chatGPTに架空の企業の企業理念を考えてもらう
こんにちは、Kです。
弊社ではウェブサイトの制作を行っていますが、同時にサイトに載せるコンテンツ(写真や文章、企画など)の制作も行うことがあります。
例えばコーポレートサイトの場合だと、コンテンツとして代表メッセージや企業理念、沿革などが欠かせませんが、社外に打ち出すための会社の理念やコピーをお持ちでないという企業様もちらほら…そんな時には弊社がお手伝いをさせていただいています。
そしてふと思ったことがありまして、最近ではchatGTPを始めAIがすっかりお馴染みになりましたが、すべてをAIに任せた場合、果たしてどの程度のクオリティのものが出来上がるんでしょうか。
わたし、気になります!(氷菓)
ということで、今回は「架空の会社の企業理念をchatGPTを使って作ってみる」検証企画をやってみたいと思います。
実はこの実験をしてみたのがかなり前で、今ではプロンプトの作り方などが異なるのですが、基本的な流れや出力結果に大きな違いはないはずです。
それではいってみましょう!
企業理念とは
一応最初に企業理念とはどういうものかの説明を載せておきます。
これもGPTに文章を考えてもらいました。
企業理念は社外的にも社内的にも重要なものです。
他に似たもので経営理念やビジョンがあります。
準備
本来はまずクライアントの企業様にインタビューやヒアリングをして情報を精査するところですが…
今回は架空なので、まずは架空企業のプロフィールもGPTに考えてもらうことにします。
GPTが考えてくれた企業名はこちら。
一体どんな会社なんでしょう。詳細も考えてもらいました。
IT企業なんですね。創業者が天狗にこだわりでもあったんでしょうか。高尾山の方の出身なのかもしれません。うちのじっちゃんも高尾のお山には天狗がいると言っていました。
次に詳しい事業内容についても考えてもらいました。
事業内容も幅広く、かなりしっかりとしたIT企業のようです。これは自分も転職したくなってきました。
長くなるので割愛しますが、他にも必要そうな情報をいくつかGPTに考えてもらって準備完了。
ここからは実際の文章の生成に入ります。
検証開始!
企業の情報を元に文章を出力するためのプロンプトを作成します。
今回使うプロンプトは深津式と呼ばれるものを採用。
余談ですが深津さんはこのnoteのCXOでもあり、noteのUI改善をずっとやられている方でもあります。
作成したプロンプトはこんな感じ。
# 命令書
あなたは、[プロのWEBライター]です。
以下の制約条件と入力文をもとに、[IT企業「天狗ソリューションズ」のホームページに掲載する企業理念の文章]を
作ってください。
# 制約条件
・出力文字数は500字以内
・文章はわかりやすく簡潔に
・一般的な企業理念のフォーマットに従うこと
・「〜います」「〜しています」の連続使用禁止
# 入力文:
【企業名】
天狗ソリューションズ
【会社の特徴】
「天狗ソリューションズ」は、情報技術(IT)を駆使したソリューションを提供する企業です。その名の通り、
天狗のように高い視点から全体を見渡し、素早く、正確に、そして時には斬新なアプローチで問題を解決します。
本社は東京の高層ビル群に位置し、そのビルの最上階からは都市のパノラマが一望できます。
社内には最新のテクノロジーが導入され、AIやクラウドコンピューティング、ビッグデータ解析など、
先端のITソリューションを提供するための設備が整っています。「天狗ソリューションズ」は、
社員一人ひとりが高いスキルと専門知識を持ち、それぞれが自分の役割を全うすることで、
チーム全体として最高のパフォーマンスを発揮します。社員の教育と成長にも力を入れており、
定期的にスキルアップのための研修やセミナーが開催されます。クライアントに対しては、
そのビジネスに最適なITソリューションを提供し、業績向上や効率化を実現します。
そのために、まずはクライアントのビジネスを深く理解し、問題点や課題を明確に把握。
その上で、最適なソリューションを設計・提案します。また、「天狗ソリューションズ」は社会貢献にも積極的で、
ITの力で社会課題を解決するプロジェクトにも参加しています。
エネルギー問題、環境問題、教育問題など、様々なテーマに対して、
テクノロジーの力で新たな解決策を提案しています。「天狗ソリューションズ」は、その高い技術力とビジョン、
社会への貢献活動で、IT業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
【事業内容】
「天狗ソリューションズ」は、情報技術(IT)を活用した様々なソリューションを提供する企業で、
主な事業内容は以下のとおりです。
1. クラウドサービス:企業のビジネスニーズに合わせたクラウド基盤の構築と管理を行います。
データの保管、運用、分析を効率化し、企業の業務効率とビジネスパフォーマンスを向上させます。
2. AIソリューション:AI技術を用いて、データ分析、予測モデリング、自動化など、企業の課題解決を支援します。
