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"It's easier to change your thinking than to change the world - but changing your thinking will change the world " (Sadhguru)
ここ2年前ぐらいから、人々の中に溜まってきている「膿」がふとした時にあふれ出るのを見るのが怖い。
もう20年以上ドイツに住んでいるのに、ドイツ人が怖いだなんて思ったことはなかった。
理由はコロナ政策と移民事情。腹の底を匿名という形でネットに出す事に躊躇しない人が増えた。日常生活で爆発する人も近くにいる。何か常に雰囲気がオラオラしていて、「見張られている感」が半端ないのだ。
私は外国人だから。
ドイツ人はワガママなようでいて、結構彼らなりにいろんなことを我慢しているみたいだ。公私を一応わきまえるし、社会的権威にも極めて弱い。しかしここ何年かはみなが開き直ったようになり、まるで「移民たちと同じように」好き勝手する一部のドイツ人が増えてきたように感じる。ストレスのせいでおかしくなってしまったようだ。そのためあちこちで喧嘩や対立が悪化、モラルの低下が著しい。社会ではギャングみたいなのも増えたし、治安悪化で夜出歩けなくなった。
いろんな行事やリチュアルが失くなり、うっぷんを晴らす場所がない。でもそれはたぶん、移民だって同じだ。安全とはいえ、戦争から逃れて、言葉もわからない所に来た。政府にあてがわれた知らない土地で近所と上手くやっていかなくてはいけない。何か落ち度があると「教育をきちんと受けていない」とか「言葉もまるでわからないからインテグレートする気がない」と揶揄される。友達も自分で選べない小さな世界。常に小さく縮こまっていなければいけないのだろうか?暴れたくなる気持ちも少しはわかる。
でもだからといって、暴力という手段はダメだ。「移民がドイツ国内で我々の規範を壊している」とドイツ人は言うが、たぶんそれも本当で、だからこそ本当は勉強とかスポーツの分野で抜きん出るためのサポートを政府がもっとするべきだ。例えばサッカー選手のカマヴィンガなどがいい例かもしれない。ギャングにならないまともな人もいるではないか。
私は夢を見すぎなのだろうか?
今ものすごい炎上しているのが、大晦日にドイツの国内あちこちで起きた暴動。連日政治家やジャーナリストがものすごい剣幕で怒鳴っている。
ドイツでは花火は大晦日にしかやってはいけないと法律で決められているので、前日から多くの人が店で爆買いをする。コロナによって何年かぶりに解禁された事もあり、ここぞとばかりに花火を使った暴動がエスカレートした。
特にベルリンは酷かった。改良した大きな火薬爆弾がパトカーに投げつけられたり、怪我人を乗せた救急車に向けて消火器がぶちこまれ、フロントガラスに大きなヒビが入った。消火活動にあたった消防隊、警察官たちに直接花火が向けられ怪我をしたり、大破した消防車が出動できなくなった。
それが多くの場合移民が多く住む地区で起きたから、皆すぐにメディアに洗脳された。
ネットでは移民の「国外追放」の声が日々大きくなってきている。
移民を受け入れたことは正解ではなかったのかもしれないが、受け入れない選択肢はドイツにはない。さもなければ誰かが「ナチスみたいに外国人を迫害するのか」と責める。ドイツ人には強迫観念がある。
外国人には「優しく」しないといけないんだ。
私には何とも言えない。だって私だって「外国人」だから、彼らにとっては移民とさほど立場が変わらないのだ。私には選挙権がない。
これからどんどん景気も治安も悪くなる。一応人間を見極めて、危険な場所や人物、事柄からスッと回避すべき術を身につけるぐらいしか、私にはできない。
それでも自分自身は極力ニュートラルに居ることを務め、困っている人がいたらどこの国籍でも何かしてあげたいと思う。
私は政治家ではない。
一人の人間として、自分が良いと思うことをするのが一番自分にとっての正しい事だから。
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