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「King of 部室トーク」としてのcreepy nutsのオールナイトニッポンがすごい話

深夜ラジオはよく、「部室トーク」みたいな形容をされます。

ちょっと下世話な話や下ネタ、沢山の人の前では言えない込み入った内容などなど。

部室で気心知れた仲間と暇な時間にだらっと話している感じと深夜ラジオはよく似ています。

今日僕が紹介するcreepy nuts のオールナイトニッポンは、言うなれば「King of 部室トーク」です(二人の敬愛するRHYMESTERとかけて)

今日はそんな二人のトークを「素人性」から分析していこうと思います。

「最強の素人」としてのcreepy nuts

そもそもcreepy nutsについてご存じない方もいるかと思いますので、まずは二人の紹介から。

creepy nutsはフリースタイルバトルで日本3連覇の経験がある実力派ラッパー、R指定と、

先日DJの世界大会 DMC ワールドチャンピオンシップで優勝し世界一に輝いたDJ、DJ松永の2人からなるヒップホップユニットです。

特に松永さんが最近話題になったのもあって、名前は聞いたことある!という方も多いかもしれません。

今日は詳しく掘り下げることはしませんが、メジャーデビュー作品タイトルが「高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。」であるように、

クラスの隅っこから大アーティストに、というある種王道パターンなんですが、だからこそダイレクトに聴く人に刺さってくる楽曲は本当に魅力的です。是非是非。

そんな2人は今、オールナイトニッポン火曜2部のパーソナリティを務めています。

冒頭でも少し触れたように、この二人のトークは圧倒的に

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という特徴があります。

深夜ラジオ「感」を出すのは簡単だけれど

「部室トーク」感というのは、ある種込み入った話や下ネタで簡単に出るものだったりもします。
ですがそうやってしているいかにも深夜ラジオ然としたトークは時に

アーティストとして名があるのにこんな下ネタいっちゃいます

だったり


テレビに普段出てるけどそこではコンプライアンスとかいろいろ気にしちゃうからラジオでこんな話しちゃいます

だったりする見え方で、それはそれで演技っぽくなってしまっている例もあります。

でも、二人のトークにはそのいやらしさがまったくない。「最強の素人」的な話の展開をするが故に、終始純粋に楽しめる最高のラジオ体験ができる貴重な番組だと僕は思っています。

まず女優や俳優の名前は、「新垣」「長澤」「本田」と呼び捨てR指定はキムタクも「木村」と呼ぶ始末です。

ここにちょっとでもそういう人たちと並ぶようなアーティストなんだ的な感覚が二人にあったら、絶対「さん」付けです。

でも、二人にそういう感覚はおそらく一切なくて、基本的に

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なんですよね。そこも含めて部室トーク。

顧問襲来のバタバタ感

あとは、現オールナイトニッポン一部のパーソナリティである星野源や、菅田将暉に自分たちについて触れてもらった瞬間に過剰に反応したり。

その姿は

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なんですよね。

あともう一つ二人の部室トーク性を象徴するのが、一つ前の時間帯の星野源のオールナイトニッポンのゲストや、その週のオールナイトニッポンRのパーソナリティなどがラジオブースの外に来たときの反応。

フリーアナウンサーの宇垣美里さんがオールナイトニッポンRを担当した時にも、その番組内容を受けて二人が、「宇垣俺と結婚しようや」的な話をしてふざけているときに宇垣さんがラジオブースに。

そこで慌てる二人の姿は完全に「部室で顧問の悪口や噂話をしていたら顧問が突然来て大慌て」の図なんです。

こういう演出じゃないところの素の反応ほど部室トーク性が高いのが、深夜ラジオ然としたキャラとしての部室感とは二人のトークの持っているものが決定的に違うことを物語っていると思います。

その他にもDJ松永が大口を叩いてそれにリスナーが乗っかっていくくだりや、R指定の台本の同じフレーズを二回読んでしまうポンコツ進行っぷり、どちらもラジオ慣れした芸人さんや文化人の番組では味わえない「たまらない素人感」があります。

ということで結論づけると、creepy nutsのオールナイトニッポンは

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って感じの番組です。深夜ラジオになじみのない方も、radikoなどを駆使して是非。

紹介しきれないけどコーナー「大江戸シーラン」や「ラジオヒップホップ」も最高だし、R指定の日本語ラップ紹介は本当にサブカル的な面白さ満載だし、とにかく他にも魅力が凄い番組です。僕と会ったら一緒に今週の番組内容語りましょう。

ではまた!

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