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知ると人生が変わる見方・考え方~20代30代へのメッセージ~ ■仕事の経験■ 営業、マ…

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知ると人生が変わる見方・考え方~20代30代へのメッセージ~ ■仕事の経験■ 営業、マーケティング、編集、ソフト開発、新規事業立ち上げ、経営企画、海外勤務、役員、社長業、転職、VC(ベンチャーキャピタル)、戦略立案・理念経営コンサルティング ■趣味■ 釣り、テニス、ワイン、犬

最近の記事

当座買いの精神~さしあたり入用なだけを買う~

私たちがモノを買う時、まとめ買いをすると安くなるのでは?今不要だけどどうせ使うので買っておこう、といった感覚が働くことは多いものです。 すぐに使わないものを必要以上に手に入れると、次のようなことが起こりがちです。 1,数が限られていればもったいないので丁寧に使っていたのに、贅沢な使い方をする。 2,いつか使うだろうと置いておいたことを忘れてムダにしてしまった。 モノでも食べ物でも同様なことが起こります。当座買いをするとその瞬間は割高に思えることでも、長い目で見るとムダ使い

    • 顧客第一主義~「商売冥利に尽きる」気持ちを忘れない~

      おいしくて評判のお饅頭屋さんの有名な話があります。 小僧さんが店番をしていると、身なりの汚れた乞食のような人が饅頭を1つ買い求めたそうです。 小僧さんが1つだけの饅頭を包んで渡すことを躊躇していたら、奥からご主人が出てきて「まことにありがとうございます」と深々と頭を下げ、包みを渡し、代金を受け取ったそうです。 小僧さんは後から、「どうしてご主人自ら出てこられたのですか?」と聞くと、ご主人は「さっきのお客様は、評判の饅頭を一度でいいから食べてみたいと思って、なけなしのお金で買っ

      • ●●力、××性という便利な言葉でごまかさない

        実力、競争力、想像力、独創性、柔軟性、利便性・・・ビジネスのシーンではよく使われるワードたちです。 企画書やプレゼンテーションでも頻繁に出てくるこれらの便利言葉は、聞いている側からすると意味は分かるけれども、とらえ方のレベルは様々であることが多いのです。 例えば、「彼は英語力がある」と聞いて、ネイティブスピーカーと遜色なく会話しているシーンを思い浮かべる人もいれば、通訳で活躍している姿を想像する人もいるでしょう。 ●●力、××性という実は抽象的な表現のこわいところは、受け取

        • 上に厳しく、下にやさしく~ヒラメ社員になるな~

          先輩や上司の顔色ばかりをうかがっている人のことを海底に身を潜めて自分の上を通る獲物を狙うヒラメに例えて、上ばかり見るヒラメ社員と言いますよね。 後輩や部下にはえらそうに話すくせに、先輩や上司になると米つきバッタのようにへいこらする。書いているだけでムカついてきます。 そんなヒラメ社員を半面教師として出来上がった私の信念がタイトルにある「上に厳しく、下にやさしく」なのです。 上司や経営層にモノ申す気概をもつ。そして部下やメンバーには我慢強く成長を願う。上からの意見で下を説得す

        当座買いの精神~さしあたり入用なだけを買う~

          仮説形成力を身につける~結論から考えるクセをつける~

          1980年代までの日本はいわゆる高度経済成長からバブル経済の波にのっかり、右肩あがりの成長をしてきました。言い換えると、順調であるがゆえ予測がある程度可能な時代だったと言えます。 けれども、バブルがはじけて経済が停滞して30年。VUCAの時代と言われる先行きが読めない、不確かな時代に突入して久しくなりました。 モノが行きわたり、普通であることに満足ができず、満足度を満たす商品・サービスのライフサイクルは短くなってきました。このような時代においては、MBA的な発想で外部環境や

