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カメラやビデオデッキ、ミシン、レンジ等、それまで一般家庭になかったようなものが普及されていく段階で、
我が家にはわりと早くにそういったものが家にありました。
父が新し物好きだったからです。

その中でもカメラは何度も買い替えていて、前のがいらないなら私にくれればいいのに!
とずいぶん文句を言った気もします。

マンガ、文章、手芸…と、色々と創作に興味を持っていく中で、
中学生くらいから少しずつ惹かれて、20歳過ぎにどっぷりはまっていった
カメラ。

夫からは、本格的にカメラをやったら?と何度か言われたことがあります。
そっか、絵よりも写真の方がむいてるのかなぁ などと思ったこともありました。

実は、一番持っていた時で30台ほどありました!

その中でも私にとっての分岐点になった思い出の機種について、話したいと思います。

手持ちのカメラで一番古い アサヒ ペンタックス SP

見出し画像のカメラは、何年か前に実家からもらってきたものです。

父が変なところに油をさした結果、おそらくもう使えないのではないかと思いますが、
このレトロ感はなんとも言い難いものがあり、処分するなら…と、もらってきたのです。

ASAHI PENTAX SP
1964年発売 35mmフィルムカメラ

発売された年代からすると、父が働き出してまもない頃に買ったのだろうと思われます。
子どもの頃、このカメラで私達姉妹をよく撮ってくれました。

私も使わせてもらったことがありましたが、重たい上にピント合わせが難しく、
1枚撮るのもけっこう大変だった記憶があります。

それよりも、ハーフサイズカメラがお手軽で、よく遊びに使わせてもらっていました。
小さくて扱いやすく、1コマに2コマ撮影できる点も、現像だけでもけっこう高価だった時代には、
子どもにてきとうに使わせるには、ちょうど良かったのかもしれませんね。

横に構えてるのに縦長に撮れるという小さな不思議も、子ども心にビビビときていたのかも。

ただやっぱりこのASAHI PENTAX SPは、子どもの頃の思い出のシーンで脳裏に浮かぶ、
特別なカメラの1つです。

オートフォーカス、神! ミノルタ α-7700i

私が高校生の頃発売され、すぐさま父が買ってきたカメラ。
ここから一気にカメラ好にはまっていきます。

MINOLTA α-7700i
1988年発売 オートフォーカス一眼レフ

ピント合わせに苦労した子ども時代のカメラからすると、これはまるで、今でいうところの

神商品!

でした。
なぜってオートフォーカスだからです!!

今でこそ、マニュアルじゃなきゃ撮れない…と思う場合もありますが、
「今シャッター切りたかった!」を満足させてくれるオートフォーカスには、心底感動しました。

もう1つ驚いたのが、インテリジェントカードというもので、
これを差し込むだけでポートレートやマクロが簡単に撮れる!というものです。

今だったらカメラにも標準装備ですし、スマホのカメラで簡単に画像加工できますが、
1980年代にそんなものはありません。
パソコンだって実物を見たこともないような時代です。

夢に見た21世紀はすぐそこなんだ!

と、このカメラのおかげで一人で熱狂的したものです。

そのカードの中でも、ファンタジーカードというのは、乙女心を鷲掴みにしてきました。
ソフトフォーカスのような幻想的な仕上がりになるのです。

結果的にカード類を使ったのは最初だけで、はほぼ使いませんでしたが(^▽^;)

今度ばかりは、いくら高価なカメラとはいえ、子どもには貸さないなんて言うな!とばかりに、
休日ごとに触らせてもらったものでした。

20歳頃から25歳頃(結婚する前)まで、私はこのカメラと三脚を背負って、
一人であちらこちら歩きまわりました。

当時はカメラ女子などというジャンルは無く、一眼レフを使っている一般女子もごく限られていて、
ましてや三脚背負ってなどというのは、芸能人か?!というくらい視線を集めていたと思います。たぶんwww

カメラマンってカッコイイな。
カメラマンにもなりたいな。

そんな風に思っていた、若い日の自分。


初めてのマイカメラ キヤノン EOS-kiss Ⅲ

ずっと父のカメラを自分のもののように使ってきたので、結婚してからは一体どうしていたのでしょう。
思い出せません(^▽^;)
まだまだデジタルカメラを持っている人間は少なく、義父のAPSカメラを借りていた気もします。

