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#ボチボチ
ぼくは魔法使いになりたかった45
マゥーロィウナクティエ=竜もどき(正確には竜に思えるほどの魔法力のある妖精族をさす)
スゴいな長い名前だけど、この国や世界にいるために、土龍につけられた。拘束力はない。アダ名みたいなものだけど契約には名前が絶対必要。
正式に契約し、この国の大魔法使いの称号を得た。俸給は破格、何かあれば呼びつけられるらしい。無いことを祈る。
気になってるよね。なんで、竜の子が隣国に現れたか、最初はラウルと一緒
ぼくは魔法使いになりたかった44
同じ場所でありながら、あまりにも悲惨な現状に3人は頭を痛めた。
「なんてことなの。あの子まで」立っているのさえやっと、美しい髪までざわついている。
「隣国に赴き、事情を聞きましょう。」土龍が決意を秘めた表情を浮かべる。
だが、その瞬間にたった今消えたばかりの可愛い息子から、隣国にいると連絡が入った。まるで、キツネにつままれたような表情の3人。
わざわざ会いに隣国に入った。周辺の国々は戦争か
ぼくは魔法使いになりたかった43
なんでここにいるのかな?
隣国のナウルはなにも答えない。
「今まで気がつかなかったが・・・」ぼくに糸がついているらしい。意識して見ようとしないと見えない。
「これで貴方に着いてこれたようだ。」解除呪文をつぶやく。
キーン???おや魔法の擦れたような音に龍たちは驚きを隠せない。
「おやおや、」
「へぇ、これは可愛い坊やのしわざなの?」美しき怖い女性が微笑む。
なんだか嬉しそうな二人にな
ぼくは魔法使いになりたかった42
毎日の日課、家の前の掃除。
今日は、4ゲスト。
少ない方だ。ラストは、諸国連合部隊かなと思う大所帯。珍しい組合せの魔法できた。
土魔法で防御、火魔法で攻撃。
???・・・龍の属性魔法ばかり、バカなのか?それとも、ハデな魔法使いたいのか?MPに自信がない?
心で呼び掛ける。こいつに見覚えがある。捕まえたいけど、手伝ってくれるか?
(ずいぶん、エラソーね。お願いだったら、聞いて上げるわよ。)
ぼくは魔法使いになりたかった41
ぼくは、しぶしぶ魔法協会に連絡した。
所属の国、属性、師事した魔法使い、などから事細かに聴かれた。
ほとんど答えられない。
仕方ないな、全部なし。違った火魔法使いだから、属性は火。それだけ伝える。
龍人たちは傍観してる。隣で思いきり笑うだけ笑ったら、真面目な顔で言われた。これからが大変だそうだ。
この経緯のあとだから・・・この兵士たちは、ぼくに話があるのかな?国王の呼び出しできたらしい。
ぼくは魔法使いになりたかった40
魔法協会規約(第1項)
この世界に住するものは、すべてこの規約に準じるべきこと。
に始まり、魔法により力を得たものは必ず協会に届出る。
初心者~上級者及び特別な者については、移動または所属の変更につき、改めて届出るべきこと。
その際、届出は文章カラス、飛び手紙、鏡など形のあるものですべきこと。
諸々、諸国あて規則に記載。
簡単に言えば、どこで何してるか伝えろと
「面倒だな」ぼくは、本
ぼくは魔法使いになりたかった39
ぼくの日課
龍の家の前、掃除。もちろん、ほうきは持たない。
「せっかく生えてるんだから、全部焼かないでね」内心無理言うなとさけぶが、
「わかってまーす」少し調節する。
今日は3人目が面倒な奴だった。水魔法を使い防御し、氷の刃を飛ばす。やり方は間違ってないが、根性が気にくわない。
安全なところにいて、人を傷つけようとするやり方に腹が立つ。火魔法に水は常に正しい。(ムカつくけどね)
なら水
ぼくは魔法使いになりたかった38
洞穴の中は意外に過ごしやすかった。
じっくり眺めたこともないけど、柔らかな風がふいている。
イラついているだろう人を目の前にして、あまりキョロキョロも出来ない。
それにしても、なんだか土龍若い気がする。気のせいかな?
