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飛んで口に入る雪前の虫【日記2022/10/20】

私とあいつとの出会いは口の中だった。いやまさかだった。夜の帰り道、街灯で照らされてふわふわと虫が飛んでいると思いながら自転車をこいでいると、マスクを外した途端口に入って来たのだ。そいつの名は

雪虫(ゆきむし)

九州出身の私にとって、なじみのない虫だったので、どんなか調べてみたら、あら結構白くて、ふわふわしていてかわいいじゃないか。

実は雪虫は通称で、タマワタムシ科に属するアブラムシはすべて北海道では「雪虫」と言われているらしい。体長5mm前後で、白腺物質を分泌しているため、写真のようなふわふわした洋服をまとっているように見えるらしい。冬に入る前に大量発生し飛び回るため、その姿は初雪のように見えて幻想的らしが、私は夜に見たため、カゲロウとしか思わなかった。さらに、雪虫が発生したら20日くらいで雪が降るとも言われている。なるほど、だから雪虫なのか。

口の中で出会った虫と言えば、カメムシがいる。小学生のころ、虫取りに出かけたら口の中に入ってきて、あの異臭を放たれたのだ。それから、カメムシを匂いで感知する能力が高まった。そして今日も、カメムシに出会う。研究室で作業していたら、後ろから私の机にブーンと来た。

実は、先程の雪虫はカメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科。つまり、研究室で出会ったカメムシは雪虫とお仲間だったということ。全然違う形なのに、まさかの繋がりを発見した日だった。


今日のひとこと

目が一緒の雪虫とカメムシは、口に入りたがるのも一緒


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