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更新3回目:レトロフリークのカートリッジリーダをPCで使うパーフェクトマニュアル:吸い出しの手順もあり
※2023/4/15更新
RetroFreakDumperの作者が公開が終了しました
※2023/4/12 更新
RetroFreakDumperの作者が公開を取りやめました。
※2021/11/9 更新
カートリッジアダプタの給電方法について、追加しました。
レトロフリークはファミコンやメガドライブのカートリッジをそのまま挿し込んで遊べるゲーム機です。
レトロフリークだけでもゲームを吸い出す事ができますが、SDカードを何度も抜き挿ししなければならないので、たくさんのゲームを吸い出すには不便です。
パソコンでそのまま吸い出しが出来れば、とても便利ですね。
今回はパソコンで直接吸い出しを行う方法をお話します。
レトロフリーク単体で吸い出す記事もあるので、まだ読んでない方はそちらも合わせて読んでください。
動画もあるので、併せてどうぞ
難易度設定
★ とても簡単 (何も考えなくてもできる)
★★ 簡単 (初歩的なパソコンの知識があればできる)
★★★ 普通 (ある程度の技術が必要)
★★★★ 難しい(パソコンの知識があまりないと難しい)
★★★★★ かなり難しい(パソコンの知識と他の知識も必要)
★★★★★★ とても難しい(複合的な理解力が必要)
今回の難易度 ★★ 簡単
インストールするものがいくつかありますが、技術的な課題が少ないので、初心者向けだと思います。
最初に
レトロフリークのカートリッジアダプタの利用は、開発者の手によって手軽に扱えるようになったので、今回紹介することにしました。
以前はコマンドで入力したり、デバイスドライバーを用意したり、データベースを拾ってくるのが面倒でしたが、この辺の煩雑さがなくなって、すっきりと使いやすくなりました。
最新の更新が2021年10月3日なので、今後も使いやすく進化することを期待しています。
準備するもの
レトロフリーク カートリッジアダプタ
RetroFreakDumper(ソフトウェア)
作者が公開を取りやめた様です。
リンク切れになった場合は二度と手に入らないので、今のうちにダウンロードしてください。
公開終了しました
とても残念です
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103065731/picture_pc_fa5a94ba7dd8dbae2f428fe091b0e5f4.png?width=800)
Microsoft .NetFramework 4.7.2(ソフトウェア)
USBドライバ(デバイスドライバ) RetroFreakDumper(開発配布元参照)
セットアップ
RetroFreakDumperをダウンロードしてきます。
Microsoft .NetFramework 4.7.2をインストールします。
RetroFreakDumperのzipファイルを解凍して、任意のフォルダに保存します。
RetroFreakDumperフォルダ内の「NesCartDBFileDownloader.exe」をダブルクリックしてデーターベースをインストールします。
ここまででセットアップは終了です。
PCとカートリッジアダプタの接続
レトロフリークのカートリッジアダプタをUSB延長ケーブルでパソコンと接続します。
私はAmazonチョイスの延長ケーブルを使っています。
USB3.0なので使い回しができて便利ですが、手持ちのUSB2.0の延長ケーブルでも問題はありません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63892736/picture_pc_82be80c09baefabba116bf5e9bd3397f.jpg?width=800)
レトロフリークのカートリッジアダプタを裏返して、写真の位置へつなぎます。
もう片方は繋いでも認識しないので、間違えないようにします。
※2021/11/9更新
写真下の方へUSBを繋ぐとバスパワーからセルフパワーに変わるので、読み込みが不安定なら2本つないで吸い出してみてください。
接続したらデバイスマネージャーを開きます。USBのシリアルデバイスが追加されていたらOKです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63893296/picture_pc_e1839b63367b0e696bbd2a14050e6693.png?width=800)
Windows10だとデバイスドライバー不要ですが、それ以前のWindowsは配布されているデバイスドライバーをインストールします。
RetroFreakDumperの起動
RetroFreakDumperを初回起動するときにセキュリティチェックが入るので、実行をクリックして許可して下さい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63894643/picture_pc_7073244a25a55382d1b8257ab3afd8c0.png?width=800)
起動したら「オプション」から「保存設定」を選んで、「保存時NGフォルダを作成し隔離する」にチェックを入れます。
ここにチェックを入れると、吸い出しに失敗した時に不要なデータが混ざってわからなくなるのを防げます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63896244/picture_pc_51d6558c9da3a6b1cdb7c1c562e56c79.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63896259/picture_pc_9f4987bea11bda823abdc28e014fe589.png?width=800)
吸い出し(ファミコン)
実際にファミコンのゲームを吸い出してみます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63897253/picture_pc_dcc56c52116e8f1d76f1018d697883f3.png?width=800)
RetroFreakDumperを起動したら、ポートの変更をします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63897294/picture_pc_cecc61a980a59a8823361c1a813b055a.png?width=800)
USBのシリアルポートがCOM4だったので、それに合わせます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63897423/picture_pc_596e4e6f3a8551f49579332467998b29.png?width=800)
ゲームを挿し込み、「吸出し」を押してROMデータを読み込みます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63897624/picture_pc_6e5fddbd8fddc26f05dbb4e624c19347.jpg?width=800)
ドラゴンバスターを読み込みました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63897662/picture_pc_7cd92f3515bbe9ebf10dc43c3058f669.png?width=800)
カセット(カートリッジ)の状態が良くないのか、エラーが出ました。(以前吸い出したときは正常に保存できました)
エラーが出たゲームはNGフォルダに保存されます。
ドラゴンバスターがなかなか読めないので、違うゲームでやってみました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63897786/picture_pc_9ae36bbc9c3a79f04ed7c7ed671338f9.jpg?width=800)