          仮説形成力を身につける~結論から考えるクセをつける~

          上司を育てる3つの質問~腹落ちさせて仕事をしよう~

          私は他の人へ仕事をお願いするときに、次の3つの質問が出ないようにしっかりと説明できているか?を常に気をつけています。 1,何のためにするのか?(目的) 2、それをやるとどんないいことがあるのか?(狙い) 3、それをしなければ何が困るのか?(優先度) その理由は、自分事として前向きに仕事をしてもらうためです。どうせ仕事をするならば、納得して高品質なアウトプットを出し、期待に応え、お互いに喜べるような関係でいたいと考えるからです。 また逆に、自分が仕事を受ける立場のときは、

          上司を育てる3つの質問~腹落ちさせて仕事をしよう~

          なるほどというプレゼン~「事実と論理と情熱」で話を組み立てる~

          社会人になると人前でプレゼンテーションする機会が増えますよね。新入社員のあいさつも社内のメンバーへの企画の説明もお客様への商品説明も全てプレゼンテーションです。 プレゼンテーションがうまく見える要素として、話者の声や抑揚、ボディランゲージ、服装など素敵だなぁと思うことはたくさんあるのですが、結局のところ、プレゼンテーションとは聞き手にとってどれだけ有益な情報を提供できたかといった内容に尽きます。 私が聞き手であれば、自分にとって有益な情報について、次の3点を留意しながらプレ

          なるほどというプレゼン~「事実と論理と情熱」で話を組み立てる~

          組織の太陽になろう~明るく・元気に・決める~

          会社という組織で仕事をしていると、いづれは後輩が増え、教える立場になり、そのうちチームや部門を任される時が来ます。 いわゆるメンバーでいるうちは、一生懸命に担当業務をこなしていればよかったのですが、後輩や部下を持つようになると思い通りに仕事が進まなくなるものです。 人を教え引っ張っていく立場になると意識をしなければならないのがリーダーシップについてですね。 リーダーシップ論は多くの書籍が出ていますし、職種や業界、置かれた環境によって最適なことは異なってくると思いますが、職種

          組織の太陽になろう~明るく・元気に・決める~

          ピンチはチャンス?~でもやっぱりピンチはピンチ~

          経済不況をどのように乗り越えるか?最近で言えばコロナ禍のような世界的なクライシスをどのようにしのげばよいのか? 俗に言う「ピンチはチャンスと前向きにとらえるのだ!」という精神論だけを振りかざす人はいまだに多いですね。 少し論理的に「ピンチはチャンス」を分解してみましょう。 不況やコロナ禍のように誰しもが影響を受ける環境変化のことを与件と言います。つまり皆平等に同じ環境変化を受けるわけですので、与件のせいにしても仕方がないのです。飲みながら「不況だから仕方ないよね~」と愚痴を

          ピンチはチャンス?~でもやっぱりピンチはピンチ~

          壁を突破する~挑戦した人にしか訪れない試練~

          ハードルを乗り越えうまくいく人、成功する人ってどんな人だろうか? 誰でも1度や2度は壁に突き当たり、どうすればよいか悩んだことはあると思います。その時、あきらめてしまったでしょうか、それとも突破できたでしょうか。 まず前提として、壁や修羅場は挑戦している人にしか訪れません。ですので、壁を感じる人は何かを実行しようとか、成し遂げようとチャレンジしているポジティブな状態にあるのだと思うことです。 うまくいかない!と思うのではなく、自分のやりたいことは、この先にあるのだと考えてみ

          壁を突破する~挑戦した人にしか訪れない試練~

          一緒に働きたい人になろう~明日があるさ、でも今日は精一杯生きよう~

          どんな上司や先輩だったら一緒に仕事をしたいと思いますか? この人だったらついていきたい思うのはどんな人でしょうか?色々な意見があるでしょうけれど、あえて欲張らずに言えば2つなのかなと思います。 1つ目は、他人の悪口を言わない人です。 他人の非難や愚痴を聞くのは結構つらいことです。そして勘のいい人は、どこかで自分も悪口を言われているのではないかと思い距離が遠のき、本音で語れなくなります。どんな人にも長所と短所があるのですから、どうせなら良いところを見つめる美点凝視でいきたいも

