス軍UFO調査官で、UFO研究家のニック・ポープ氏によると、アメリカに限らず、イギリスの政府関係者も、UFO現象は実在するが悪魔的なものだと考えている人達が研究に反対しているそうだ。
彼らの信念では、UFOを研究することで悪魔にエネルギーを与えることになるので避けるべきであり、聖書でサタンが「空気の力の王子」と表現されていることにも由来しているという。

ほとんどの日本人の宗教観ではピンと来ない話だろうが、神だけでなく悪魔の存在を信じている人が意外と多いらしいのは、教会に悪魔祓いが実際にいる事からも分かる。

そういえば、ヒストリーCHのドラマ、「プロジェクト・ブルーブック」でも、UFOの隠蔽工作と、自らの宗教観の間で苦悩する将軍の描写があったが、その将軍が国防長官に情報を隠し、対立していたのは、エリゾンド氏らの話をモデルにしていたのかもしれない。

また、矢追純一氏の著書によると、MJ-12の下で研究していた科学者の証言として、宇宙人の存在を異常に恐れる軍の高官グループがあったという。
 引用:「彼らは過激論者であり、ファンダメンタリスト(聖書の記述を
 すべて正しいとする主義者)であり、偏執的な人々の集団です。
 そして宇宙人を恐れるあまり、憎悪するようになっていったのです。」

だから、エリゾンド氏が告白したのは、以前ならそれだけで命の危険が伴うような話なのである。
進歩の邪魔をするのは狂信的な宗教家というのは、ガリレオの時代から変わっていないのだろうか。

だとすると、あらゆる宗教に寛容な日本のほうが、ディスクロージャーに対する抵抗は小さいかもしれない。
そもそも神道にも仏教にも、絶対的な悪という概念はないだろうし、もし、高天原の神々は宇宙人だったと分かったとしても、心神喪失してしまうような人は少なそうだ。

日本の自衛隊は勿論、設立以来ずっと米軍の影響下にあるわけだが、先日、高野誠鮮氏が元陸自の高官のかたとの対談を有料だが公開している。

元自衛官で、UFOの話をされているかたは、これまでにも何人かおられたが、アメリカ軍の空母の中で、UFO(由来の?)技術を見せられたというのは、本当なら凄い事だ。

また、小生が昔、別の趣味のブログを書いていた頃に、たまたまUFOの話をしたところ、いいねをしてくれた人がいたのでプロフィールを見たら、海自の自衛官とあり、ひょっとして、職務中に目撃した事がある人かもしれないと、ふと思ったりした。
護衛艦が米海軍と行動をともにすれば、必然的に目撃が増えるのではないだろうか。
自衛官の方々の証言から日本発ディスクロージャー、に是非期待したいところだが、以前よりマシとは言え、マスメディアが殆ど取り上げないこともあり、世間の関心は世界でもかなり低いほうではと思われる。
今、アメリカでは平均して1日10件ほどのUFO目撃があるそうだが、広大な国土と誤認も含めてとは言え、殆どの宇宙人はテレパシー能力に優れているそうなので、地上で関心をもつ人が少ない地域では、姿を見せづらいという面があるのかもしれない。

また、自分らの時代と比べて、宇宙を舞台にした映画やアニメが少ないのも、若い人の興味を惹かない一因だと思うのだが。


UFOと宇宙問題について長年学んでまいりました。出来るだけ多くのかたにお知らせしたいと思っておりますので、ご協力いただければ幸いです。