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#ネタバレ 映画「ボクの妻と結婚してください。」

「ボクの妻と結婚してください。」
2016年作品
ビジネスのお話し
2018/6/30 8:47 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

父が息子に宛てた手紙(遺言)には、教訓がいくつも書かれていましたが、そこには「つきあい」についても触れてありました。

「 宴会では、かならず3次会までつきあうこと。そして、先輩が『そこでしか語らない言葉』に耳を傾けること。」と。

この映画は「つきあい」から端を発した「ビジネスの極意を語るお話し」だったのかもしれません。

余命いくばくもない夫が、妻子の人生につき合えない自分に代わる、再婚相手を探すのです。

一方、それを知った妻子は、最初は驚き、怒りますが、そんな夫の気持ちを無にしないために、(男心に男が惚れた)お見合い相手とも協力し、お芝居までして、お見合をするのです。

夫の思いに、最後まで付き合うために。

★★★☆

追記 ( ヒソヒソ話 ) 
2018/6/30 8:53 by さくらんぼ

思うところあって、私は35歳までアルコールを飲みませんでした。そのせいもあって、昔の会社では、宴会、慰安旅行などで、先輩から酒を強要されました。今で言う「アルハラ」ですね。

当時はそんな言葉はありませんでしたから、先輩の「俺の酒が飲めんのか!」という言葉がまかり通り、飲まないと、仕事でも嫌がらせをされかねない状況でした。まったく何のための親睦会だか。

そんな状況ですから、宴会でも2次回以降に行ったことはありません(つきあいですから、1次会はできるだけ出席しましたが)。

でも、私もおじさんになり、少しは酒も飲むようになった今、雰囲気的に「2次会以降でしか話せないこと」もあるのを悟ったのです。

1次会は社交辞令と言いますか、当たり障りのない話が多いですが、2次回以降になると、人も少なくなるし、アルコールも程よく回り、人はヒソヒソ話がしたくなるものですから。

追記Ⅱ ( ふと … ) 
2018/6/30 16:26 by さくらんぼ

>余命いくばくもない夫が、妻子の人生につき合えない自分に代わる、再婚相手を探すのです。

ふと、映画「永遠の0」を連想しました。

追記Ⅲ ( 筆記具は魔法の杖 ) 
2018/7/1 9:06 by さくらんぼ

それから、「万年筆を買いなさい。そして自分らしい文字を見つけること。」とも書いてありました。

私が中学生の頃は、入学祝いに万年筆を買ってもらう人が、多かったように思います。それを学生服の胸ポケットにさし、得意げに登校するのです。

たいていは値段の手ごろな、セーラーとかパイロットなど国産万年筆でしたが(もちろん国産でも性能は良かった)、クラスに1~2人は、(矢羽の)パーカーなどの高価な舶来製品を持っている人がいて、周囲を羨ましがらせました。

しかし、実際に万年筆を使う機会はほとんど無かったのです。授業は鉛筆でしたし。だから、たぶん多くの人にとって、あれは事実上のアクセサリーだったと思います。

ところで、「自分らしい文字を見つけること」とはどういう意味なのでしょう。

映画では詳しく語られていませんので、私なりに解釈すると、「自分らしい生き方を見つけること」だと思いました。

①万年筆を買う。

②字の練習をして、恥ずかしくない文字が書けるようにする。

③日記や手紙などの文章を書く。書くことで、「私はこんなことを考えていたんだ。書いてみて初めて気づいた」などと、思考の整理ができる。

④やがてそれが、「自分らしい生き方」にもつながる、とか。

追記Ⅳ ( 仕事に私情はつきもの ) 
2018/7/1 9:35 by さくらんぼ

映画「プリティ・ウーマン」〈1990年〉の主人公・エドワードの仕事は、会社を買収し、バラバラにして売りさばく事でした。

ある日、彼は買収予定の社長と会食をしました。すると後に彼は悩み始めます。その時、会食にも同席していたヴィヴィアンが言うのです。「悩むのは、あなたが社長のことを好きになってしまったからよ…」と。女の勘は鋭い。

ビジネスとは、「単なる取引」かもしれませんが、「取引相手に惚れられるか否か」の要素も少なくないのでしょう。そして、それが命運を分けることもある。

映画「ボクの妻と結婚してください。」も、そんな「妻の再婚相手をさがす」というビジネスの話でもあったのです。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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