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建築学科ってどんなところ

こんばんは、ひろです

4月から建築学科に進学するけど、いまいちどんなところかわからない…
また、進路選択で建築学科気になっているけどどんなところなんだろう?

と思っている人たちも多いのではないでしょうか。

今回は建築を専攻している自分が建築学科がどんなところかについて紹介していきたいと思います!

建築学科で勉強すること

「建築学科ってどういう勉強をしていると思う?」と聞いたとき、
おそらく、多くの人が「建物の内装や外装のデザインについて勉強すること」と答えると思います!

確かにそれも、建築学科で勉強することの一つです
でも、実際にはもっと多くのことを勉強するんです!

例を挙げると、
建物が崩れたりせずに安心して使えるようにするための構造
建物の中で快適に過ごせるようにするための環境設備
建物の内外装に使われている材料や仕上げの種類

構造材料環境といった工学的な部分
法規都市計画といった社会的な部分
さらに、歴史意匠などといった文化的・芸術的な部分

これらの建物を構成する要素建築学科では学ぶます!
文系理系と言い切れない、かなり特殊な分野だと思います!
それゆえに、たくさんのことを学ぶ必要があります!

学ぶことを大まかに分類すると、建築計画建築構造建築環境建築材料建築史の5分野です!
(細かく分けると、都市計画建築法規建築設備などなど盛りだくさん)
それぞれについてざっくり説明すると

・建築計画

多くの人が思い浮かべる建築のイメージにあたる教科
設計を行う上でのより快適な空間を作るための基礎的な知識を学びます!
設計課題を通して内装外装デザインなどをひたすら考えたりします。
設計課題を進めていく中で、図面の表現方法3DCGの作成、模型製作、プレゼンテーション能力を身につけていきます!
(学生生活が忙しくなる原因は設計!際限なくやれてしまう…)

・建築構造

建築物に加わる力(地震や台風、雪など)に対して建物崩壊しないように保つことが建築構造の役割です!
建築構造では建物骨組みに関する内容を学びます。
様々な構造形式構造材料構造力学について勉強します!

・建築環境

日照などの外部空間建築空間との関係性などについて学びます!
また、照明電気給排水空調などの建物空間をより快適にするための建築設備についても学びます。

・建築材料

建物の内外装に使われる材料建物ができるまでの過程を学びます!
基本的な建築材料の種類や特徴について学び、さらに実際に現場でどのように施工が行われているか、施工方法の種類などについても勉強します。
実際にコンクリートを調合したり、打設したりもします!

・建築史

建物デザイン構造歴史建築思想について学びます!
西洋&日本建築歴史
・どのような建築思想のもとでどんな建物が設計されたのか
についても勉強したりします。

流れとしては、建築学科に入って
1年前期から2年前期までに一般教養専門科目基礎的な部分
2年後期から3年前期までは専門科目知識をより深めていく
3年後期からは自分の興味のある部分をどんどん深めていく
という感じです。

建築学科の学生生活

建築学科学生生活というとどうしても「ブラック」だとか「闇が深い」といったネガティブな印象を持たれがちです。

でも、実際に学生生活を過ごしていた立場からすると、周りが思うほど「忙しい」と感じることは少なかったです。
(忙しいことに変わりはないのですが…)

ただ、設計課題の提出1週間前とかは流石に「ブラック」だと言われてもしょうがないような生活を過ごしていました。
模型シートの作成で、朝早くから終電ギリギリまで大学で作業するようになり、提出3日前とかになると大学で泊まり込みで作業するような人も現れてきます。

不思議なことに、学年が上がるにつれて終電帰ることや大学で泊まりこみで作業する人が増えていきます…

それでも、全然サークルやアルバイトもできますし、日程をうまく調整すれば旅行に行くこともできます!

ただ、将来設計デザインで活躍したいなんて人は研究室や学外のプロジェクトに参加したり、設計コンペに何度も挑戦したりして忙しく過ごしています。(設計コンペだけで数百万稼いでいる先輩もいました…)

自分自身も施工設計プロジェクトに何度か参加したり、OBづたいにお願いして設計事務所インターンシップアルバイトをしていました。
そんな中でも、授業や課題、サークルをどうにか両立させることができ、時には1週間近く旅行に行くこともありました。

学生生活についてはこれらの記事で詳しく紹介しています ↓

建築学科のメリット

・たくさんのスキルを身につけることができる

設計課題を進めていく中で、何種類ものPCソフトを使うことになります。
使い方を覚えるまでは、つらいかもしれませんが最終的にはたくさんのスキルを身につけることができます。

身につけたスキルにはWordExcelPowerPointなど基本的なITスキルに加えて、CADでの図面作成3DCGの作成模型の制作illustratorを使ったデザインPhotoshopでの画像編集こだわりを持って写真パースを切り取る力、コンセプトを決めてそれを文章や絵で表現したり、プレゼンを組み立てる能力など多くのものがあります。

・たくさんの仲間ができる

忙しい日々を送る中で、『戦友』と言っても過言でない仲間ができます!
これに関しては全ての学科・分野の中で1番だと感じます。

みんなで苦しんだり、文句を言いながら毎日のように設計課題に取り組んだことはいい思い出になっています。特に提出直前焦り寝不足による謎のハイテンションにまみれたカオスな空間は特に印象に残っています。(笑)

そんな濃密な時間を共有する分、ただの同期とはまた違う『戦友』とも呼べるような強い絆が生まれたりします。
学科の全員と普通に交流があるのも、他学科にはない魅力だと思います。

・日常をより楽しむことができる

建築物はどこにでもある分、建築学生はどこでも楽しむことができます。
街中にある建築物を見ながらデザインについて考えたり、有名な建築作品を見に行って『ここはこーだ、あそこはあーだ』と友人たちと議論を重ねたりします。

特に建築史・建築思想を勉強するとより楽しさは増していきます!
旅先でお寺などに行った時も学ぶ前と学んだあとではものの見方が変わり、旅行の楽しみも倍増します。

まとめ

今回は建築学科について紹介してきました。

正直に言って、建築学科忙しいし、過酷だと思う。
他学科とのギャップ苦しむこともある。
生半可な気持ちで入ったら、後悔するだろう…
建築を愛することができなければ、やっていけないだろう。

自分自身も幼少期に見たテレビ番組をきっかけに建築に興味を持ち、好きになり建築学科に進学しましたが、途中でつらくなり、嫌いになったこともありました。
それでも、好きという気持ちを原動力にどうにか乗り越え、今では建築が楽しくてしょうがないです!

大事なのは建築が好きな気持ち忙しい日々を送る覚悟
それさえあれば戦友と呼べる仲間たちとかけがえのない有意義な時間を過ごすことができます!

建築の沼にどっぷりハマると、楽しくてしょうがないです。

建築の世界でお待ちしております。

ではまた


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