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初めてエミュレータに触れる人向けの指南書

エミュレータ入門

今回は手に入りやすいファミコンなどのカートリッジのゲームを主体に話を進めていきます。
ハードについてもオススメをしていきますので、最後までじっくり読んでください。

最初に手に入れるもの

エミュレータで遊ぶ時に必要な環境として、Windows10か11が動くパソコンを手に入れましょう

パソコンでゲームをしなくても、エミュレータで使うゲームROMを自前で作るには必須です。
必須と書きましたが、パソコンが無くてもある程度は出来ます。ただし、始めるときはパソコンへエミュレーターを導入して慣れた方が良いのは確かです。
パソコンである程度できるようになったら、Androidやエミュレーター専用機の設定も難しく感じることはないと思います。
最終的にはLinux系のOSも触れるようになるとさらに幅が広がります。

遊びたいゲーム機を選ぶ


次に遊びたいゲーム機をいくつかピックアップします
比較的簡単にROMデータを作れるのは、ファミコンやスーパーファミコンの様なカートリッジのゲームです。
特に実機は必要ありません。

PCエンジンのROM2は実機が必要ありませんが、メガCDやPS2などのCD、DVDのゲームをエミュレータで遊ぶには実機が必要です。(一部を除く)

吸い出しに必要な機器を用意する

カートリッジのゲームはゲームスロットのついた吸い出し機が必要です。
具体的にどんな機器が使えるかですが

  • レトロフリーク

  • レトロダンパー

  • カートリッジリーダー

この辺で吸い出しする人が多いです

1、レトロフリーク
レトロフリークのカートリッジリーダーをPCに接続して吸い出しをする方法と本体で吸い出しをする方法があります
PCでの吸い出しは専用のプログラムが必要なので、このプログラムの配布が終了したので少し敷居が高くなっています

2、レトロダンパー
吸い出し特化の機器です。
PCと接続して吸い出しをします。
公式サイトから専用のプログラムをダウンロードして吸い出します。
比較的簡単に吸い出し出来るのでオススメです。
ゲーム機ごとにダンパーが別れているので、全部買うと費用がそこそこします。
マルチスロットのダンパーはかなり高額なので、予算に合ったものを購入します。

3、カートリッジリーダー
本体完結型のマルチスロットの吸い出し専用機です。
使い方に癖がありますが、本体完結で吸い出し出来るので、好んで使う人も多いです。
値段はレトロフリークくらいします。
以前は自分で組み立てないといけませんでしたが、今は完成品を売ってるので敷居は低くなりました。
バージョンがいくつもあるので、最新のバージョンのものを手に入れたいです。
ファミコンやメガドライブなどのよくあるゲームカートリッジだけではなく、アタリやアクティビジョンなどの海外製品のカートリッジも読み込みできるバージョンがあります。(別途カートリッジアダプターを購入する必要あり)
多機能で言えばこれが一番でしょう。カートリッジアダプターが製品としては手に入りにくいです。

エミュレーター導入機器を選定する

一押しのオススメ

エミュレーターを最初に導入するとしたら、Windowsのパソコンが良いでしょう。
ある程度ゲームができるゲーミングパソコンが理想です。
マシンパワーがあれば、PS3やXBOX360のゲームも動きます。
エミュレーター抜きでもSteamなどのパソコン専売のゲームが動くのは魅力的です。

次点でオススメ

パソコンをサブ的に利用するならば、今ならSteamDeckでしょう。
かなりのパソコン専売ゲームが利用できて、エミュレーターの利用環境も充実しています。
導入までが簡単なので、ROMさえ用意すればほとんど困ることはないと思います。
ある程度ゲームを絞っていけば、PS3のゲームも遊べる程度で動きます。
PS3以前のゲームならば実機相当で動くのも魅力です。
さらにゲームに特化した機器なので、コントローラーも本体についています。

