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#ネタバレ 映画「スーパーマン」

「スーパーマン」
1978年作品
スーパーマンとは新聞記者のこと
2017/6/12 22:17 by さくらんぼ(修正あり)

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )


「ペンは剣よりも強し」を擬人化したのが、スーパーマンの物語


TV時代のモノクロ・スーパーマンを含め、今まで何本もこのシリーズを楽しみましたが、映画「スーパーマン」(1978年)を観て、初めて「スーパーマンとは新聞記者の事」だと分かりました。

「それ、あたりまえだろ」と突っ込まないでください。

新聞記者を記号化したのがスーパーマン、つまり、言いかえると「ペンは剣よりも強し」を擬人化したのが、スーパーマンの物語だった可能性があるのです。

映画の冒頭、まだモノクロ画面のエピソードで、「大恐慌の頃に新聞が正しい情報を伝え続け、人々を助け、世の信頼を得た」みたいな話が流れます。

新聞は博識と見識を持って、広く正しきを伝え、神のごとく世論を導くのです。これはスーパーマンの使命と似ていますね。

ちなみに彼の故郷・クリプトンの「氷柱だらけの世界」、そして、チラシにある「高層ビルを俯瞰した画」も、「活版印刷の活字」の記号でしょうか。ならば、クリプトンから追放された3悪人は「板ガラス」のようなモノに閉じ込められていましたが、あれは「新聞紙」の記号でしょう。

そして、彼がクリプトンから地球に送られた「ウニのようなトゲトゲ宇宙船」は、IBMのタイプボール式タイプライターの「タイプボール」の記号でしょうか。そしてスーパーマンといっしょに宇宙船に入れられていた「グリーンの小さな氷柱」は「インクの入ったペン」の記号かもしれません。

すると、彼が新聞記者になるのは必然、だと思うのです。

今、世界を救うのは、スーパーマンではなくて新聞記者の皆さまです。

★★★★

追記 ( 色とか、音とか )
2017/6/16 14:19 by さくらんぼ

スーパーマンの好む「白い世界」は「原稿用紙」の色、そして・・・

オープニングやエンディングに流れる独特の「細長い文字」。あれも「活版印刷の活字」でしょうし、音楽の「ダダダン、ダダダ、ダン…」みたいな独特のリズムは「タイプライターの打音」でしょう。

追記Ⅱ ( 新聞記者の戒め )
2017/6/16 14:44 by さくらんぼ

「歴史を書き変える」ということは「フェイクニュースで情報操作する」みたいな事

スーパーマンが父から禁止された行いの中に、「人間の歴史を書き変えない」みたいなものがありました。

もしスーパーマンが新聞記者だとすると、「歴史を書き変える」ということは「フェイクニュースで情報操作する」みたいな事ではないでしょうか。現実にそんな事があるのかは知りませんが、戒めとしては真っ当なことでしょう。

ちなみに、スーパーマンは光速を超えるスピードで飛行し、助けられなかった彼女が生きていた時刻までタイムスリップして助けました。戒めに当たるのか否かは微妙でしょうが、「他人の恋路」でもありますから、馬に蹴られないよう、野暮を言うのはやめておきます。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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