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PENTAX SP, SPF, SPii

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PENTAX SP, SPF, SPiiの分解や不具合対処など
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#カメラの修理教室

Pentax ESiiの分解

Pentax ESiiの分解

カメラ転売界では忌み嫌われる不具合多発の困ったカメラ
整備かけても治ることなんてごくわずか。
即クズ箱入りでもいいんだけど、それでも少しいじってしまいたくなるのは、やはりSPゆずりのカッコいいフォルムのせいであろうか。

基礎知識電池蓋の爪が、一本と二本のタイプがあります。
ただそれだけの違いで何が変わるわけではないです。

ブラックより、シルバーの方がレアです。
それによりシルバーが高い?かとい

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一眼レフの検品方法(ペンタックス SP)

一眼レフの検品方法(ペンタックス SP)

ペンタックスSPの動作確認をします。
確認項目は以下の通りです。
①シャッター(高速 低速 バルブ)
②タイマー
③フィルムカウンター
④露出計
確認方法は機種によって変化しますが、項目自体はほとんど一眼レフに共通するものです。

シャッター確認まずはシャッターが正常に切れるかどうかチェックします。
①レバーを巻き上げます。
*状態が悪いとこの時点でレバーが動かないものもあります。

②レリーズボ

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Pentax SPの分解

Pentax SPの分解

ペンタックスSPは、素晴らしくスタンダードな機能もった機械式の一眼レフカメラです。
いまだにユーザーが多く、しっかりと整備したものは売れ行きも良くカメラ転売にもおススメできます。
不具合が多く出る機種でもあります。
・シャッターロック
・低速シャッターエラー
・プリズム腐食
・露出計不良
しかし大抵の不良は改善できるので、カメラ分解を始める人であれば、一番最初に触ってほしい一台です。
参照: ペン

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Pentax SPFの分解

Pentax SPFの分解

ペンタックスSPFのメンテナンス方法です。
ほとんどペンタックスSPと同じですが、露出計の動作や巻き戻しクランク部分がSPとは異なります。
参照: Pentax SPF, KMの代替プリズム

露出計の確認露出計を動かすには、まず電池を入れてください。
底板の電池蓋を外して、LR625を入れます。

ペンタックスSPFは、Super-Multi-Coated TakumarおよびSMC Takum

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Pentax SPiiの分解

Pentax SPiiの分解

ペンタックスSPiiは、SPに比べるとお会いできる機会は少ないです。
SPFの方が機能的に新しいですが、SPの復刻機という扱いで販売はSPFより販売は後です。
レアで値段が高いということは今のところなさそうです。

トップカバーの分解巻上げレバー→巻き戻しクランク→シャッターダイヤルと外していきます。

巻上げレバーの外し方は、ペンタックスSPと同じです。
カウンター盤を押さえているネジとその下の

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ペンタックス SP, SPFの前板分解とタイマー改善

ペンタックス SP, SPFの前板分解とタイマー改善

ペンタックスSPやSPFはタイマーのスタートボタンが錆びついて固まってしまうことがあります。
無理してボタンを押すと、下に引っ込んで戻ってきません。
そうなるとタイマーチャージしたときレバーを離すと同時に勝手にタイマーが戻ってしまいます。
外側からサビを取るだけでは治らないので、改善するにはボディの前板を外す必要があります。
また前板が外せるようになると、ブラックボディとシルバーボディの交換ができ

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ペンタックス SPの代替プリズム

ペンタックス SPの代替プリズム

ペンタックスSPは非常にプリズム腐食が多い機種です。
代替品としてペンタックスSVやS2などのプリズムが利用できることは比較的知られています。
しかし、SVやS2はSPに比べれば腐食率は低いですが、劣化や汚れがある場合もあり、またプリズム中央に黒線が入っているものも多いです。
比較的新しい機種から、ほぼ劣化していないプリズムが取り出せますので、分解方法含め紹介します。

参照: Pentax SP

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