#ネタバレ 映画「四月は君の嘘」
「四月は君の嘘」
2016年作品
男はよわいよ
2017/10/12 9:00 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
天才ピアニスト・有馬公生(山崎賢人さん)は、幼いころ厳格なピアニストの母に苦しめられていました。
高校生になると、今度は自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをり(広瀬すずさん)や、幼なじみの椿(石井杏奈さん)に振り回されます。
そして、たびたび出てくる男友だちの名セリフ「無理かどうかは 女の子が教えてくれるさ」。
宮崎かをりの強引さに惹かれて、もう一度観てみたい気もします。きっと主題は違うのでしょうが、とりあえず「戦後強くなったのは女と靴下」と書いておきます。
★★★☆
追記 ( 「届くかな、届くといいな…」 )
2017/10/12 14:35 by さくらんぼ
たびたび出てきた言葉には、「届くかな、届くといいな…」もありました。
楽譜に忠実に演奏するのか、自分に忠実に演奏するのか、アーティストによってスタイルは違うようですが、どちらにせよ届かなければ始まりません。
そして届かせるためには、「心を込めなければならない」のです。
この映画はそんなお話しでしょうか。
「 … "心に愛がなければ、どんなに美しい言葉も相手の胸に響かない"(聖パウロのコリント人への第1の手紙の13章を参考)。… 」
( ウィキペディア「心のともしび」・番組内容より抜粋 )
追記Ⅱ ( 桜色のヴァイオリンケース )
2017/10/12 14:45 by さくらんぼ
>そして届かせるためには、「心を込めなければならない」のです。(追記より)
たとえば満開の桜が「全身で春の歓びを歌っている」のもそうです。
だから彼女は、ちり際まで美しいと讃美される。
追記Ⅲ ( 桜の精 )
2017/10/13 8:18 by さくらんぼ
多くの花は上を向いて咲きますが、桜は下を向いて咲くように見えます。まるでお花見をしている人たちに微笑みかけているように。
映画の冒頭、そんな、「こちらを向いている桜の花」がアップになります。
そして、こんなセリフ。「 ねえ…今…君の世界はどんな色をしているの? 」。声は宮園かをりのようです。
それは「お花見をしている人たちに話しかける桜」の声でもあり、「有馬公生を想う宮園かをり」でもあるのでしょう。
この映画、宮園かをりの立ち位置は、やはり「桜の精」なのでしょうね。
追記Ⅳ ( 「私、ヴァイオリニストなの」 )
2017/10/13 13:30 by さくらんぼ
有馬公生たちの前で、宮園かをりが初めて「桜色のヴァイオリンケース」を肩にかけ、にっこり微笑みながら言うセリフです。
そのとき彼女の背景を飾っていたのは、やっぱり「満開の桜」。
そのオーラは歌舞伎役者が見栄を切ったみたいでした。
追記Ⅴ ( 魔法が切れるから )
2017/10/14 17:15 by さくらんぼ
>この映画、宮園かをりの立ち位置は、やはり「桜の精」なのでしょうね。(追記Ⅲより)
だから、ときどき「脚が動かなくなる」のでしょうか。
追記Ⅵ ( 「ブレーメンの音楽隊」 )
2017/10/15 8:32 by さくらんぼ
そして、言うまでもありませんが、この映画はグリム童話「ブレーメンの音楽隊」を下敷にしているようです。
それは、「死を前にした4匹の動物たちが、逃げだして音楽隊を作るところに活路を見出そうとする話」です。
宮園かをりはリーダー格の「ロバさん」でしょうか。
魔女は誰かな。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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