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長編小説『海の青より、空の青』

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拙作長編小説『海の青より、空の青』全54話+1話のまとめです
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#林間学校

海の青より、空の青 第34話

第四章 高校一年美沙  将来の夢など一ミリも持ち合わせていなかった俺は、家から比較的近い…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第35話

女難の相  目覚ましのスヌーズ機能を使わずに起きたのはいつ振りだろうか。  六時ちょうど…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第36話

東へ  集合時間が十五分後に迫り、ジャージ姿に大きな荷物を抱えた学友たちが集まりつつあっ…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第37話

枝打ち名人  バスはやがて海岸線から離れると、ふたたび見知らぬ市街地を経由してから民家も…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第38話

山道  林間学校二日目の朝は、ちょっとした騒動で幕を開けた。 「本当だって! 窓の外から…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第39話

朱音  絶景に目を奪われているだろうと予想して覗き込んだ彼女の瞳には、何カラットもある宝…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第40話

管理棟の秘密 「ナツオのバカ! どこに行ってたの!」  食事を終えてバンガローに戻ったその途端、美沙の放った雷が我が脳天に直撃する。 「ひとりで山の中を散歩してたら中学の時の友達に会って、それで展望台で話してたらいつの間にか時間が過ぎてた」  先ほどと同様に、実際あったことをそのまま説明――と言うか羅列――すると、彼女は今度は目に涙を浮かべながら俺を睨みつけた。 「みんなで心配してたんだよ! もしかしたらクマに襲われたんじゃないかって……」 「は? 熊?」  たかが森林浴に

海の青より、空の青 第41話

ワンオペ  体育館の床には等間隔に座布団が敷かれており、その前には一枚の薄っぺらな板が置…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第42話

それより僕と  カレーをたらふく食べた後、俺の苦労の跡が在々と残る調理台やコンロを片付け…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第43話

雉も鳴かずば  キャンプファイヤーの終了とともに、本日最後の予定である肝試しが開始された…

青空野光
3か月前
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海の青より、空の青 第44話

闇夜を駆ける  俺たちのゴールが最後になったのは、どんなに甘めに見積もったとして九割は生…

青空野光
3か月前

海の青より、空の青 第45話

枯れ尾花  それは深夜のことだった。  俺は突然、目を覚ましたのだった。  ルームメイトた…

青空野光
3か月前
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