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酔っ払いのプロポーズ

酔ってるときに言ってくれた言葉

「ほんとに大好き〜まじで結婚してほしい〜」

電車に揺られている中で
私の肩に寄りかかりながら言った

彼は日本酒をたくさん飲んで酔っ払っていた

彼の誕生日も兼ねていたので
テンションがあがって
いつもより早いペースで飲んでしまったらしい

彼は酔っ払うと甘々になる(←これは大好きだ)

そして彼は記憶も無くしやすい(←これはあまり好きではない)

だからきっとこのプロポーズは
私しか知らない

とても悲しいプロポーズ

翌日になって覚えているか
確認したわけではないけれど

確認したところで彼はきっと
「そんなこと言ってたんだ。でもほんとに思っているからこそ勢いで言っちゃったんだと思う、ごめん。」
なんて言うだろう

私たちはまだ若い、人生これからだ
だから私はまだ彼と結婚する勇気がない


ただ私は

『結婚してほしい』=『人生を共にしてほしい』

と捉えてしまうからこそ
もっと大切に言って欲しかったなと思う

彼の中でしっかりとその覚悟ができたときに。

そして
私の中でもしっかりとその勇気がでたときに。



私の中でどうしても揺るがない信念がある

それは
『酔っ払いの戯言は信用できない』ということ

お酒の力を借りて言った言葉なんて
信用したくない

どれだけ本気かわからないし
真に受けたらバカバカしいと思ってしまう

「結婚してほしい」という言葉は
いつかプロポーズしてくれるそのときに
言って欲しかったけれど

お酒の力でつい呟いてしまうのも
彼の良いところ

告白してくれたときもそうだったな

ただやっぱり信用できなくて
恋の始まりはちゃんとしたくて
改めて伝えてもらったのもいい思い出

私はこれから何回彼からプロポーズの言葉を
聞くことが出来るのだろうか

そしていつか

『彼の初めてのプロポーズ』
を受ける日まで

『私しか知らないプロポーズ』
を何回してくれるのかな




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