我慢できなくなって、買ったのがこのカメラ。

Canon EOS-kiss Ⅲ 
1999年発売 シルバー

初めてのマイカメラを手にした時は、出産費用の支払いを控えている中、
高価な買い物になりましたが、
あの時の嬉しさは今でもよく覚えています。

今思えば、無理してでもデジカメを買えば良かったかもしれません。
生まれてきたばかりの娘を、毎月3000枚とか撮影することになり、現像代プリント代がものすごいことになりました(;・∀・)

EOS kiss シリーズといえば、軽さと柔らかいデザインで、一眼レフを使う女性を増やした機種だと思います。
今でこそ女性が扱いやすいカメラは沢山あるが、当時は画期的だったのではないでしょうか。

たまたま夫が当時勤めていたのがCanonのグループ会社だったのでこれを買いましたが、
Canonカメラは肌色がキレイに撮れる気がするので、生まれたばかりの赤ちゃんを撮るのにも、
結果的には良かったかもしれないです。


初めてのデジカメ ソニー サイバーショット

SONY Cyber-shot DSC-P2
2002年発売 ライラックピンク

子どもの公園遊びが増えるにつれて、大量の荷物(小さい子どもがいると本当に荷物が多いのです)に加えて
一眼レフを持ち歩くことが限界になりました。

毎月の現像・印刷代もばかにならず、これはもうコンパクトデジタルカメラだ!…と。

200万画素は今からしたらビックリな粗さですね。
当時としては、スナップ写真としては充分だし、逆に今使ったらレトロ風に撮れて面白いかもしれないですね。
何でもかんでもはっきり写り過ぎるのは、情緒に欠けるなあ と思ったりもします。


富士フイルム ナチュラクラシカ

後にも先にも、これほどまでに気に入ったカメラは、ちょっとないかもしれです。
このままデジカメになって欲しいとずっと願ってるけど、たぶん叶わないでしょう。

FUJIFILM NATURA CLASSICA
2006年発売


↑こちらにNATURAユーザーの写真が沢山あります。
一眼レフや今のようなアプリを使った撮影ならいざしらず、コンパクトカメラで
ここまで様々な雰囲気を出せるのは、本当に魅力的。

そしてこのなんとも言えない粗さにすっかりはまり、その後トイカメラにはまるきっかけになります。


初めてのデジイチ ペンタックス k-x

そして次の転機は、一眼レフ、コンデジに続き、やはり子どもの成長がきっかけでした。

コンデジじゃあ運動会が限界(;´д`)

軽くて、望遠レンズがセットになってて、10万以内で買えるもの!
そんな時、どこで目にしたのかこの機種。

PENTAX k-x
2009年発売 ピンク

↑PENTAXのカメラ事業は、今はRICOHになっちゃったので、こちらのページ見ていただくと分かるのですが…
このシリーズの何がすごかったって、ボディカラーの豊富さ!

私のはピンクです♪
なかなか見かけない色でしょう?

小学校の広報も4年務めましたので、自分の子どもを撮るのより、よそ様のお子さんを撮るのに大活躍?(;^_^A
いえいえ、フラのステージでも沢山撮ることができました。

子どもが大きくなってしまうと、なかなか出番がなくなってしまいましたが、
マニュアル撮影したいときには力強い相棒なのです。


流行りのミラーレス オリンパスOM-D

どちらかというと、ミラーレスは軟派に思えて一眼レフ推しだったのですが、
娘が中等部の時にやはり広報をしていまして、一眼レフで撮っていたのですが、
どうしても音が大きくて、先生からちょっと嫌な顔されまして(;^_^A
シャッターとミラーのダブルで音がしますからね。

そこでいよいよミラーレス。
食わず嫌いは良くないよね的なノリもあって、お小遣いをはたいて買ったのです!

OLYMPUS OM-D E-M10
2014年発売 シルバー

音が小さいことや、とにかく軽いことにはビックリしました。
うるさいのも重いのも、みんなミラーのせい?(;・∀・)

そして、パソコンを使わなくても色々と加工できるのが便利だし楽しい!
…と、すぐにはまりました。
ミラーレスは邪道だ!
くらいの勢いだったのもどこへやら…

長々とカメラの紹介をしてしまいました(^▽^;)

カメラマンにはなりませんでしたが、今はいい時代ですね、自分の作品をどんどん発表できるのですから。

Instagramに写真詩を載せています。
良かったら見てください。

https://www.instagram.com/aoi_runte/


〈2022年5月追記〉
写真と詩をnoteにもあげています。
休眠状態ですが今後もたま~に更新すると思います。

良かったら覗いてみてください。

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