【3Dスキャナ開発】FacTrans™の紹介
こちらの記事は古い内容となっています。
最新記事をご確認ください。
FacTransとは
FacTrans™(ファクトランス)は、多くの3Dスキャナが苦手とする、黒い表面のものや、透明、光沢を含む表面をフルカラーでスキャンすることができる3Dスキャナです。
綺麗にスキャンするための熟練がほぼ不要で、子供から大人まで、誰でも簡単にフルカラー3Dスキャンを楽しむことができます。
FacTransの特徴
1.黒いものや光沢のあるものでもフルカラーで3Dスキャンできる
従来の3Dスキャナは光沢面や黒色の表面をスキャンする場合、
白いパウダースプレーを吹き付けることで形状を取得していましたが、
パウダーの影響で色情報を正確に取ることができませんでした。
FacTransではパウダースプレーの代わりとなる、特殊な液体を使うことで、これを解決しました。
この特殊な液体をスプレーした対象物は、通常の光源下では以下のように無色透明となって見えます。
そして、これに紫外線を照射すると、このように発光します。
このように、2種類の光源を使い分けてスキャンすることで、
正確な色情報と同時に黒や透明な部分のスキャン可能になります。
ちなみに、この液体は水性のため洗えば簡単に落ちますし、
普通は目に見えないのであえて除去しないといった選択もありです。
発光性能も時間経過とともに消失します。
2.ハイクオリティなテクスチャ
テクスチャの生成には高画質な画像データを使用するため、模型等のデカールに書かれているような細かい文字でも潰れることなく再現できます。
3.意外と高精度
現時点でFacTransの精度を語るのは難しい部分があるので、ひとまず市販の3Dスキャナとの比較となります。
以下が、100万円近くするプロ向けの3DスキャナとFacTransで取ったデータを重ねたヒートマップです。
4.操作が簡単
一般的な3Dスキャナのスキャン操作は、実はあまり簡単ではありません。
特にハンディタイプの場合、スキャン対象との距離を一定に保ちつつ、ゆっくりとスキャンする必要があるため、操作にコツが必要です。
また、スキャンは1回では完了しないため、複数回行うことが多く、後で取ったデータ同士を結合するソフトウェア上の操作も必要です。
ある程度はソフトが自動でやってくれますが、手動で操作することも多く、データができるまで作業に張り付いている必要があります。
一方、FacTransはターンテーブルを搭載しているので、作業者はテーブルにスキャンしたいものを置き、スタートのボタンを押すだけです。
1回のスキャンは1分程度で完了するので、向きを変えて再度ボタンを押す作業を2~3回繰り返すだけで完了します。
スキャンした後の3D化処理もワンクリックで行われるため、別の作業の合間に3Dスキャンをするといったことが容易です。
以下の動画でFacTransのスキャンワークフローを見ることができます。
(Kickstarter向けで英語字幕ですが、雰囲気だけでもご確認ください)
スキャンデータサンプル
以下のページにFacTransでスキャンした生のデータをアップロードしているので覗いて見てください。
データは無修正なので所々粗い部分があったりしますが、スムージングやレタッチなどの後処理を施せば、さらに良い品質になります。
販売について
クラウドファンディング(Kickstarter)による資金調達によって製品化をします。Kickstarterではアーリーバードのリワードとして数量限定最大50%OFFの価格でFacTransの提供を予定しています。もしこの製品に出資を希望していただけるようでしたら、是非以下のフォームをご活用下さい。Kickstarter開始と同時にご案内のメールをお送り致します。(現在Kickstarterの審査待ちなので近日中に公開予定です)
2022年2月17日追記
Kickstarterの募集開始しました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?