          一緒に働きたい人になろう~明日があるさ、でも今日は精一杯生きよう~

          棚田を作るが如く事業を成長させる~耕して天に至る~

          日本の原風景のひとつに棚田があります。傾斜地が多く平坦な広い土地が少ない日本ならではの工夫ですが、1枚あたりの田の面積が小さいため機械が入りずらく、急傾斜の上り下りがきついため、平地での大規模農業にとって代わられてきました。 一転してビジネスについて話をすると、事業の成長は現業の改善・改革と新規事業への取り組みの合わせ技で実現します。 これを棚田に例えてみると、現業の改善・改革とは1枚1枚の田んぼの収量を上げるための地道で継続的な作業に相当しますし、新規事業への取り組みとは

          棚田を作るが如く事業を成長させる~耕して天に至る~

          学びとは出会いと対話~学び続ける態度のある人が教養ある人~

          「学びとは出会いと対話である」とは東大の佐藤学先生の言葉です。人との出会いはもちろん、素晴らしい書籍や出来事との遭遇も出会いです。千載一遇の出会いに感謝し対話するのが学びであるということです。 20代30代の皆さんは、これからの長い社会人生活で多くの出会いがあると思います。一瞬一瞬、出会いの刹那を大切にし、大きな学びを得て欲しいと思います。私を含めてベテラン社員もしかり。「健康と友人と幾ばくかの蓄え」が会社をリタイアした後の財産であると先輩から教わりました。「会社を離れると友

          学びとは出会いと対話~学び続ける態度のある人が教養ある人~

          お客様から信頼される姿勢~多面的・多角的なものの見方、持続的な取り組み~

          チェコを訪問したことがあります。その時に見た中世プラハの街並みとモルダウ川にかかるカレル橋の素晴らしさに感嘆しました。帰国後、感激の冷めやらぬ時、洪水でカレル橋が濁流に飲み込まれているニュースを見てとてもショックで悲しい気持ちになりました。 日本でも一時大きなニュースとして取り上げられらましたが、その後の被害を追うメディアは多くありませんでした。グローバル化が進展しても、やはり遠い国の出来ごとなのだと思いました。都合のよいところだけ、あるいはインパクトのあるところだけを切り

          お客様から信頼される姿勢~多面的・多角的なものの見方、持続的な取り組み~

          仲間と顧客とのエピソード創出がやりがいの源泉~仕事は、GIFTという動機で行うもの~

          人それぞれに仕事観があると思います。他人に押し付けるつもりはありませんが、私の仕事観はひと言で表現すると「天職と思い、GIFTという動機で行うもの」と考えています。 そもそも会社というのは働く人にとっての場であり器(うつわ)であると思っています 経済的に言えば、働くということは給料と労働力を交換することだと言えます。ただ、それだけではなく、給料以外の返礼や贈与といった等価交換ではないモノやコトのやり取りが人と人との間に行き来することがGIFTという意味合いです。会社という場

          仲間と顧客とのエピソード創出がやりがいの源泉~仕事は、GIFTという動機で行うもの~

          未来の仕事を創る~自分の会社の経営幹部はできているか?~

          私自身が経営の一角を担うようになった時あらためて考えたのが、「社長をはじめ経営幹部の仕事とは何か?」ということです。その重要な答えの1つが「未来の仕事を創ること」です。市場動向や環境変化に鋭くアンテナを張り、シーズを捉えていく。企業として成長し続けるためには、現業のたゆまぬ改善と新規事業創造の併せ技が必要であることは誰しもわかっています。しかし新規事業の創造が簡単ではないこともわかっています。なぜなら皆忙しくて新しいことをやっている場合ではないからです。現場のメンバーは現業や

          未来の仕事を創る~自分の会社の経営幹部はできているか?~