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失敗しない会社選びに取り入れたい「推し」の概念

この記事のまとめ

キャリアを考えるときに会社 = キャラクターとして、推せるかどうかで考える。また、採用側は自社がどんなキャラで、なぜ推して欲しいのかを伝える。そうすれば、キャリアのミスマッチは少なくなると思います。推すべきキャラでない会社は、採用側がどんなに頑張ってもうまくいかず、逆に推すという感情がない人はどの会社にいっても何か物足りなくなるはずです。

今回のnoteでは、どうして会社 = キャラクターなのか、そしてなぜキャラクターで考えるとうまくいくのかについて語っていきます。

会社ってよく考えると漫画、アニメ、ゲームのキャラクターにそっくりなんじゃないか

会社で働いている人は多いと思いますが、そもそも会社って?と聞かれたときに答えに窮する人は多いのではないでしょうか。会社法という法律を読んでみると、

(法人格)
第三条 会社は、法人とする。

平成十七年法律第八十六号 会社法

なるほど、法人、、、いや、法人ってよく聞くけどなんだよ?とまた疑問が浮かぶと思います。そこで調べてみると、

法人は、生物としての人間個人ではないが、人格や権利の主体になり得るという点で人間に準じて扱われる。法人と対比される場合いわゆる人間は「自然人」と称される。

実用日本語表現辞典

下記の図がわかりやすいかもしれません。

​​

法人とは|法人の定義と種類・設立方法

つまり、法人は人が作った「人」なんです。そして、キャラクターにも目を向けてみると。

「キャラクター」とは、物語や作品に登場する登場人物や、企業のマスコットなど、独自の性格や特徴を持つ架空の人物や生物を指す言葉である。また、キャラクターはその外見や性格、背景などの要素によって魅力を持ち、視聴者や読者に感情移入や共感を促す役割を果たす。

実用日本語表現辞典

そう、キャラクターも架空の「人」なのです。法人は人が作った架空の「人」。法律がなければ人じゃありません。一方で、キャラクターも人が作った「人」。もし、キャラクターに人権を与える法律があれば、キャラクターが法人になる日がくるかもしれません。

つまり、会社とキャラクターというのはとても似ているのです。あえて言い切れば、会社=キャラクターなんです。漫画の登場人物みたいなもんです。会社選びは、東西南北の誰派か選ぶようなものです。『いちご100%』が分からなければ、かぐや、藤原書記、ミコちゃん派、、、他のキャラクターかと言い換えてもいいかもしれません。

会社 = キャラクターと捉えるメリット

会社をキャラクターとして見るとこんな良いことがあるよ、というのをいくつか挙げておきます。

身近に感じられる

会社という存在は抽象的で、身近に感じることは困難です。その傾向は会社が大きくなればなるほど顕著だと思います。しかし、「会社」のミッションが大切と言われて違和感を持つ人でも「キャラクター」がミッション(目的/夢)を持つことは大切と言われると違和感はないのではないでしょうか。

会社についての理解を深めやすい

会社をキャラクターとして捉えると、知名度や人気といった要素はもちろんですが、目的/夢(ミッション)、性格(社風)、外見(オフィス)、お金持ちか貧乏か(財務状況)、友達(関連会社)、ライバル(競合)などキャラクターの特徴ベースで考えることもできますし、キャラクターがどのジャンル(業界)のコンテンツにいるのかも重要になります。メーカーと金融とエンタメではジャンルがまったく違うのでキャラクターが違うのは当然ですよね。コンテンツのジャンルが違えばそれは、出てくるキャラクターも異なります。

キャラクターの選び方

外から見るだけでは、その会社のキャラクターを完全に理解することは困難です。それは、物語のキャラクターの全体像を髪型や話し方などの部分だけで判断するのが難しいのと近いかもしれません。だからこそ、会社のアイコンとなる創業者やプロダクトはもちろん、会社の歴史、その先の顧客、競合、投資家までトータルに把握する必要があります。

ジャンル(業界)、設定(ミッション、ビジョン、バリューなど)、能力(お金、技術、人材など)を分析して、理解していけば、この会社は推せる!となるはずです。

逆に採用する側は、自社がどういうキャラクターなのか、なぜ魅力的なのかをしっかりと発信しないといけません。推せるポイントがない会社はどんなに頑張っても採用はうまくいかないと思います。

キャラクターを魅力的に

世界観と物語を決める

自社がどういう世界観と物語で戦っているのかを決めましょう。ナンバーナインという会社の名前は「ルーブル美術館(フランス)で漫画が 9 番目の芸術(No.9) として認められたこと」が、社名の由来です。

