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新規事業成功の9割は社内調整である

新規事業を立ち上げる際には、多くのチャレンジが待ち受けていますが、その成功の9割は優れたアイディアでも、プロダクトでも、マーケティングでも、セールスでもなく「社内調整」にかかっています。

逆にいうと、社内調整さえうまくできれば、効果的なセールスやマーケティングの実行が可能になり優れたアイディアやプロダクトを拡げることができる、成功つながると言えます。

今回は、特にターゲットが既存事業と被る場合を想定します。いわゆる、新製品開発戦略ですが既に馴染んだ顧客基盤やチャネルがあるので効率的なセールス・マーケティングができる。新規のリード獲得不要で、はじめましてで自社の説明からスタートする必要がなく、いきなりプロダクトの話に入れるのでリソースが限られる新規事業では大きな利点です。

これを実現するには、社内での綿密な調整と協力が不可欠です。

新規事業のターゲットが既存事業と被るため、セールス・マーケティングの活動でバッティングする可能性があること、また、それをどのように一定のルールを定めて調整するか?これらを定期的なミーティングなどでオープンに既存事業の側と対話をすること。

今進んでいる、やろうとしている施策や案件についてこまめにオープンに既存事業側に共有すること。または、それらについて相談をしてみること。

全社視点で、将来のために新規事業を今のタイミングで育成ことの必要性。

新しいプロダクトを既存顧客に案内することは、顧客の利益に繋がり信頼関係を強化するものであること。

競合他社も常時営業をかけており、もしかしたら新しいプロダクトで満たせたはずの顧客ニーズが、それを紹介しなかったことで、競合にとられてしまう可能性があること。

色々な確度から、タイミングから、上位役職レイヤー 〜 現場担当まで様々なレイヤーに対して調整とコミュニケーションを図る必要があります。骨が折れるし時に、社内調整にここまで気を使ってやることをバカらしく、面倒くさく感じることもあるかもしれません。しかし、ある意味で対社外へのアクションよりもそれらは重要になります。成功というゴールに1点を集中させることで、そんな無駄な思考は省いていきましょう。

次回も、新規事業成功シリーズとしてお送りします。プロダクトやアイディアは一定程度優れたものであることを前提とさせていただき、では残りの1割は何を注意すべきか?について語りたいと思います。


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