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シン・ウルトラマン二回目。やっぱり面白い(※ネタバレ大いにあります)

 仕事帰りに映画館。目的はもちろん『シン・ウルトラマン』二回目である。各所シネコンの上映スケジュールを調べ上げ、職場から時間的・距離的に一番丁度いい劇場の席を確保。ここで前売券のムビチケを活用する。着いてからドタバタするのも嫌なので。結果、開始二〇分前にチケット発券が出来た。自分としては理想的。
 グッズコーナーを覗く。『デザインワークス』が数冊のみあった。どことは言えないが、このエリアでまだ買ってない人は急いで確保しましょう。

 そして感賞。やはり面白い。
 話の繋げ方と広げ方が上手い。ウルトラQの怪獣をリテイクしつつ最後にパゴスを出す。そこからのネロンガ→ガボラの流れは「初代ウルトラマンで怪獣が出てくるパターン」を踏襲してる。そして事が終わって何の気もなしに神永が現れたりと「そんなだったな」とさせられるあたりが心憎い。
 そこから突然のザラブ登場。この狡猾さが見事過ぎる。にせウルトラマンはもちろんだが、さらに主人公を追い詰めるべく取る作戦はオリジナルに無い展開だ。これが後半への付箋にもなっているのも上手い。それほど卑怯なザラブを倒すべくウルトラマンが登場。ここからが神がかっている。
 BGMの流用・再演奏や戦闘シーンの迫力、バディのピンチを助ける場面といい、やって欲しかったことを全部やってくれている。ここでもう100点付けていい。付けたいったら付けたいのだ。

 だが、ここまででも十分面白いのに「いや、まだ終わってはいませんよ」とばかりに登場するのがメフィラスだ。それより先にアレが登場する。ここでまず仰け反る。本当にコレやったのかよ!と思える展開にはひたすら驚く。パンフを見たら「ザラブ登場とこの場面は外せない」との話だが、だとしても長澤まさみですからね。しかし、あの何の生気も感じないさまはさすがプロの女優だなと思えます。
 そしてオリジナルにあった「地球をあなたにあげます」を翻訳した展開。力への憧れや支配欲からすれば、案外大人の方が簡単に落ちると踏んでやっていたのだろう。メフィラスはザラブ以上に狡猾である。

 だがそんなメフィラスが手を引いた理由は「地球をあなたにあげます」と言わせられなかったのではなく、もっと別だった。ここにも驚いたが、しかし「あれ待てよ、どこかでそんな話を聴いたな?」とマニアなら唸っていまう設定になっていた。どこぞの怪獣図鑑に載っていたのを「おい間違ってるぞ。よほど設定の混乱があったのか編集者が間違いでもしたのだろう」というネタを拾うほどのマニアックさ加減。どう思います? あれにはホントびっくりしました。

 昭和の空想特撮作品に対する現代からのアプローチを、設定からストーリーに至るまで網羅するこの一本。もはや驚くしか無い。『シン・ゴジラ』とは全く違う蘇らせ方で攻めた作品、できればヒットして欲しいところだ。
 今日の観客動員数を見るとヒットアニメ作品『五等分の花嫁』の強さが目立つものの2位はキープしている模様。ロングランやヒットも、明日からの週末興行で上位を粘りつつ今週末時点で興収20億達成となるかが鍵か。自分みたいなリピーターや新規観客を確保しつつ、夏休み前の大作ラッシュ前に稼げるだけ稼ぐのが理想だろう。姉夫婦も甥っ子を連れて観に行くという。出来れば早く観て欲しい。そして一緒に語ろう。あとは夏休み期間中に1,2回でも上映があればありがたい。

 ネット上でもネタバレは極力避けられている。観てない方は今がチャンスです!


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