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#ネタバレ 映画「未知との遭遇」

「未知との遭遇」
時代の変わり目
ラスト 教会にたどり着いて 
2018/9/23 15:13 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

「HiVi」(ハイヴィ)というハイファイ&ビジュアル系の雑誌があります。

古い話で正確な表現までは記憶していませんが、確か、その本が創刊したばかりの頃、「撮らずに観る」(だったかな)という巻頭コーナーがありました。

そこで大林宣彦監督(違っていたらごめんなさい)が、映画「未知との遭遇」を語っていました。降臨した、眩い光を放つ円盤のカラー写真とともに、「あれはステンドグラスの記号だ」との解説が載っていたのです。

そして、これを、そこで読んだのかは覚えていませんが、円盤と交信するときの、あの奇妙でありながら、どこか感動的な「5音のメロディ」は、「教会のオルガン」を表しているとのこと。

つまり、「未知との遭遇」とは「神との遭遇」だったのです。

あれを読んだとき、どこか映画「太陽がいっぱい」を語ったときの淀川長治さんを思いださせ、「あ~、私はこんな本が読みたかったのだ」と感激したことを覚えています。

追記 ( 全編を観ました ) 
2021/8/8 9:19 by さくらんぼ

映画「未知との遭遇」は予告編等でハイライトシーンを繰り返し観ていました。

映画本編もTVで何回か目にする事がありましたが、そちらも、いつも断片的でした。

その時の印象を言えば、ハイライトシーンは(失礼ながら)見飽きたし、主人公のおじさんはさえないし、部屋の中に土遊びの山を作るなどは退屈過ぎるというものでした。

しかし、今回初めてTVで最初からじっくり観たのです。

そうしたら、素晴らしい作品ではありませんか。シナリオも良いし、見飽きたと思っていた特撮にも観ていない部分があり、新鮮な驚きも味合わせてくれました。とても丁寧に作ってあります。長年にわたり評判が廃れないのは当然でした。

封切り当時、映画館の大スクリーンでいきなりこれを体験した人は、幸せ者だと思いました。

★★★★★

追記Ⅱ (  映画「クライング・ゲーム」 ) 
2021/8/8 9:44 by さくらんぼ

映画「クライング・ゲーム」は映画「未知との遭遇」へのオマージュだった可能性があります。

詳細は映画「クライング・ゲーム」の私のレビューをご覧ください。

追記Ⅲ 2022.7.15 ( 映画「未知との遭遇」に見るテレパシー )

映画「未知との遭遇」の主人公は、突然、部屋の中にデビルスタワーを作り始めます。自分でもなぜそれを作るのか理解できないままに、強い衝動が起こり、作業を続けるのです。さらに、それだけにとどまらず、実在のその場所を探し始めます。やがて、それは、円盤の着陸地点の山だと分かります。円盤に同乗する地球人の一人として、主人公は宇宙人から選ばれ、テレパシーで山に誘導されていたようです。主人公にはノアの箱舟のノアのように、神の啓示を受けた男の構図が見えますね。

私はもしテレパシーが実在するとしたら、多くは封筒の中の文章を透視するような、相手の心を覗くような鮮明なものではないと思います(そのようなものも、あるのかもしれませんが)。この映画のように、相手や自分の心の中に、ぼんやりと、まるで自分の考えのように浮かぶものかもしれません。受信者は受信したことすら気づかず、自分が発案したと思い、それを種にして、ぼんやりとしたものを、自分流にふくらませ、具現化すべく動き出すのです。

又、発信者も故意に発信しようとしているとは限りません。スマホには写真などをクラウドに自動バックアップする機能がついているものがあります。そのように、無意識に他人に送ってしまう事もあるのだと思います。映画「サトラレ」がありましたが、もし、そのような人がいたとしたら、悲しんでいるのは発信者の方かもしれません。

追記Ⅳ 2022.7.15 ( お借りした画像は )

キーワード「啓示」でご縁がありました。グラスの底のようです。宇宙がありますね。神秘的で色も美しい。無加工です。ありがとうございました。




( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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