また、AIチャットボットの開発や導入支援も行います。
3. セキュリティサービス:企業の情報資産を保護するためのセキュリティ対策を提供します。
サイバーセキュリティ対策、個人情報保護、内部統制など、幅広い領域でのセキュリティソリューションを展開します。
4. ITコンサルティング:企業のIT戦略立案からシステム導入、運用までをトータルで支援します
。また、デジタルトランスフォーメーションの推進支援も行います。
5. ソフトウェア開発:企業の業務に最適化したオリジナルソフトウェアの開発を行います。
業務効率化や新規ビジネスの創出を支援します。
6. 社会貢献活動:ITの力で社会課題を解決するプロジェクトに参加します。
エネルギー問題、環境問題、教育問題など、様々なテーマに対して、
テクノロジーの力で新たな解決策を提案しています。これらの事業を通じて、
「天狗ソリューションズ」は企業のビジネス成長を支え、社会全体の発展に寄与しています。
【大切にしている価値観】
「天狗ソリューションズ」が大切にしている価値観は以下の通りです:
尊敬と尊重:全ての人々と文化に対する深い尊敬と尊重を心掛けています。
これは、社内のチームメンバーから、顧客、パートナー、そして我々がサービスを提供する社会全体に至るまで、
全てに適用されます。
創造性と革新:我々は新しいアイデアとアプローチを大切にし、常に次の革新を追求します。
これにより、我々は未来を形成し、顧客に最高のソリューションを提供することができます。
持続可能性と社会的責任:我々はビジネスを通じて社会に貢献し、
環境に配慮した持続可能なプラクティスを導入することを重視しています。
卓越性:我々は、提供する全ての製品とサービスにおいて、最高の品質を追求します。
これにより、我々は顧客の期待を超えることができます。
共有と協力:我々は知識と情報を共有し、チーム内外での協力を重視します。
これにより、我々は共同で問題を解決し、目標を達成することができます。
これらの価値観は、「天狗ソリューションズ」のビジョンを達成し、我々の使命を果たすための基盤となっています。
【会社の沿革】
「天狗ソリューションズ」の歴史は、以下のように展開してきました:
2005年:「天狗ソリューションズ」は、AIとロボティクスに情熱を持つ若きエンジニア、
山田太郎と佐藤次郎によって設立されました。
彼らは、テクノロジーを活用して社会に大きな影響を与えることを夢見ていました。
2007年:初の製品として、AIを活用した製造業向けの効率化ソリューションをリリース。
これは大きな成功を収め、企業の名声を確立しました。
2010年:環境テクノロジー部門を設立。
クリーンエネルギーソリューションや廃棄物管理システムの開発を開始しました。
2013年:デジタルマーケティング部門を設立。データ分析とAIを活用したマーケティング戦略の提供を開始しました。
2015年:伝統文化のデジタル化プロジェクトを開始。日本の伝統文化と技術をデジタル化し、
新たな形で世界中に伝える試みを開始しました。
2018年:社会貢献活動を強化。環境保護、教育、地域コミュニティの支援など、
さまざまな社会貢献活動に取り組み始めました。
現在:「天狗ソリューションズ」は、テクノロジーと伝統の融合から生まれる新たな価値を創出し、
社会に貢献することを目指しています。世界中の多くの企業や組織と協力し、
持続可能な未来を実現するためのソリューションを提供し続けています。
# 出力文:
そして生成された文章がこちら。
文字数がなぜか指定の倍以上ありますが、意外と内容は悪くなさそうです。
もちろんこのまま完成とはなりませんが最初のたたき台として使うには充分すぎると思います。
念のためもう一度出力してもらいました。
相変わらずちょっと長いですが、今回は見出しもつけてくれているのがいい感じだと思います。
そしてこれらの出力結果をGPTにまとめて要約してもらい、それをベースに私の方で編集を加えて完成した文章がこちらです。
如何でしょうか。
そのまんまでは使えませんし、本番ではここからさらに調整やブラッシュアップ、クライアントの確認などがあると思いますが、GPTだけでもそこそこの文章を作ることが可能そうです。
まとめ
元々の形式がある程度決まった文章であれば、AIを使うことで時短効果が望めそうなことがわかりました。
「事前に充分必要な情報を集めておく」のと「プロンプトの指示を的確に書く」ことが出力の精度を上げるポイントでしょうか。
冒頭の方で少し触れましたが、今ではもっと出力の精度を上げるプロンプトの書き方もわかってきましたので、機会があったらこちらも記事にできたらいいなと思っています。
AIは0から1を生み出す作業のアシストをしてもらったり、完成した文章の推敲や誤字脱字のチェックなどが向いているような気がします。
情報が少なかったりすると精度が落ちたりすることもあるかもしれませんが、うまく使って強力なサポート役として活躍してもらいたいですね。
コーポレートサイト開発はぜひ弊社にご相談ください♪