一級建築士学科試験、何のために試験勉強をするのか?何のために過去問を解くのか?
学科試験に合格し、設計製図試験に合格する。これらを経て、一級建築士の資格が与えられる。
一級建築士をめざす者に、求められているものは何か?
設計製図試験の合格者すなわちランクⅠとは、「知識及び技能」を有するもの、とされている。
そして、「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう、とされる。
これを踏まえると、学科試験においても、一級建築士として備えるべき「知識」を有しているか否かが試されていることになる。
ここで求められる「知識」を備えずに、試験に臨めば、当然、不合格という結果になることは言うまでもない。
何のために試験勉強をするのか?
それは、一級建築士として備えるべき「知識」を身につけ、試験に臨むためである。
過去問を解く。
もっともオーソドックスな試験勉強の方法の1つである。
では、何のために過去問を解くのか?
同じ問題、類似問題が出題されたとき、対応しやすくなることは1つある。
よく理解できぬまま、漠然とした判断をしても、過去問を通した学習から正解に至れることもある。
備えるべき「知識」を有しているか否かが試されるのが、一級建築士の試験である。
試験問題は、力の大小、施工手順など、その判断を誤ってはいけないことに焦点を当てて問いかけてくる。
問題文をクイズ的に捉えてしまうと、出題者の意図することから外れる危険がある。
出題者の意図するキーポイントを探りながら問題文を読む習慣をつける必要がある。
過去問を漠然と解くのではなく、上のようなことを意識しながら取り組んでいけば、出題者の意図を踏まえて、答えを結論づけていく習慣がついていくだろう。
こうしていくことで、解答の精度は高まっていくはずである。
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