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3枚の宝くじがもたらしたもの



(最初に書いておきますが、宝くじが高額当選した訳ではないです。)



宝くじにさほど縁のない人生を送ってきた。そもそもくじ運がほとんどないのだ。



友達の付き添いとか気まぐれで買ったことは数回ある。買っても1枚とか。


買ったことを突然思い出して当選日を確認し、当たってない、やっぱ宝くじって当たらないんだな〜でどこかにしまうか捨てておしまい。


まあ、当たる確率低いものみんなよく買うよなあ、なんて醒めた目でみていた。


自分にとって宝くじはそんな存在だった。






遡るは先月。
秋晴れの散歩日和、子どもとのんびり散歩をしていた。


すると、目の前に長蛇の列が見えた。なんだか凄まじい活気だ。


近づいてみると宝くじ売り場だった。そんなにみんな並ぶものなの??


係の人が朗々と語っている。
今日は、宝くじが当たりやすい一粒万倍日?と天赦日?が重なったすごい日だと。

天から赦された日なんて、なんかすごいな。


その活気に押されて列に並ぶことにした。


列は意外と早く動き(宝くじ買うだけだからサクサク進むのだ)、自分の番になった。


改めて宝くじのメニュー表をみると、ハロウィンジャンボが売られていることがわかった。
よくわからないまま家族3人分ということで、3枚を購入して帰宅した。




また別の日。

その日は母子で二人旅をしていた。知らない街の商店街をひたすら歩いていると、ふたたび長蛇の列。


またもや宝くじ。今回も当たりやすい日だったようだ。
これも何かの縁だと思い、窓口に並んでみた。


二回目なので冷静に窓口の様子を見ていると、どうやらハロウィンジャンボ以外のくじも売られているらしい。
地域限定宝くじ。しかも100円。
マイナーすぎないか?全然知らなかった。毎回各自治体のセレクトで絵柄が変わるようだ。
限定切手が好きな自分は少しテンションが上がる。



旅先の思い出として、また3枚購入した。




結果から言うと、地域限定宝くじは3枚外れた。まあ、仕方ないな〜。
でも、旅行の思い出として保存している。



もう一つの宝くじであるハロウィンジャンボ。実は昨日当選結果が発表されたらしい。





実は、このnoteを書く前、色々なことがあってどん底の気持ちだった。


夫と揉めて、上手くいかなくて、子どもと夫を残して外へ飛び出した。あてもなく街中を彷徨い歩いて、ベンチで落ち込んでいた。


その時、ふと思い出したのだ。
あの宝くじ、どうなったんだろう??もしかして当たってたらどうしよう。少しだけふわっと気持ちがあがってきた。
なんだかワクワクしてきたぞ、と。



その時宝くじの凄まじさを知った。宝くじで、後送りのワクワクを手に入れられた気になったのだ。



初詣の時に、おみくじをひくのが好きだ。でも、おみくじの内容は翌日ぐらいにはすっかり忘れている。別にスマホで写真を取るわけでもなく、一通り読んだら神社の枝にくくりつけて帰るからだ。
ということで、半年後には何吉だったか、何凶だったかさえ忘れている。


毎年同じことを繰り返しているのに、毎回やってしまうのは、自分の中のスタートダッシュみたいな気持ちで。ここから頑張るぞ、気持ち切り替えるぞ、という感覚があるのだと思った。


宝くじにも、そんな効果があるのではないだろうか。なんせ、くじなわけだし。





うつ病チェックの時に、「今後楽しみにしていることがある」というのがあった。
最近の自分にはそれが特になくて(ちいかわの次回更新ぐらい)鬱々とした気持ちとかぼんやりした焦りがあった。


凄まじい希望じゃなくていいのだ、家事育児に疲弊している自分には刺激的すぎるから。


宝くじ当たったら何しよっかな〜というほのぼのした希望とか、明日当選日だ!緊張するなーというワクワク感。


宝くじ3枚分の軽いワクワク感が今の自分に必要なものだったのだと気づいた。


別に宝くじじゃなくても、例えば推しの活躍とか、子どもの成長とかでももちろんいいんだけど、ささやかで無邪気な楽しみはいくつも持ってた方がいいわけで。


現に自分は、ベンチで落ち込んでた状態から、家に帰って当選してるか確認しようかな‥そのために家に帰ってもいいかなぐらいの気持ちにまで回復することができた。


当たったら夫に少しぐらい分けてあげてもいい、という気持ちにもなれた。



宝くじガチ勢ならきっとささやかではなく、かなり大金注ぎ込んでたりするので本気度が違うのかもしれないけど。


ささやかな未来の楽しみに、先送りの希望に300円の宝くじを買う。



結構ありだと思う。



外れてもその300円は誰かを幸せにしてる訳でそれはそれで良い気がする。


(この記事を書いた後に当選確認したら300円当たっててなんか嬉しくなったのでした。)



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