リモート演劇をやってみて気づいたこと

1か月以上ぶりの投稿です。お久しぶりです、タケです。

自粛期間が明け、大学のオンライン講義に追われてやっと一息ついたところ、気が付けばもう9月。

なんだか無駄にしたんだか有意義に過ごせたんだか分からなくなってきましたが、2020年もあと4ヶ月、頑張っていきたいところです。

そんな中、私がオンライン講義と同時並行で進めてきたのが、大学のサークル活動(演劇部)です。このご時世なのでweb会議ツールを使用したリモート体制での活動を余儀なくされています。

例年では7月に一つ発表の機会があったのですが、今年は中止となりました。そのため、私たちは新たな試みとしてリモート演劇を制作して動画サイトにアップすることにしました。

そしてその台本を任されたのは、私だったのですが、かなり苦戦しました。

その苦戦した一つ目の理由としては、普通の台本制作も未経験だったことがまず挙げられます。何から取り組んでいいのか分からなかった私は、全体の枠組みが決まるまでに時間がかかりました。

また、リモートという設定のみに限定されることも私を悩ませました。自由な設定が組めず、ありきたりな設定になりがちだからです。

そして、リモートで見える範囲が限りがあり、演者の動きに頼れないためパンチのあるセリフとストーリー展開が必要だったことも台本を書く上で大変でした。

そして、苦戦したのは私だけではなく演者も同じでした。

演劇の持ち味と言えば、大きな通る声で後ろの観客にも分かるように大きく演技をする点だと思います。しかしリモートでやってみると、小さい画面で大きな声での大きな演技によりリアリティが失われ、違和感を覚えるようになりました。よく、舞台とドラマ・映画の演技は違うといわれますがまさにその通りのようです。

しかし、気づいたのは大変だった点だけではありません。

動きよりもセリフ回し、言葉の表現力がものを言うリモート演劇は、普通の演劇よりも視聴者がセリフにより集中しやすくなり、脚本家の意図が伝わりやすくなるのではと感じました。

そして、普通の演劇よりもリアリティを出しやすいため、日常劇にはかなり向いているとも感じました。

このようにリモートで演劇をやることで、色々見えてくることがあり、今回の機会はとても有意義なものでした。

例年であれば、11月の学祭でも作品を上演する予定ですが、今年はそれも中止になり次回作もリモートでの公演を余儀なくされています。

リモート公演もいいのですが、やはり反応を直に感じられる生での演劇をまたいつかできる日を心待ちにしています。


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