ある程度慣れてきたら

ある程度慣れてきたら、ゲーム機を改造してエミュレーターを導入するのがオススメです。
個人的にはPSPが導入しやすくてオススメです。
DSや3DSも任天堂タイトルを遊ぶなら本体を改造しておきたいところです。
PS VITAはタッチパネルが使えるので、スマホに慣れた人には使い勝手良いです。
マシンパワーが必要ならNintendoSwitchもいいですね。
本体が壊れるリスクがありますが、それでもポータブルゲーム機はそのまま持って外で遊べるのが魅力なので、オススメしたいですね。

Android系なら

個人的にはAmazonのタブレットです。
そのままではAmazonのサービスしか使えませんが、Android化すれば途端に高性能で安価なエミュレーター機器として利用できます。
タブレットを使うにあたってオススメのエミュレーターはNintendoDSのエミュレーターです。
上下分割の液晶が売りのDSですが、タブレットなら上下つながっての表示も可能です。
桃太郎電鉄を家族で遊ぶときにも大きな画面が役に立ちます。
7インチモデルなら通勤通学の時に電車内で利用しても邪魔になりにくいです。
価格も性能を考えるとかなり安いのもオススメの理由です。

Androidスマホ

今時はスマートフォンを持っていない人は珍しい時代なので、Androidのスマートフォンの利用は現実的だと思います。
メインのスマホに導入しても良いし、使わなくなったスマホでも良いです。
コントローラーも比較的簡単に繋げられるので、携帯ゲーム機のように使えます。
ただし、iPhoneはエミュレーターを導入するには不向きです。

Raspberrypi

エミュレーターに慣れてきて、自信もついてきたならRaspberrypiにエミュレーターを導入するのをオススメします。
円安やコロナの影響で手に入りにくくはなっていますが、新型のRaspberrypi5が登場したので、先代のRaspberrypi4と併せてオススメしたいです。
中華ゲーム機、いわゆるエミュレーター専用機を早期にオススメしていないのは、Raspberrypiの存在があるからです。
基本OSはLinuxベースのOSですので、扱いがWindowsとは異なります。
ある程度使いやすくなっては来ているものの、コマンド入力を頻繁に求められるなど、敷居が高いです。
しかし、Linux系OSを利用できるようになれば、特殊な方法でゲームのROMを吸い出すことが出来るようになります。
Raspberrypiはゲーム専用OSのRetropieと言うOSを導入します。
コントローラーだけでゲームの起動や終了まで行えるので、次作のゲーム筐体の中に入れると言うことも可能です。
本体の大きさは女性の手のひらサイズです。とても小さいので、次作のポータブルゲーム機を作ってしまう人もいるくらいです。
ゲームとしてはDreamcastくらいまでは実機相当で動くので、マシンパワーは見た目よりも高いですね。

中華ゲーム機

毎月新しい機種が発売されているのが中華ゲーム機と呼ばれるエミュレーター専用機です。
マシンパワーは値段に比例しますが、PS2くらいまで動く製品もあります。
値段的に高い機種を選ぶならSteamDeckを先に買った方が良いと思いますが、軽くて持ち運びしやすいのが中華ゲーム機の特徴です。
数千円から数万円まで値段の幅が広いので、好みの形と値段で選ぶ楽しさもあります。
新機種が発売されるたびに購入する人もいるくらい人気のカテゴリです。
固有のFW【ファームウエア】(OSのようなもの)を導入しているのが中華ゲーム機ですが、より使い勝手が良いCFW【カスタムファームウエア】を導入して遊ぶ人が多いです。
ROMの配置などはWindowsで学んだ知識が活用できますので、ここまで来たら迷うことはあまりないと思います。
オリジナルのFWはバックアップして置くくらいが注意点でしょうか。

最後に

最後に、エミュレーターの導入は敷居が高そうに見えますが、敷居の低い所から順番に歩んでいけば気が付いたらそれなりに扱えるようになっているものです。
いきなり手が届きにくいところを探すより、手が届くところから始めてゆっくりと慣れていくと良いです。

個別のエミュレーターについては、また触れることがあると思います。
慌てずゆっくり学びながら歩んでいくと、楽しいゲームライフが送れるようになるのではないかと思います。

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