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印度林檎之介@小説
2018年3月26日 06:33
卒業式が終わった一人の帰り道。彼女についに告白できなかった……、意識したくなくても後悔が大きくなっていく。向かいから学生服姿のカップルが歩いてくる。卒業証書のケースを持っているが、僕とは別の高校のようだ。うつむいたまますれ違うと、男の子のほうが声をかけてきた。「これ、あげるよ」そしてポケットから赤い、小さな星のようなものを取り出した。「え……!」ふいをつかれたせ