漫画を中心としたエンタメという世界で、日本以外の市場も見据え、先人が築き上げたビジネスモデルを最大限リスペクトしながら、今の時代に合った新しい、漫画の総合商社/ナンバーナイン経済圏を目指しています。

目的(夢)を決める

キャラクターに目的(夢)がないと働いている人は必ず疲弊してしまいます。会社が大きくなればなるほど「儲かる」ことを第一義の目標にしてしまいがちです。もちろん、ビジネスである以上は「儲かる」「数字」から逃げることは、まったくもってあってはならないと思います。

しかし、会社というキャラクターは人工的に作られた「人」であり、目的(夢)を設定されて生まれたはずで、会社は手段でしかないはずです。最初から「圧倒的に儲かる」ことを是として生まれた会社であれば問題はないと思います。問題なのは、最初のキャラ設定から気が付かないうちに変わってしまうことです。

ナンバーナインは「すべての漫画を、すべての人に。」という夢を持っております。この夢を実現するために、デジタル配信、ナンバーナインタックス、を中心としたクリエイターエコノミー事業、さらにはWEBTOON事業といった事業をどんどん広げております。往年の漫画も、最新の漫画も、新しい漫画もすべての人に届けるためにこれからも新しいサービスを広げていきます。

二面性

トゲトゲのヤンキーが雨の日に捨て猫に傘をあげる。何千回もこすられたテンプレートですが、二面性がないキャラクターは期待通りで興味を持ってもらえません。会社も同じで、自社が持っている側面とは別の側面を発見することで、会社をより魅力的に魅せることができるはずです。ナンバーナインは情熱的に見られることが大きいですが、一方でかなり冷静な側面も持っていたりします。

推しを持てるのが最強、推してもらえるのも最強

人生で自分が推せないキャラクターに時間を使うのは勿体ないと思ってます。もちろん、経済的な事情やいろいろな障害があって、好きなキャラクターを推すことができない人もいると思います。しかし、せっかく有限の人生の時間を使うなら、自分が推せるものに時間を使いたいと思う人も多いのではないでしょうか。

また、会社の規模が大きくなると、「会社のキャラクター」を十分に理解していない振る舞いをする人たちが出てきてキャラクターの同一性を保てなくなる瞬間がくるのも、ある種しかたがないと思います。

その最もわかりやすい形が「利益を上げることだけに注力し始めること」です。人が増えると全員が「ビジネスなんだから儲けるのが一番」「株主への還元」を掲げ始めたりします。こんな合言葉は心地よいのか、わかりやすいのか、すぐにこの目的にまっしぐらになります。

心の底から「お金」が人生の一番最上位にある人はある種の才能で、それはそれで追求する会社があってもいいと思うのです。でも、どこかでお金だけじゃ満足できなってしまう人の方が圧倒的に多い。しかし、「お金」以外の何を追えばいいのかわからないから、結局「お金」を追い求め過ぎて何か満たされなくなってしまう。そして、そういう会社は空虚になってしまいます。繰り返しですが、「お金」はとても、とても、とても重要です。でも、それだけだと駄目だと思うのです。

いつしか、「会社というキャラクターで面白い物語を紡ぎたかった」のが、「会社というキャラクターで儲けたい」に改変されてしまうのです。自分が大好きなコンテンツで、大好きなキャラクターが変な改変されたらブチギレますよね?どう考えてもユーザーから課金させたいだけの、愛のないグッズとか嫌ですよね?(買いますが)本来キャラクターの寿命がきたのなら、無理な延命は難しく、時代に合わせて新しいキャラクターを生み出す必要があると思うのです。

漫画家が物語を無理に延命するのではなく、終わらせて次の作品に取り掛かるように、会社も本来は次の作品を作らなくてはいけない。正統派続編の場合もあれば、ずらした続編、完全新作の場合もあるでしょう。でも、作品を作れるクリエイターたる創業者はすでにいなかったりする。だから、利益を上げることだけに”逃げる”のではないでしょうか。

会社は自分がどんなキャラクターなのかを考え、候補者に伝える。候補者は自分がどんなキャラクターが好きで、推せるキャラクターはどこにいるのか探す。これさえうまくできれば、世の中からキャリアの失敗は減って、多くの会社が元気を取り戻せるのではないかと思います。

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ナンバーナインのキャラクターについては、ぜひ役員陣のマガジンを読んでいただけると嬉しいです!

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