棚田を作るが如く事業を成長させる~耕して天に至る~
日本の原風景のひとつに棚田があります。傾斜地が多く平坦な広い土地が少ない日本ならではの工夫ですが、1枚あたりの田の面積が小さいため機械が入りずらく、急傾斜の上り下りがきついため、平地での大規模農業にとって代わられてきました。
一転してビジネスについて話をすると、事業の成長は現業の改善・改革と新規事業への取り組みの合わせ技で実現します。
これを棚田に例えてみると、現業の改善・改革とは1枚1枚の田んぼの収量を上げるための地道で継続的な作業に相当しますし、新規事業への取り組みとは、さらに上へ上へと田んぼを開墾して広げていくことに似ています。
新しい田んぼの開墾は、既存の田んぼで得た知識やノウハウがベースとなりますし、作る場所は飛び地ではなく、隣接エリアから上へ上へと広げていくのです。新規事業に携わる機会があれば、ぜひ覚えておいてほしい考え方のひとつです。
そして、「耕して天に至る」という棚田の形容のように、新規事業を作ることで至る天とはどこなのか?を考えることがまさに事業ビジョンなのです。
目指す頂上を意識し、現業への努力と新たな挑戦を継続することで、重要な文化的遺産として登録されるような美しい景観の棚田が完成するが如く、ビジネスも成長していくのだろうと思います。
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