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お客様の声を形にしてみる。

木の風車は弊工房の定番の作品群です。これまでも色々な形の風車を作ってきましたが、「こういうのが欲しい」っていう、具体的な要望を聞く事はあまりありませんでした。

理由は簡単で、じっくり見て貰う場が無かったから。(…だと思う)

個人的には、ネットで見て貰うより実物の方が良い(自画自賛(笑))と思っているので、作品を展示するスペースは大事だと思っています。

そんな事もあって、先日、ご縁があって、知人の経営?する飲食店で、展示してもらう事が出来ました。

飲食店の窓辺に置いた「かぜしらす」

ついでに、名刺入れも。

置いて頂いたのは「かぜしらす」の檜・無塗装版で、お願いしたのは6月頃。

しばらくは反応が無かったのですが、9月頃にこれを見たというお客様からお電話をいただきました。

お客さまが仰るには、「とても気に入った。是非欲しいが、置き場所が無いのでもう少し小さいサイズのが欲しい。」との事。

有難いことに、相当気に入って頂けたようで、最近、引っ越して断捨離していたんだけど、これだけはどうしても欲しい、という事でした。

色々、お話を聞く中で、もっともだと思う事が多々あったので、ご要望を取り入れて試作したのが冒頭の写真に有るものです。

お聞きしたところでは「一回り小さい物を」ということでしたが、一回りどころか三回りくらい小さくなってしまった。(笑)

これまでの物は、横幅が25cm程度で、凄く大きい訳ではないけど小さい訳でもないというサイズ感で、確かにどこでも置けるっていう感じでは無かったと思います。

今回は机やダイニングテーブルなどのちょっとした空きスペースにも置ける位の手のひらサイズの風車を作ってみました。

小さいといっても風に対する感度が落ちてしまってはいけないので、調整にはかなり神経を使っています。
結果、十分な感度を得ることが出来ました。
(下手すると、これまでのより敏感かも知れない。)

ハードメイプル(無塗装)

また、作品が小さくなると安っぽく見える傾向があるので、それなりの質感を出す事と、台座部分の重量を稼ぐために、真鍮の丸棒を削って脚にしています。

ブラックウォールナット(クルミ油で塗装)マッチ箱との比較でサイズを計ってください。

塗装すると色が濃くなってしまうので、ハードメイプルの方は無塗装です。

自分的には、これが気に入っています。

お客様には写真をお送りしましたが、気に入って頂けたようでご注文を頂く事が出来ました。

これまで、大きさはあまり意識してこなかったので、このようなご意見を聞けたのはとても参考になりました。
一件の問い合わせだけで試作をするのは商売的には負担が大きいですが、実際、形になると、やってみて良かったと思いました。

とにかく、「お客様からのご意見は宝だな」って実感した出来事でした。

この風車は、ネットショップにも出展していますのでよかったら見てやってください。


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