見出し画像

継続コーチング体験記 セッション第6回目(一応最終回)

コーチングのクライアントさんに了解を得て、ご自身にセッションでの体験を記事にしてもらうこの連載。

3ヶ月6回に渡る継続コーチングの旅を経て、さとうさんの人生のビジョン構文が完成。

そして、これまでの振り返りをまとめていただきました。

キーワード

・ヴィジョン構文
・他者の意見と問題解決
・自主性

思ったこと

煮詰まった考えに他の人の目線を加えると解決につながることがあるが、答えは自分の中にしかない

セッション開始

冒頭はいつものように互いの近況を報告し、「そういえば今日が最後の回ですね〜」ということを話しつつ、前回決められなかった私のヴィジョン構文について話をしていくことになりました。

前回のセッション後、常に頭の片隅にぼんやりと「ヴィジョン構文何にしようかな〜」という思いがありつつ、「これだ!」というものに出会えないままでした。

セッション開始ギリギリの時間まで粘っていくつくかフレーズを作ったのですが、どれも失敗作。歯切れの悪いお寒いフレーズばかりになってしまったのでした 。しかし、発表せねばなりません。「ドデスカネ」とワタワタ焦りながら自分が作ったヴィジョン構文をいくつかを伝えると、あらやんさんは相変わらず「うんうん。」とニュートラルに聞いてくれます。

普通だったらこのやりとり、恥ずかしいだけでなく、すごく気まずいシチュエーションだと思うのですが、コーチングはそこが違います。この時ほど、「否定的な態度を取らずに話聞いてくるコーチング、ありがてぇ〜!」と思ったことはないかもしれません。

そして私が、「一応書いたんですけど全部しっくりこないんです。ヴィジョン構文は、私には考えられないかも」という本心でありも言い訳でもある一言を伝えると、

あらやんさん曰く、「確かに、そんな雰囲気で話していましたね。あ、でもヴィジョン構文って『〇〇を〇〇する〇〇です』という文法に無理やり当てはめなくてもいいんですよ。あと、ミッションではないので、自分のためにつくってもらって大丈夫です」とのこと。

え、そうなの?私、「ヴィジョン」という言葉に引っ張られて勘違いしてしまっていました。

「じゃあ、もう一回考えてみましょうか。」と、あらやんさん。

ここまでダメダメモード全開、自分にはヴィジョン構文のワークは合わないと思っていたのですが、あらやんさんが背中を押してくれたので、改めて考えることに。

しっくりこないヴィジョン構文がどういう意図で生まれたのか、その背景を話しながら言葉を探っていきます。各文はPowerPointを使って「言葉+写真または絵」の組み合わせで表現をしたのですが、それらをながめる中であらやんさんが「あー、このイメージはいい感じですね。さとうさんに合っていると思います(ちなみに、それはミツバチのイラストでした)」と次に進むきっかけをくれます。

画像1

ヴィジョン構文は、どんどん変えていくものでもあるので、一旦「ミツバチ」というキーワードを確定し、それに組み合わせる言葉を見つけるためにもう一度シンキングタイムに入ります。

結果、2分くらい悩んだ後、ストンと言葉が出てきました。
「できました〜」とあらやんさんに声をかけ、内容を伝えると、
「これまで、さとうさんが話していた事とも繋がる文ができましたね。」と、コメントいただき、到底決まらないと思っていたヴィジョン構文がサクッと決まったのでした。
内容は、なんとなく気恥ずかしいのでここでは書くことを控えますが、自分的には好ましいフレーズが出来上がったのでした。

ヴィジョン構文は迷ったり困ったりした時に、羅針盤として自分の価値観を確認する役割を果たしてくれるものなのだそうです。なんだかお守りのような感じもします。

画像2

こうして、自分の価値観の指針を得て、全6回のセッションが無事終了したのでした。

全てのセッションを終えて

全6回のセッションが終わったので、自分なりのコーチングに対する感想をまとめたいと思います。

コーチングはやっぱりケアの一つだと思った

「ココロ」を扱うものとしてコーチングを捉えた場合、カウンセリングとは立ち位置が違うことは、セッションの第1回目であらやんさんに聞いていたのですが(*詳しくは、セッション1日目の「コーチングFAQ」をご覧ください)コーチングがもたらした自分のマインドへの作用を考えると、広い意味でのケアに当たるのではないかな、と思っています。

