初心者向け!!おすすめSF小説
始めに
皆さま~~~、SF小説読んでます?
「SF小説気になるけど、何から読むべきか分からない!」って方!!
今日はそんな方々にぴったりな作品をご紹介します。
宮野優『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』
最近、発表された作品になるが、イチオシの作品。
「タイムループが感染していく」世界を描いた連作短編だ。
文体がソフトで読みやすく、スケールが徐々に壮大になっていく。
これぞSFの醍醐味、という感じで非常にSF沼。
エンタメ作品としても非常に面白く、日常が崩壊しながらも日常を続けようとする「人類の誠実さ・健全さ」というポイントが、ぐっと来た。
各作品ごとに文体の硬度が変わり、没入感が非常に高い。
何が良いかって、表紙が良い。顔が良い作品は持ってるだけで非常にQOLが上がる。眺めているだけでも買う価値がある作品、オススメです。
アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
本好きの間の共通認識として、次の格言がある。
「オバマ元大統領の推薦書籍は信用していい。」
困った時はオバマの推し小説を読め。この作品は、映画『オデッセイ』の原作者アンディ・ウィアーの作品だ。どれもエンタメ性に富んでおり、非常に面白い。この作品は中でも、傑作だと思う。
宇宙探索もの、と言えば伝わるだろうか。
読みやすいし、登場キャラが立っている。
SFあるある「人類の存続の危機を掛けて──」なのだが、異星人ロッキーが可愛い。本当に良い。萌える。物語の推進力があるキャラが居る作品は最高なんだよ。映画化は絶対すると思う。面白いもの。
最近出たなかで、最高のSFエンターテインメントだと思う。
星新一『ボッコちゃん』
まず何と言っても、星新一作品は圧倒的に読みやすい。
ショートショートと呼ばれる2000~5000字程度の作品群がメイン。
子供から大人まで楽しめる。星新一オタクなので、推していく。
シンプルながら明確にSF要素が含まれており非常にオススメ。
始めの一歩は『ボッコちゃん』を推奨しますね。
星新一『ようこそ地球さん』
特に私が好きなのは『処刑』という作品で、重大犯罪を犯した男が赤い惑星に水の出る装置を持って葛藤する作品だ。
間違いなく傑作であり、人生を変えるだけのパワーのある作品だと思う。
小中学生にお子さんが居るなら購入してプレゼントすると非常に喜ばれると思う。幼い頃に読んだ作品が、大人になって良かったな、と思えるようになる時があるが『ようこそ地球さん』は間違いなくオススメできる。
星新一 『きまぐれ博物誌』
変わった作品になるが、『きまぐれ博物誌』は星新一作品を一層美味しく読むために購入を推奨する。
1960年代のピリピリした空気感が残る随筆集言えば良いだろうか。
本作品の魅力は星新一のブラックジョークが遺憾無く発揮されており、「10年後の東京 公害」の世界観が良いので、おすすめ。
この『きまぐれ博物誌』を、読んだ人は少ないだろうから推薦しておく。
中村文則『R帝国』
「朝、目が覚めると戦争が始まっていた。」から始まるディストピア小説。
新聞の連載であり最初に読む内容ならば、薄すぎず濃すぎず。テーマが社会的な問題を取り扱っているが、個人的にはエンタメ作品として読んだ。傑作……までは行かないが、良作であるのは間違いない。
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