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ルミ子よ

ドルトムント対浦和レッズ


香川は肩の負傷により、フレンドリーマッチは欠場となった。
ドルトムントは監督交代でボス監督となり二試合目。チームは軸も決まらず、昨年の出来など関係なく、皆が、同じスタートライン上にいる。そこで香川はアピールができないのだ。出遅れた感は拭えない。
香川で思い出されるのは、マンチェスターユナイテッド(以後マンU)二年目、モイーズに監督が交代したばかりの頃。
香川はW杯の疲れを考慮され休息したが、その間マンUのチーム作りは進んだ。出遅れた香川は途中、モイーズに戦力外を言い渡されることになる。
香川はドルトムントと契約延長を発表したばかり、同じ轍を踏まなければいいが。


小柳ルミ子よ


小柳ルミ子が熱心なサッカーオタであるのは、ここ最近知られるようになった。
そこに目をつけたフジテレビが、今回のフレンドリーマッチの解説に招いた。
これはネットニュースにもなりメディアにも取り上げられ、話題作りには成功したと思う。しかも解説は副音声にし、スポーツ優先にしてくれたのも有難い。

前半を終了し、香川は解説席にきた。小柳ルミ子も同席した所で、小柳ルミ子による香川真司に3分間インタビューが始まった。

3分しか時間がないのにも関わらず、小柳ルミ子は「私は年に2000試合も見てるんです」と自己アピールが始まった。
ルミ子の熱量に気圧され、香川が明らかに困惑していた。香川の顔には愛想笑いがひたと張り付き、とてもインスタ映えしそうである。

おいおいルミ子よ、この場は香川の今後を話すところだよと、画面に向いルミ子をなだめたのは私だけではあるまい。

にも関わらず、ルミ子はノンストップ。バルセロナのピケが香川をほめていたとテンション高く話し始めた。
香川はピケとはリーグは違えど、同じトップチームで戦う相手。つまりは同等。香川はピケに対して尊敬はすれど、へりくだる相手ではなく、ましてやピケに褒められたからといって、万歳するレベルのプレイヤーではない。
ルミ子も冷静になればわかると思うが、初解説でドルトムントの試合が目前で見れるのだから、異様なテンションになるのもわかる。
ルミ子の異様なテンションは続く。
インタビューというより、ルミ子の一人喋りはいよいよ、香川への説教となる。「香川くんはいい人過ぎる。もっとしたたかになるべき」
くはぁ。

ルミ子、インタビューだ。香川から話しを引き出すのだ。

2分半をこえ、香川の話しはでないと半ば諦めながらもなだめた。不毛だとしりながらも。
案の定、香川から愛想笑いが引っ込むことなく、 ほぼルミ子の喋りが終わった。
この時、視聴者と香川の脳内は完全にシンクロしていただろう。
「なぜ香川(俺)を放送席に呼んだ? 」
真っ赤な口紅を引き、頭に真っ赤なフレームのサングラスを乗せたルミ子が「もっと話したかった〜」との口惜しさともつかない言葉を残して後半が始まった。

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