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グラフィックデザイナーとアートディレクター比較:キャリア・スキル・担当業務

「グラフィックデザイナーとアートディレクターの違いは何ですか?」今回はこの質問に、以下の観点から答えていきます。

  1. キャリアパス

  2. スキル

  3. 担当業務


1.キャリアパス

グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ブランディングやデザイン会社で次のようなキャリアパスを歩む方が多い傾向があります。

  1. ジュニアデザイナー

  2. デザイナー

  3. シニアデザイナー

  4. アートディレクター

  5. デザインディレクター

アートディレクター
アートディレクターのキャリアパスの傾向、は次の通りです。

  1. ジュニアアートディレクター

  2. アートディレクター

  3. シニアアートディレクター

  4. アソシエイト クリエイティブディレクター

  5. クリエイティブディレクター

広告代理店における「アートディレクター」は、コピーライターなどのようにクリエイティブ・チームの一員であり、スペシャリストです。しかし、デザイン会社においては、より幅広いクリエイティブ・チームと密接に仕事をすることが多いです。

2.スキル

2つの職種の違いの1つは、グラフィックデザイナーは「制作」に集中し、アートディレクターは「アイデアのコンセプト」に関わることです。

しかし、実際はそれほど単純ではありません。なぜなら、コンセプチュアル(概念的)なグラフィックデザイナーや、制作に関わるアートディレクターもたくさんいるからです。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーとしてのスキルは、ビジュアルコミュニケーションとクラフト(技術)の要素に焦点を当てています。例えば、レイアウト、タイポグラフィー、色彩、さらにはイラストなどを指します。そしてプロジェクトの「方法」に重点を置きます。視覚的にどのように実現されるのか? を素晴らしく見せてくれるプロフェッショナルが、グラフィックデザイナーです。

アートディレクター

アートディレクターとして、あなたのスキルはより概念的な側面に移ります。 「どのように」見えるかではなく、アイデアが「何であるか」が重要です。したがって、それらのスキルはもう少し抽象的であり、アイデアの発想、作品の概念的なつながり、クリエイティブなディレクションなどです。

ただし、これらのスキルには、人のユニークなスキルを見抜き、理解し、ディレクションする能力が求められます。そのためには、通常、あなたにもそれらのスキルが備わっている必要があります。多くのアートディレクターがデザインのスキルを求められるのはこのためです。

3.担当業務

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、プロジェクトの外観や雰囲気(look and feel)、そして先ほども述べたように技術に対する責任を持って仕事を遂行します。プロジェクトの内容にもよりますが、デザインシステムの構築、レイアウトの組み立て、タイポグラフィの開発などです。

タイポグラフィデザイナー、UI/UXデザイナー、レタッチャー、プロデューサーなど、その分野でさらに専門的な人々と協力して作業することになります。

アートディレクター

一方で、アートディレクターの責任はより多岐にわたります。まず、制作側です。ブレーンストーミング、アイデア開発、プレゼンテーションやデッキ構築、作品の構成など、より具体的で労働集約的な部分がいくつかあります。

次に、アートディレクターの役割はその名の通り、アートを監督(ディレクション)するものであるため、管理側にも関与します。実際には、アートディレクターはグラフィックデザイナーと仕事をします。またフォトグラファー、イラストレーター、アニメーター、カラリスト、エディター、ミキサーなど、プロジェクトの制作に関わるあらゆる人々とも協力して仕事をします。プロジェクトを団結して実行するという同じ目標に向けて、これらすべてのプロフェッショナルを導く手助けをするのです。

アートディレクターとして、あなたはオーケストラの指揮者である、すべてのミュージシャンが同じ曲を演奏する手助けをするのです。

ほとんどの場合、プロデューサーと密接に仕事します。なぜなら、プロデューサーはあなたとともに、さまざまなプロフェッショナルをつなぐ役目を担っているからです。そしてそのためには、テレビや写真の撮影、編集、出版などにも携わることがあります。しかし、大事なのは、クライアントへのプレゼンからプロジェクト完成までの全行程において、そのアイデアを売り込んでいく必要があることです。

職種間の業務の違いは複雑なことであり、必ずしも白黒はっきり付けられるわけではありませんが、この記事がこの職種の役割とその違いを理解するのに役立てば幸いです。

著者について

Vanessa Dolan

Aquentで、Vanessaはフリーランス、正社員、フリーランスなど、デジタルデザインの人材採用を専門としています。 オーストラリア、アムステルダム、中東で20年以上の世界的な広告活動の経験を持ち、過去4年間はオーストラリアでの優れた人材の採用に特化してきました。 Vanessaは、クリエイティブ市場への転職希望者にとって理想的なコーチでもあり、マーケティングで働く女性の指導者でもあります。 休日はジムに行ったり、キックボクシングをしたり、自宅でヨガを楽しんでいます。

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