見出し画像

食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために(1)もどき 安さの裏にあるものは

本日(イギリス時間)2021年9月28日は「一粒万倍日」「神吉日」「大明日」「天恩日」という4つの吉日が重なった「とびきりスペシャルな日」と田宮さんのブログで知った。


2003年12月末に終了した西日本新聞の連載「食卓の向こう側」には、実は第2部がある。2004年3月から始まったこの連載を「一粒万倍日」の今日からまた紹介しようと思う。



食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために<1>もどき 安さの裏にあるものは―連載


 コロッケ一個二十円。「なんでこんな値段でできると?」。福岡市内のスーパーの総菜コーナーで、主婦の副島智美(43)は驚きの声を上げた。

 副島はパートで、きんぴらごぼうなど家庭料理を提供する総菜店で働く。そこで作るコロッケはジャガイモをゆで、いためたタマネギ、ひき肉などを入れる手作り。一個百三十円。材料費や自分の時給を計算すると、ぎりぎりの値段だ。


画像1


 

「外国で作るから安いのか。どうやったら、この価格になるんだろ」。疑問が膨らむ。


 「要望に合わせ、それなりの商品をつくる。それがプロの技」。かつて食品添加物を扱う商社のトップセールスマンとして、さまざまな食品の開発に携わった安部司(52)=北九州市=は言う。


 安部が明かすテクニック。あるスーパーから特売用の肉団子(いわゆるミートボール)を頼まれたケースでは…。


 普通のミンチは使えないから、牛の骨部分についている肉を削り取った端肉(はにく)をもとに、大豆たんぱく(人造肉)で増量し、欠ける風味は香料(フレーバー)で補う。


 次に歯触りを滑らかにする加工でんぷんや油を加えるが、それと引き換えに失う粘りは結着剤でカバー。油をなじませる乳化剤、色あせを防ぐ酸化防止剤、さらに着色料、保存料、肉エキス、うま味調味料…。

 肉団子にからめるソースは氷酢酸やグルタミン酸ソーダなどで、ケチャップはトマトペーストや酸味料などでこしらえ、真空パックで加熱殺菌。

二十種以上の添加物を使い、子どもが喜ぶ味(軟らかくて味が濃く、三口でのみ込める)で、常温保存が利く商品に仕上げる。


 「もちろん、まじめなメーカーもある。でも、あなたがコーヒーに入れた小カップのミルク。植物油に添加物を加えて白く乳化させたものかもしれません」と安部。


画像2


 

便利だが、どこか奇妙な「フェイク(もどき)食品」。
 筒状のゆで卵、通称「ロングエッグ」も、その仲間。輪切りすると、金太郎あめのようにどれも黄身と白身が均等。


画像3


ピザや、外食・中食の野菜サラダの付け合わせなど、「見栄えのいい」ゆで卵の中央部分だけが欲しい業者用に開発された。生卵の黄身と白身を分離して加工。学校給食でも、メニューに生野菜があったころはよく使われたという。


 こうした食品は、消費者を喜ばせたいメーカーの思惑から生まれたのか、それとも消費者のニーズがメーカーを動かしたのか。それはまさに、卵が先か鶏が先か、の関係のように見える。


 「自分は業界と消費者の救いの神」と信じていた安部は、開発した肉団子を「おいしい」と食べるわが子の姿に衝撃を受けた。「おれんとこのは食べるなよ」。そう忠告する取引先の食品加工工場長と自分が同じことに気付き、会社を辞めた。


画像4



 今、国産の自然塩を扱う傍ら、無添加食品を広める活動をしている安部は問いかける。「なぜその値段でできるのか、なぜカット野菜の切り口は茶色くならないのか…。消費者が素朴な疑問を持たなければ、いい食品は生まれない」 


画像5

 

多様な食べ物があふれる中、私たちはどのような基準で選んでいるのでしょう。企画「食卓の向こう側 第二部」では、知ってそうで知らな「食」、そして体との関係、暮らしのありように迫ります。


(この連載は「食 くらし」取材班の編集委員・佐藤弘、地域報道センター・大田精一郎、社会部・重岡美穂が担当します)

      

食品添加物 

食品衛生法では「食品の製造過程においてまたは食品の加工もしくは保存の目的で使用する」物質と定義。厚生労働大臣が安全性と有効性を判断して指定した「指定添加物」(345品目)や、天然添加物として使用実績が認められている「既存添加物」(489品目)、天然香料などがある。


転載終わり


今回の記事を読み終わり、添加物について調べていたら下記のサイトを見つけた。

興味深い内容だったので抜粋して紹介!


