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プーシキン『大尉の娘』ロシアの反乱
おはようございます。
毎日編み物をしながら暮らしているアランアミです。
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昨日の編み物🧶
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今日もプーシキンの『大尉の娘』について書いていきます。
前回までの記事はこちら。
今回のサムネはプガチョーフと政治・軍事関係者のみなさんです。
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主人公グリニョーフを通してみた「戦争」とは
物語の後半でグリニョーフはズーリンの隊と行動を共にし、逃亡するプガチョーフを追っていました。
そこで彼はこんな心情を吐露します。
僕たちの行軍と戦争の終結については書かないでおく。手短に言えば、厄災の極地だった。僕たちは反乱者たちに荒らされたいくつもの村を通過した。そこで僕たちは心ならずも、気の毒な住民たちから取り上げたんだ。彼らが賊から守ったものを。どこもかしこも統治体制が断ち切られていた。地主たちは森の中に身を隠している。賊の一味がいたるところで悪事を働いている。それぞれの部隊の責任者たちは、好き勝手に罰したり、赦したりしている。戦火の荒れ狂うこの広大な土地は、何もかも恐ろしい状況にある……。このロシアの反乱、無意味で無慈悲な反乱は、神様、もう二度と見たくはありません!
この部分の記述は本編に収録されなかった「省かれた章」にもっと詳細に描かれています。
戦争中、市井の人にとって明確な味方はいない
反乱者たちに生活を荒らされ、それをやり過ごしたかと思えば軍の人間に守ったものを取り上げられる。
そんな状況をプーシキンは主人公の口を借りて「無意味で無慈悲な反乱」と呼んでいます。
主人公グリニョーフも作者プーシキンも貴族ですが、この悲痛な叫びは農民に寄り添ったものになっています。
それはきっとプーシキンが資料を読み込むだけでなく、実際にプガチョーフの反乱を目にした体験者への聞き取り調査を行った結果なのかなと思いました。
プガチョーフの反乱は18世紀後半の出来事ですが、プーシキンが『大尉の娘』を執筆したのは19世紀です。
2世紀も前から「反乱は無意味で無慈悲」と考えている人がいるのにな、とは思わずにいられない今日この頃です。
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あと1回で『大尉の娘』シリーズは終了の予定です。
ではでは、良い1日を〜
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