離乳食から子育てを見る(1)
離乳食に関する動向の資料(授乳・離乳の支援ガイド 2019)を読む機会がありました。
今回は、それぞれの家庭で、どのように離乳食に取り組んでいるかを知ることはあまりないと思いましたので、まとめてみます。
目次
1.離乳の開始、完了
2.離乳食について困ったこと
3.離乳食について学ぶ機会
4.食物アレルギーの状況
5.離乳食の動向から見えるもの
1.離乳の開始、完了
離乳の開始時期は、8割以上が「月齢」で考え、中でも「6か月」で始める割合が最も高く44.9%でした。
また完了時期は、「13〜15か月」の割合が最も高く、33.3%です。
これは10年前と比べると、開始時期は1か月遅く、完了時期は1〜 3か月遅くなっている傾向があります。
2.離乳食について困ったこと
0〜2歳児の保護者で、離乳について困ったことがあったと答えている人は74.1%と高い割合でした。
困った内容は、このような結果でした。
①作るのが負担、大変 33.5%
②もぐもぐ、かみかみが少ない 28.9%
③食べる量が少ない 21.8%
④食べ物の種類が偏っている 21.2%
3.離乳について学ぶ機会
離乳の進め方について、学ぶ機会が「あった」と答えた人の割合は83.5%であり、学んだ場所や人については「保健所.・市町村保健センター」が67.5%で最も高い結果でした。
4.食物アレルギーの状況
3歳時点での食物アレルギーの有病率の推移は増加傾向で、有病者は年齢が低いほど多いです。
これまでに食事が原因と思われるアレルギー症状を起こしたことがある子どもの割合は14.8%です。
そのうち、医療機関を受診した割合は八割を超えます。そのうち「食物アレルギー」と診断されたのは7〜8割でした。
一方、病院を受診しなかったケースは1割で、そのうち4割が「自分の母親など家族に相談」2割が「インターネットや雑誌で対処法を探した」という対応をとっていました。
5.離乳食の動向から見えるもの
離乳食を始める前からちゃんと情報集めて、始めたら献立に悩みながら頑張って、取り組んでいることがよくわかりました。懸命に子育てしている姿が見えてきます。
ほとんどのママ、パパにとって、わが子がはじめてふれる赤ちゃんです。きっと何もかもがはじめてだらけで手探りでしてきたのだろうなと思います。
わたしも離乳食作るの苦手でした。やっぱり献立考えるのがつらかったです。離乳食の本を見て、大人の献立とつきあわせて作れそうなものを考えるのって大変ですよね。それを毎日続けているだけでもエラいと思いますよ。
食べることは個性が出やすいものです。好きなもの、嫌いなもの、食べる量、食べる速さとみんな違います。それとうまく食べれる、食べれないということもありますよね。器用かそうでないかということもでてきやすいです。それもその子の個性で、良いか悪いかではありません。
子どもが元気に、成長していくために食べることは大切なことです。その最初の一歩である離乳食です。食育のはじまりです。まずは子どもが家族等と一緒に、食事をとる楽しさを理解できる場にしていきましょう。
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