ゼビウスを読み込んでみます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63900638/picture_pc_4588882fc40889c8e19419f1db4a6ed4.png?width=800)
今度は読み込めました。
自動的に「Roms」というフォルダが出来て、ゲームが保存されます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63900737/picture_pc_11f820c81d2457272115a411c6ec99e6.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63900741/picture_pc_55d1108aaa33bb75ac232f3a81f45eed.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63900756/picture_pc_12b978b23ab0a7876f84d0a441fe660e.png?width=800)
ファミコンのディスクシステムのBIOSも吸い出してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63900825/picture_pc_8c23697b74dd5d7fcc5a0bf51866c32a.jpg?width=800)
ディスクシステムのROMカートリッジをレトロフリークのカートリッジアダプタに挿し込みます。ゼビウスと同じように操作します。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63901247/picture_pc_e5299d248c4e04b2a9440c0a4d87d5a4.png?width=800)
上手くいきました。
このBIOSを利用すれば、レトロフリーク本体でディスクシステムのゲームが遊べるようになります。
他のエミュレータでもBIOSは使えるので、大切に保存しておきましょう。
SEGA MyCARDを吸い出す
セガのSG-1000などにはMyCARDというPCエンジンのHuCARDの様な形状のゲームがあります。
規格としては、MyCARDとHuCARD、MSXのBeeCARDは同じだったようです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902108/picture_pc_166a74679b5104498e3a39e16e74da52.png?width=800)
左から「MyCARD」「BeeCARD」「HuCARD」
BeeCARDはBEE PACKというアダプタで利用するようですが、レトロフリークではMSXのカードもカートリッジも端子が異なるので利用できません。
MyCARDを吸い出すには、レトロフリークのギアコンバータかメガドライブのメガアダプタを使用します。メガアダプタをそのまま差して使うことができます。
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MyCARDは手前のCARD INPUTのスロットへ挿し込みます。mkⅢのカートリッジは後ろのスロットへ挿し込みます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902417/picture_pc_62350041cb79469b03538797e72e33a4.jpg?width=800)
実際に吸い出してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902473/picture_pc_b0637b4a956cfc8f34a344751e17fdc6.png?width=800)
メガアダプタもギアコンバータとして認識されます。中の構造は同じようになっているんでしょう。
メガアダプタはギアアダプタのように、ゲームギアのゲームは読み込めませんが、代用として利用できるのはいいですね。メガアダプタの方が古いので手に入れるのが難しいですが、すでに持っているなら活用できます。
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成功しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902566/picture_pc_0d1395ff54e0fe984dfa1c5a4572450a.png?width=800)
ファミコンのフォルダの他にSG1000と言うフォルダができています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902668/picture_pc_a47d6e39463b9575942b0a08be93cab0.png?width=800)
海外版マスターシステムのゲームを吸い出す
海外版のマスターシステムは端子が日本のSEGA mkⅢやマスターシステムと異なるので、そのままではゲームの吸い出しができません。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902843/picture_pc_71125e994b2574856376e9635b65caf9.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902827/picture_pc_86f750424d75d1bf42af0d57eaaa8475.jpg?width=800)
そこで、海外版マスターシステムのカートリッジを変換アダプタで変換してギアコンバータで読み込みます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63902936/picture_pc_bb1c67cf123876d2b0267650e97064db.jpg?width=800)
このような変換アダプタを手に入れました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63903005/picture_pc_19204a06aea97ec7043f1e71e0fad360.png?width=800)
ギアコンバータに刺してみると、メガドラタワー以上の高さです。mkⅢのカートリッジを挿すと同じくらいの高さです。
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さっそく吸い出してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63903252/picture_pc_07e0030a78f648d65aae678b7faf08c7.png?width=800)
成功しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63903263/picture_pc_8ef8077c9ef52b628200955ae8bc4548.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63903273/picture_pc_dc1afef374d49874f666c9cdcfdf2a42.png?width=800)
SEGA_MK3というフォルダができて、中にゲームが保存されています。
海外版を手に入れて遊ぶ機会は少ないかもしれないですが、レトロフリークのカートリッジアダプタはかなり優秀ですね。
RetroFreakDumperの作者にも感謝です。
まとめ
レトロフリークのカートリッジアダプタとRetroFreakDumperを使えば、ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、海外版のファミコンやマスターシステムまでカバーできます。
吸い出し作業が捗るので、レトロフリークをこの際手に入れてみてもいいですね。
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