どんなことも「良くなる」時に、(それが自然に良くなったように見えても)何かしらの作用が働いたり、手段が用いられると思うのですが、コーチングはその答えを悩める人自身の価値観に委ねるところに大きな特徴があると思います。良くなる過程で必要となった人や物に、悩める人を依存させない、自立を重んじる思想があるように感じました。

自分が感じているマイナスの状態は、外的要因があるにせよ、自分に受け止められるキャパがある限りは、自分を見つめることで解決が進む。しかし、自分を見つめることは容易ではないので、コーチとの会話によって状況を冷静に整理したり、不用意に凹まない、そんな前向きなケアの仕組みがコーチングにはあると勝手に今思っています。

想定外に副次的な収穫が大きかった

コーチングの内容だけでなく、コーチの話を聞く姿勢やコメントの仕方が、非常に参考になりました。ひょっとすると、コーチの真似がいちばん即効性を持って役立ってくれたかもしれません。

まだ真似は「こなせる」領域にまで出来てはいませんが、お手本に直に接することができたのは非常に良かったです。

今後

最初はコーチングを通して「英語の学力をあげる」という目標を掲げていた私。しかし、全6回のセッションを通して見えた自分のやりたいことは、具体的な目標に向かうというよりも、それ以前に自分の「土台」をしっかりさせたいということ。

最後にワークを行ったヴィジョン構文なども、普段意識しないと忘れそうだな〜、と思ってはいたのですが、実際忘れてしまい、相反する行動や態度をとってしまったことがしばしばありました。結果的に自分が苦しむことになり、その時ふとヴィジョン構文を思い出して、「あぁ、本来はこうするべきだったな」と、前向きな反省がしやすくはなっています。

そして自分がしっかりするまでには、まだコーチングが必要だな、という思いが生まれ、引き続きコーチングをお願いすることにしたのでした。

結局、そんなオチか〜い。という感じではありますが、いつかは自分自身をコーチし(セルフコーチングというのもあるそうです)、日常生活の中で起きる、良い事やすばらしい人からはもちろん、嫌な事・苦手な人とも関わりながら学びつつ、いじわる婆さん(*長谷川町子さん著)に憧れるマインドも忘れない、謙虚でシャッキリした自己ループ型コーチングおばあちゃんになりたいなぁ、そんなゆるい目標も生まれたのでした。

コーチングFAQ

今回のセッションで生まれた疑問をあらやんさんに聞いてみました。

さとう:まずは、3ヶ月、6回のセッションありがとうございました。

あらやん:こちらこそ、ありがとうございました。

さとう:実は、コーチングの感想の総まとめとして「占いよりコーチングが良いんじゃない?」という内容のコラムを書こうかな、と思っているんですが、どうでしょうか?

あらやん:もう少し詳しく聞いても良いですか?

画像3

さとう:実は私、将来が少し不安になった時、占いでみてもらったことがあるんです。不確実な物事を具体的に考えるヒントとして活用できていいいな、と思っていたんですが、自分の意思が弱くて、かなり結果に引っ張られちゃって。大事なことを考えるのに、占いの結果が気になって、しっかりと自分の感情を見つめられず、受け身になってしまったことを後悔していて。モヤッとした問題に対峙する時、自分を知ることから始めるコーチングのプロセスの方が、私のような影響を受けやすい人には、まず必要なんじゃないかなと思ったんですよね。

あらやん:占いは僕も受けたことありますし、自分を客観的にみるために活用できるところもあると思うんですけど、確かに、自分で決めることが大事ですね。

さとう:そうなんですよ!過去の自分に言ってあげたいです。「モヤモヤしている時には占いもいいけど、コーチングも検討せよ!」と。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コーチとしての振り返りもまた改めて書いてみたいと思いつつ、好奇心と正直さを持ってコーチングに臨み続けてくださったさとうさんに改めて感謝したいと思います。

ありがとうございました。

過去の体験記はこちら

コーチングセッションをご希望の方はこちらから


この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?