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来週にすれば出来るのか、もはや誰もわからない|1/31~2/4

佐藤李青(東京アートポイント計画)

コロナ禍の日々の記録。平日の仕事中心。土日祝休(例外あり)。2020年の1回目の緊急事態宣言の最中にはじめた日記はこちらから。3回目の宣言解除の日から再開。少し休んで「第6波」から再々開。

2022年1月31日(月) 市ヶ谷

午前はZoomミーティング。開始から接続が安定せずに、あたふたする。結局、マシンを変えて再接続する。Tokyo Art Research Lab(TARL) ディスカッション「災間の社会を生きる術(すべ/アート)を探る」のメンバーで振り返りと今後の課題などを議論する。
午後は年度末のドキュメント発送の「かたち」を検討する。ここ数年、デザイナーの川村格夫さんと、複数冊を一括で送付するためのパッケージから手作業での梱包のライン設計まで取り組んできた(その名も「Words Binder」)。今年度は東京アートポイント計画Tokyo Art Research Labで8種類が送付対象になりそう。例年より、ボリュームは少なめ。今年度は人の手を入れたことを感じさせつつも、シンプルなつくりになりそう。

年度末までの未決だった動きを検討。何をやるか、誰とやるか。後者が決まらないと、どんなにいいアイディアだとしても落としこみは叶わない。頭をひねる。あっという間に、一日が終わってしまう。そして、1月も終わる。
東京都の新規感染者数は11,751人で、先週の1.4倍、月曜では初めての1万人超えで過去最多。病床使用率は49.2%。身近なところでも陽性や濃厚接触者になる人が増えてきた。首相は「現時点で東京に緊急事態宣言は検討していない」と発言。塩野義製薬は「コロナ飲み薬にウイルス減らす効果」を確認

2022年2月1日(火) 市ヶ谷→西大島→亀戸

午前は係会(注:東京アートポイント計画のスタッフ定例会)。来年度の体制を共有しつつ、今年度の締めに必要な作業を確認する。昼に東京アートポイント計画のパートナー公募情報がオープン。午後は事業のリサーチと打合せをする。たくさんのことを話しすぎて、若干の頭痛に見舞われる。細部を詰めることで実現性を高めること、枠組みに余白をもたせて可能性を呼びこむことのさじ加減は、かかわる主体が多いほどに難しくなる。まさに「調整」の技術が求められる。この技術(中間支援の技術?)を、もっと共有知にしていく必要もあるんだろうなと思う。東京都の病床使用率が50%に近づいていることが話題になるたびに「宣言は出なさそうですね」というやりとりを交わす。そんな雰囲気を感じている。

2022年2月2日(水) 市ヶ谷→国立

オフィスに人が少ない。家族の誰かが発熱する、陽性になる、濃厚接触者になる……といった事態が起これば服務ルール上は在宅に切り替える必要がある。自らが陽性になった場合は、前後左右の席の人たちも在宅に切り替えなければならない。こどもの登園自粛や休校があれば、職免で休みを取ることができる(これは最初の休校にはじまった制度運用だ)。感染拡大の影響による社会機能の停止(鈍化)を日々身近なところから感じはじめている。
午後は国立に移動し、ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)のミーティング。今年度の動きと予算の使い道を確認し、来年度の見通しまで話をする。3月に予定している企画の、この状況下での実施方法を検討するけれど、やっぱり先が読めない。読めないなりのアクションが必要だし、この2年でやれることも増えたけど、どうやればいいかはいまだに戸惑う。そして、誰がやるのか問題。人不足は常に課題だし、これに尽きるともいえる。
東京アートポイント計画の外部委員を務めてくださっている西村佳哲さんの日記に、先日の会議のことが書かれていた。

アートやアーティストという記号性を廃した方が、むしろ本質的な活動や、アーティスティックな社会関与が出来る時期を迎えているよねという話をした。「仕事だから」しているような仕事の多い社会なので、「頼まれもしないのに」やっている仕事や活動には、体温が感じられるし眩しさがある。自分にとって「アーティスティックである」とはそういうことで、アートもアーティストも結果の呼称だよなと思う。

アートということばを使わないほうが通りがいいことがある。実際に現場ではアートということばを使わないことも多い。それでも、アートということばを手放したくないとも思う。従来の意味ではないアート……「ではない」ではなく、「である」の言いかたでアートを語っていく必要があるよなと思う。ずっと考えてはいるものの、そろそろ、ちゃんとことばにしたい。いたずらに新しいことばを増やすのではなく、すでにあることばを再定義したり、使いこなしたりしていけるといい。
東京都の新規感染者数は21,576人で、初の2万人超え。全国は初の9万人超え。小さな波が重なって、大きな波をつくる。下がったように見えたのは、小さな波の下り坂で、次の波の頂点は、また伸びた。大きな波の頂点は、まだ見えない……のか。

2022年2月3日(木) 自宅

午前中に予定していたミーティングが急きょキャンセルになる。参加メンバーが保育園休園により欠席となるため、今日は延期し、日程を再調整する。が、来週にすれば出来るのか、もはや誰もわからない。もっとひどくなっている可能性もある。それを言ってしまうと何も予定が立たないので、スケジュールは埋めておく。
ちょこちょこと連絡を合間に入れながら、書類やnoteの記事づくりを行う。「多摩の未来の地勢図」での一般財団法人水俣病センター相思社・永野三智さんのレクチャーのレポートを読む。このシリーズ、(狙ったわけではないけれど)TARLでの「災間」の議論とパラレルなもの(共進化するもの?)になっている。

東京都の新規感染者数は20,679人で、2日連続で2万人を超えた。全国は104,368人で、初めて10万人を超える。Nintendo Switchの販売台数は、発売5年で累計1億台を突破。ゲームボーイ、ニンテンドーDS、Wiiに続く、4機種目の記録なのだという。ステイホームの号令はすっかり鳴りを潜めたけれど、また売れ行きは上がっているのだろうか? 今年の確定申告は一律で期限の延長なし。

2022年2月4日(金) 自宅

金曜日は日記がおろそかになる問題は、今週も勃発。何があったかのメモすらない。こういうときはGoogleカレンダーの予定やメールをさかのぼって、この日にあったことを確認する。日付でニュースを検索する。それで大体は補える。でも、この作業で思い出せない(たどれない)のは、暑かったか、寒かったかの肌感覚だ。
昨年度に東日本大震災10年目の企画として取り組んだ、Art Support Tohoku-Tokyo 2011-2021「10年目の手記」から生まれた書籍『10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす』の情報がリリースされた。活動が「かたち」になるのはうれしい。では、かたちになったものをつかって、次の活動をどうつくるか。その動きかたを考える。

(つづく)

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佐藤李青(東京アートポイント計画)
アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー。東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Lab、Art Support Tohoku-Tokyo(-2020)を担当。共著に『10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす』(生きのびるブックス、2022年)。