世界の国と比べると、日本は魚や野菜、肉などあらゆるものを生で食べる習慣がある。

ただし、その新鮮と安全を支えているのは...食品添加物!

食品添加物は各国により使えるものが決まっててその種類が限られている。

■食品添加物が許可されている種類
・アメリカ:133種類
・ドイツ :64種類
・フランス:32種類
・イギリス:21種類

これをみるとヨーロッパの食品がどれだけ安全なのかもわかる。


日本における食品添加物の認可数は?

・指定添加物:約400種類
・既存添加物:約400種類
・天然香料:約600種類
・一般飲料物添加物:約100種類

なんと、合計『約1500種類』もの添加物が認可されている!!

特に体に害がない香料を抜いても900種類。

なんと、日本はアメリカの7倍以上もの種類の添加物が認可されていて、先進国としては世界一😭

「日本の食品は安心、安全!」は添加物によって支えられていた!


画像6



「日本の食品は安全」といった日本のイメージは、国やメディアによって我々がずっと洗脳されてきたもの・・・。

日本の食品は新鮮で清潔だから日持ちするだけではない、添加物によって守られている!

添加物が多く使用されている例としては、

・「着色料、合成保存料は使っていません」は他の違う添加物を使っているだけ。
・激安食品は添加物の塊。
・激安な飲食店では添加物によって超長期保存可能な食材が大量に使われている。
・惣菜についてくる醤油は、添加物でつくった醤油味のタレ。
・常温でも異常に長持ちする添加物で固められた和菓子。
・長期保存可能な添加物だらけの冷凍食品。
・微生物の活動を抑制する添加物が入った清涼飲料水。
・自然な色でキレイに見せる危険すぎる着色料。
・菌の繁殖を添加物で抑えた茹でずに食べられる麺。
・添加物でピンク色に保たれた明太子やたらこ。

食品添加物は何十年も摂り続けていると、体が解毒することができずに、わずかずつ蓄積されていき、確実に体をむしばんでいく!

若いときは添加物を摂取してもすぐに排出されるが、年齢を重ねるごとに排出能力が低下していくため、解毒能力が弱くなったときが最も危険!

添加物によって起こる症状は、発ガン性、うつ症状、赤血球減少、記憶障害、不妊症、成長抑制、視力低下、うつ症状、動脈硬化など添加物によって様々。

他国では発ガン性があるため禁止となった添加物も、日本では認可されているものがたくさん!しかも、その中には使用制限値がない添加物も...。

今の日本では、添加物が使用されていない食品のほうが圧倒的に少ない。むしろ無添加などほとんど無い。といっても過言ではないのかも。

やはり、自炊をすることが最も安心な食事と言えるでしょう。

毎日のように外食している人は、この機会に少しでも自炊の回数を増やして安心な食事を取るように心掛けましょう!!


抜粋終わり


今回の記事は上記の添加物の話もあり、いつもより長くなってしまった。

でも、どうしても知って欲しくて、抜粋してでも紹介したかった。

私が日本に一時帰国した際、「買いたいと思うものがない」と嘆く理由はだから!

イギリスで添加物を避けるのが意外に簡単なのは、もともと認可されている添加物の種類が少ないから。。。

もうすっかりイギリスの食生活に慣れてしまった。とはいえ、自分が食べるもののほとんどは和食!笑

発酵食品も、納豆、みそ、米麹、キムチ、甘酒まで自分で作れるようになった。


画像7


添加物を避ける一番良い方法は、自分で作ること!

自分の体に住んでる常在菌も入るから、さらに美味しくなる。

「除菌ではなく育菌!」笑 

まだ挑戦したことはないけど、次は「ぬか漬け」を作ってみようと思う。


この記事が参加している募集

スキしてみて

森を素敵にするために使わせていただきますね!