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色々なことに没頭しにくくなってきたので傾向と対策を考えてみた

年を重ねていくうちに、何かに没頭する時間というものが少なくなってきた。集中力が低下してきたのも原因のひとつだとは思うけれど、ただそれだけじゃないような気がしたので少し考えてみることにした。

ある程度の年齢になり、人生の残り時間について現実味が帯びてきた今日この頃。

親とはあと何回会えるのだろう?
家族そろってご飯を食べられるのはあと何回?
そして眠りについた後、ワタシの目が覚めるのはあと何回なんだろう?

そんなことを考えていると、時間をもっともっと有意義に使わなくてはいけないような気がしてくる。

最近特に、何か時間のかかる、金銭価値を生み出さない作業をしようとすると、小さい頃から母親に言われ続けてきた「そんなしょうもないことばっかりして。もっと他にやらなあかんことあるやろ」という言葉が頭をよぎり、残り続けるようになってしまった。

昔はそう言われるたびに「うるさいな。アンタに迷惑かけてないねんから。いちいちうるさいねん」としか思わなかったし、ワクワクしながら何かをはじめようとするときに、この言葉が頭をよぎることなんてほとんどなかった。
でも最近は少し違う。ちょこちょことこの言葉が頭をよぎるし「ああ、そうかもしらんな。こんなことしてる場合じゃないのかも」なんて思うことも増えてきた。


基本的にワタシは物事を深く考えないし、先を見ることをしない。とカッコよく言いたいところだけど、本当は物事を深く考えることができないし、先を見ることができないだけだったりする。

理由は簡単で、ただたんにアホだから(←
でもたぶん、それだけが原因なんかじゃなくて、不安が強すぎる性格というのもあるのだろう。

幼稚園に上がる前から「パパが死ぬやろ。ママが死ぬやろ。せやからな、兄ちゃんが死ぬ前に絶対○○をいとこの家に連れてってや。絶対やで」と言いながらさめざめとしょっちゅう泣いていたワタシ。
歳の順番に死んでいく家族。最期の一人になる前に、いとこのいる家に連れて行ってくれという、なんとも子供らしい(?)切ない申告を夜ごと口にしていた。もちろん本気で。ワタシをこの世界に1人置いていかないでくれと。

今思い返せば、しょっちゅう寝る前にこんなことを聞かされていた家族の心境はいかがなものだったのだろう。ワタシをいとこの家に連れて行ってやらなければいけないような年齢で、この世を去る事が前提とされているマイファミリー。その心境はいかほどか。考えれば考えるほどいたたまれない(←

というのはまぁ置いといて。
どんどんととめどなくあふれ出してくる不安感で肌がざわざわする感覚に包まれ、飲み込まれそうになりながらも、その不安に向き合うほど強くもないワタシは考えること、向き合う事から深層心理で全力で逃げ続けているのだろう。だから考えられない。見えない。

でもそんな性格だからこそ、リアルではふざけたことばっかりしか言わないし、なんでもひっくり返してポジティブ変換するのが当たり前になった。そういうのが無かったら今以上にヤバい方向に成熟していただろうから、これはこれでまぁよかったんだと思う。たぶん。


と、まあ、それはそれとして。

時間が有限であるという当たり前の事実を肌感覚で感じてしまったが故に、その貴重な時間を無駄にしているというとてつもなく大きな焦燥感。これこそがワタシにとって、最近になっていろんなことに集中できなくなってきている要因なのだとワタシは仮定した。

思い返してみると、何かゲームや本などを楽しみ始めた時、今手にしているもの以外のやつが気になって「これよりもあっちを先にした方がいいかな」なんて気が散って集中できなかったり、これよりも〜〜しといた方がええかも。なんて本やゲームを片手に、無駄に効率的な時間の使い方を考え出したりしはじめることが確かに増えている。

しかし、普段の生活において、ワタシが生産性の高い事をしたり、効率よく生きているということなどまったくもってない。大きな声で断言できる(それはそれでどうなんだっていう)
だからそんな無駄な焦りなんて、本当に「いまさら何を?」なのだ。感じるだけ、考えるだけ無駄なのだった(←


ということで、ワタシは遊んでいる最中「こんなことしてていいん?」となった時「何をいまさら。とりあえず、やろうと思ったんだから楽しもう。むしろ、集中して楽しまない方が時間の無駄」と自分に言い聞かせるようにしてみた。

するとどうだろう。

あれだけあっちもこっちも気になっていたのが嘘のように集中できるようになったのだ!

もちろん集中しているのはゲームが多いので、ワタシ以外の人間にとっては良い方向ではない方向へと爆進している可能性は否めない。

でもソワソワしながら、ガッツリと集中できていない状態で何かをして、終わった後に「ああ、やっぱりこっちにしておけばよかった。もっとちゃんとしとけばよかった」と後悔することがなくなり、「よし!面白かった!」と気持ちよく遊べるようになったのだ。
そしてそれだけでなく、罪悪感なく楽しんだ日は寝る前「今日も無駄な時間を使ってしまったなぁ」というモヤモヤした黒い気持ちにまとわりつかれ、後悔、懺悔、そして自己否定のループに落ちることがほとんどない。

QOLが爆上がりだ。
コスパも最強だ。
そして、そんな娘を見てイライラを募らせているオカンの血圧も急上昇しているはずだ!(←

マインドフルネスの「今、ここに集中する」ってこういうことなのかもな。なんて事を思いつつ、今日もいそいそとSwitchを手に取る。

オカンには胡麻麦茶でもプレゼントすることにしよう。



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