#ネタバレ 映画「君の膵臓をたべたい」〈2017年〉
「君の膵臓をたべたい」〈2017年〉
2017年作品
恋愛映画ではないのかも
2018/8/21 21:51 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
表面的には、広瀬すずさん主演の映画「四月は君の嘘」に似てますね。
でも、描かれている思想からは、映画「嫌われ松子の一生」を連想しました。
オマージュかはともかく、後者に縁がありそうに思います。
★★★★
追記 ( 比較してみる )
2018/8/23 10:46 by さくらんぼ
>でも、描かれている思想からは、映画「嫌われ松子の一生」を連想しました。
( 映画「嫌われ松子の一生」のネタバレにも触れています。)
映画「嫌われ松子の一生」のヒロイン・松子が、 映画「君の膵臓をたべたい」のヒロイン・桜良。
同様に、ヒロインの妹が、ヒロインの親友・恭子。
そしてヒロインは、寝たきりの妹や、内向的な親友とは距離を置き、
愛を求めて、一人突っ走るのです。
手紙や日記を書き、
ラストには、通りすがりの暴漢に、あっけなく刺殺されます(これは究極の人間関係)。
そして、死んだあとのヒロインは、天国の妹の元へ帰り、和解する(親友の元へ手紙を届け、気持ちを伝える)のです。
追記Ⅱ ( 映画「ボクの妻と結婚してください。」 )
2018/8/23 11:05 by さくらんぼ
ヒロインの親友・恭子も、たぶん図書委員・僕のことを好きだったのでしょう。そして、そのことは桜良も気づいていた。だから桜良は、自分の亡き後、二人をくっ付けようとしたのでしょうね。
しかし、タイミングが遅く、恭子は別の彼と結婚をしました。
これは、桜良の言葉によれば、「偶然でも、運命でもなく、自分が行った過去の、沢山の決断の積み重ねの結果だ」という事になります。
つまり恭子は、図書委員・僕を最後まで追いかけなかったし、僕も結婚式場で恭子に面会しながらも、略奪しなかったからなのでしょう。
追記Ⅲ ( 桜良も隠し持つ負のオーラ )
2019/12/22 17:43 by さくらんぼ
図書委員・僕は、いわゆる頭の良い男子のようです。きっとIQが高いのでしょう。
( 頭の良さを測る物差しについては、諸先生方がいろいろ仰っています。この映画はその違いを描くのが目的ではないようですし、ここでは深追いはしません。 )
後に学校の先生なりましたし、彼が学生時代に作った図書の分類表は、完成度が高く、以後、後輩たちは10年以上にわたって、手を加えることなく使い続けています。
さらに、彼の家の本棚は、すでに大人の先生のような顔をしていました。私のとは大違い。
図書委員・僕は、IQが高いために学校で孤立し、その理由に気づかぬため、自分はダメな奴だと思い込み、その負のオーラで、周囲からも馬鹿にされていました。それで、ますますダメな奴だと落ち込む悪循環。
しかし、その負のオーラに惹かれたのがヒロイン・桜良なのですね。
クラス一の人気女子だったのに、病気で一年の余命宣告を受けたから、笑顔とは裏腹に、内面には負の感情が溜まっていました。
その負の感情が、強く共鳴したのです。
そして会話をしてみたら、意外に賢い奴だと分かった。だから図書委員・僕に、ますます恋をしたのでしょう。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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