「何ですか」ぼくの視線に気づくと尋ねてきた。なんだか、ぼくの出会った時より若い気がすると率直に言うと、軽やかに微笑んだ。
「あなたがいたのは、子供が生まれてから50年先の世
ぼくは魔法使いになりたかった37
「さて、どうしてあげましょうか」
あれ、本気で怒ってないか?
なんで・・・怖すぎる。ヤバイ言葉にきをつけないとこの世からオレ消えちゃうかも、本気で心配になってきた。
「あの人はどこですか?なぜ、そんな大事なことを見ず知らずの方から、聞かないとならないのですか」チリチリ、地面の小石が動く。
「まった。冷静にオレを見てくれ。」しっかり残る魔法の痕跡
「なぜ、」私の魔法の痕跡があるのかと尋ねて
ぼくは魔法使いになりたかった番外編ハルクの恋4
ぼくが、バタバタしてるときすら、ハルクはこの世の春だったらしい。いつか、聞こう!
二人残した部屋でどんな会話があったのか考えるだに恐ろしく思える。
魔法を使って会話したのだろうか、土魔法による壁の亀裂に、火魔法で寝具もカーテンも真っ黒になり、柄がわからん有り様。
ぼくは、関わらないで済むようにコッソリ部屋に入る。いきなり魔法で飛び込んで、ハルクに殴られるのは、避けたかった。
「帰ってたのか
ぼくは魔法使いになりたかった36
ふぅ~着いたけど、
この世界には知り合いもいない。相手にされなかったら、龍の洞穴の前にたち一瞬迷う。
どうとでもなれだ、入り口の網を探る。
魔法使いに反応する罠がワンサカ(今は言わないかなぁ)しかけてある。
小石を飛ばしてみた、倍の速さで跳ね返る。
魔法で攻撃すれば、呪文倍返しだろうな
さて、どうするかな
良いことを思いついた。
「氷の刃我が手に現れよ」氷の刃で罠を叩く
自分のすぐ脇
ぼくは魔法使いになりたかった35
ぼくが過去に向かったこの瞬間に、始まった戦い。龍人二人のそばに駆けつけた、大魔法使い。
大魔法使いは、檻をにらみ真っ赤な顔をしている。
「観念して出てこい。」
「・・・嫌だ。この力さえあれば」
誰も動けずにいる。彼方なら魔法力を加減し、戦うこともできたはず。ゲームスキルは伊達じゃない。
普段魔法を使わない人達に、そんなスキルはない。ともすれば、
3人ともが、彼方ならと思った頃・・・
ぼくは魔法使いになりたかった34
土龍は話しつづける。
「私が過去に君を送ろう。身内の方にはこちらから、承諾を得よう。そうすれば、実質的に貸し借りなしだ。」
嬉しいのかあまりにも美しい笑顔だった。
貸し借りって、じーちゃんとだろう。
自身に関係ない罪の精算をするはめになった。
名前があまりにも簡単な事を心配されたが、ぼくは、漢字なので正確に詠唱出来ないと踏んだ。試しに拘束してくれって言ったが、出来なかった。
万が一異世
ぼくは魔法使いになりたかった33
話しかける。心に届いてほしくて
投げつけられた言葉は、じわりじわりとぼくの柔らかい部分を締め付ける。
「お前たちが生まれなければ、マゥーロィウナクティエは異世界なんかに行かなかった。ずっとぼくたちと・・」
ぼくになにが出来る?じーちゃん。この場に来れない人を思った。
なにもできない。魔法を使えても、彼らの時間を取り戻すことなど不可能だからだ。
「できないこともない・・・」土龍は思案顔