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A級(U-12)ライセンスを学んで気づいたたった2つの大切なこと


サッカー指導の柱


サッカー指導をはじめて16年目になりますが、常に心掛けていることは

・Quick(素早く)

・Simple(簡潔に)

・To the point(要点を伝える)

が今の自分のサッカー指導の柱になっています。

ですが、指導を重ねているうちに

もっと良い指導を」「もっと結果を

と、思えば思うほど、どつぼにはまってしまうことがあります。

A級ライセンス(U-12)を受ける前、

コーチとしてスキルアップすることは

テクニック・戦略・練習方法を豊富に知っておくことが

指導者として変わっていくことなのかと思っていました。


A級ライセンスで常に言われ続けていた事とは!?


しかし、A級を受けたときに常に言われていたことは

リアリティ」、「キーファクターの設定(より具体的に伝える)」でした。

当たり前のようなことかもしれませんが、その普段の当たり前に考えてきたようなことが自分には足りていなかった事に気づかされました。

まず一つ目は指導における「リアリティ」とは何を指すでしょうか?

それは、オーガナイズ(場の設定)をすることです。

サッカーは同じ場面は1秒としてありません。

だからこそ、細かく設定する必要がリアリティに繋がっていきます。

例えば、

試合に対して積み上げていく練習メニューは妥当か?

サッカーコートのどこの場所の練習なのか?

メニューを達成すること自体を目的にしてしまっていないか?

プレーの原則

メニューの作成(人数、サイズ、ルール)、プレーの強度、コーチング、全てにおいて見直されました。

さて、ここからが一番重要なところです。

それはキーファクターの設定(より具体的に伝える)です。

そもそもキーファクターとは何でしょう?

指導者のトレーニングメニューのキーファクターなどを見ると多いですよね。

【パスの質】

【正しいポジショニング】

【身体の向き】

【観る】

etc

というような非常に曖昧なものです。

これだけのキーファクターで選手たちのパフォーマンスは向上するでしょうか?

サッカーにおけるキーファクターとは!?


自分が考えるキーファクターには「指導者が選手に投げかける魔法の言葉」にあたります。

例えばパスミスが起きた時に指導者が上記のキーファクター通りに「パスの質を良くしよう!」と声をかけたらパスは通るようになりますか?

選手からすると、「パスの質?何それ?」だったり「質のいいパス出したいけど、どうやったらよくなるんだろう?」というのが曖昧なキーファクターで指導される選手の気持ちになってしまうはずです。

残念ながらこれでは選手のプレーの変化はありません。

これらの曖昧なキーファクターにはいつ?どこへ?どのような?というような具体的に伝えられていないのです。

パスの質に関するキーファクターであれば

足元へのパスは相手にパスカットされないような正確な強さで出そう

足元へのパスは味方が次にプレーしやすい、相手に奪われにくいパスの強さで出そう

スペースへのパスは、味方の走るスピードを落とさないような強さで、走る前方へパスを出そう

というようなものになるべきで、状況別に※5W1Hを基準にして考えると良いかもしれません。

※5W1H

『いつ』

『どこで』

『だれが』

『なにを』

『なぜ』

『どのように』

何かを提示したり、説明したりする際には必ず考えなければならないことだと思っています。

整理するだけでやることが明確になるからです。

キーファクターの設定をして満足せず、より具体的に示し、より具体的に褒めることを意識して選手たちが大きく成長できる魔法の言葉を投げかけているけようにトレーニングできると良いはずです。

練習メニュー作り

その日の目的」「そのシーズンのテーマ」「1年間の計画」など様々な目的によって組み合わされます。

1つの練習メニューを切り取るだけでは、十分な指導ができるわけではありません。

指導案を作る際は、どのように練習メニューを組み合わせて、どのような流れで1日の練習を作っていけばいいのかわからないと思います。

まずはサッカートレーニング本を買って読んでみたり、練習動画を見たりするのも良いですね!


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もちろん実際に指導経験を積んでいる方の指導をみて学ぶ事も大切です!!

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どういう意図で、どのように練習を組んでいるのかを実践しながら経験をしていくことが一番の近道だと思います!!

指導案テンプレート

指導方針目的から組み合わされた練習メニュー作りの事です。

指導に正解はありませんが、目の前の子供達に最適な指導を試行錯誤する必要があります。

手書きで書くのも良いと思います。

良かったらこちらの指導案をお使いください。

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教えている選手のレベルはそれぞれの指導者で違うので、もらった指導案をそのまま使用するのではなく、指導案の作り方や工夫の仕方を学んでいく必要があります。

これでパソコンでデータ管理、保存も可能です。※指導案テンプレートは自由に作成できます。是非普段のトレーニングでご活用下さい。

次回は指導案の書き方についてより具体的なお話をさせていただきます!!



『有言実行をし、コーチ業、選手たちに夢を与えられる存在になりたい』 その為には、まず自分を知ることが大切です。 選手達をより良き方向へ導いていく事、同じ思い持った仲間を増やし、今の地域を良くしていく事です。宜しくお願い致します。