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再始動2 街も人も物も。

以前書いた記事、
再始動からの進捗になります。

壁面の塗装からロゴのプリントが進行中。
ロゴは最終チェックの段階まできていて、完成次第入り口の扉横にプリントしていきます。

壁面とロゴにはちょっとしたストーリーがありまして、
その内容を少しだけ書きたいと思います。



ロゴは木、土、菌、食物連鎖。
食材を得る上で必要なもので、
自然界にある畑(場所)からイメージしています。

僕ら料理人は加工業です。
食材を仕入れるとこらから始まります。
仕入れたら加工し、お客様に料理を提供するというお仕事。
食材に対してどう向き合うか、どのように生かしていくかが大切になります。

例えば、
カレーを作りたいと思えば、肉、玉葱、人参、じゃがいも、スパイスを選ぶ。
ゴールがカレーだと設定すれば迷いなくカレーを作ります。

しかし、
肉、じゃがいも、玉葱、人参、スパイスを用意します。
まず食材を見て、
それぞれの特性や育った環境を見ていきます。
さらに季節。
今日は暑いのか、寒いのか。
あらゆる条件をみていくと、おそらくカレーにはなりません。

もちろんカレーが悪いと言うわけではありません!

食材にフォーカスした時、
5味以外の味の他に淡味、渋味などがあります。
食材がもつ特徴ともいえます。

食材がもつ力を生かしたい思うならこの淡味、渋味をちゃんと引き立てたい。

もっと多面的にみていく必要があるのです。

さらにはお店に届くまでのストーリー。
生産者者の想い。
いいものが出来た時のあの顔…

思いを巡らすと様々な情報が流れ混んできます。

料理人とはそういうもの。

さて。
食材と情報を手にしました。
料理を作ります。
無意識にカレーを作り始めるなんて、
おそらく、おそらくしませんよね?笑


ロゴには初心を忘れない想いを込めています。

食材そして環境にも向き合って努めていく決意ともいえるかもしれません。



あともう一つ。
壁面のお話。
壁の塗料には別の現場から出た残りものを使用しています。
改装に使われる資材にも廃材を使っています。

このお店に使われる資材には、
余り物や廃材を多く使用している事になりますが、
これについては賛否があると思います。

ですが、
もう少しだけ聞いてください。

僕の想像ですが、
普通の改装作業で使うものはおそらく全て発注します。

その中で余る材料についてどうなっているのか僕にはわかりませんが、
使われない事もあるでしょう。

なぜなら使う方がコストがかかるから。
使う為に加工しなきゃいけない。
少な過ぎるから何かと組み合わせなきゃいけない。
だから使いきろうとすると余計に労力が増えることになります。

何がなんでも使いきろうとするかしないかは職人次第。

捨てるのはもったいない。
まだ使える。
捨てられそうな資材をなんとか生かそうする職人の気持ち。
僕はそれがいいなと思っています。

また廃材にはこれまで誰かの為に支えてきた物語があったはず。
またこの現場で新しい物語が始まり、
別の現場の歴史がこのお店に受け継がれていく、そんな気がしてなりません。

職人が廃材を生かし仕立てていく様は
僕ら料理人が食材を生かし調理していく様と似ている気がしています。


この建物も取り壊しの直前で借り受けたもの。


色んな巡り合わせの中、
この場所で、
初めから決まっていたかのように物、事、人が繋がっていく。


これでまだ未完。

思いが大き過ぎで胃が痛くなってきた。