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【子供を100%信頼するデモクラティックスクール】自分の人生を自分でコントロールできる人に育てる

日本の不登校が増えているのは

日本にも 普通の学校に行く 以外の選択肢が増えてきたからというのも理由の一つなのではないかと感じます。
サラリーマンとして組織に属する事が全てではなくなり、フリーランスも増えている現代では、学校に対する価値観が変わるのは自然なことです。

そして「学校に行きたくない」という子供の気持ちを尊重できる親御さんも増えています。

発達障害、ギフテッド、HSC、不登校…
かつてはマイノリティで属せるグループがないに等しかったような人たち(子供たち)が、SNSで繋がりを持ちグループ化するようになりました。

そのため今まではマイノリティになることを恐れ、普通の学校に頑張って通っていたような子たちも「無理をしなくていいんだ」と思えるようになってきました。

そこであらゆるオルタナティブ教育が注目されるようになりましたが、
その1つとしてデモクラティックスクールがあります。

>時間割もテストもない。だから授業を受けるという形でなく、こどもたちがそれぞれの興味があることを学ぶ。

これは私の経営するこども向けアートスクールのルミエールのスタイルと全く同じです。

というのも、私自身が学校嫌いで最終学歴中卒、画一的なシステムの中で勉強することが苦痛だったため、

「自主的に探究し学ぶ事」の大切さ、その大きな効果を身をもって体感していました。

実体験からデモクラティックで子供は伸びると思ったわけです。

話は逸れますが、心理学者カール・グスタフ・ ユングの類型論に判断的態度と知覚的態度を組み合わせ、性格を4指標16種類で区別する理論を基に作られた16類型性格診断(16personalities)というものがあります。

私の診断結果は「巨匠(Virtuoso)」

このタイプは探究学習が向いているタイプなのです。(診断は当たっていますが、あくまで参考程度に受け止めるのが大事。)

↓気になる方はこちら。(※日本語訳が微妙な部分もあるため、英語ページで見たほうが正しく理解できます。)

話を戻すと、

「自主的に探究し学ぶ事」

これは子供を100%信頼していないとできない事なのです。

アートスクールでも、工作キットがあったり、今日のお題が決まっていたり、何かしらの枠組みがある事が大半。

もちろんそれが悪いわけではないし、それで子供は十分楽しみ、学ぶことも多くあります。

しかし、枠組みを無くすことで更に

子供は自分自身の活動に責任を持ち、自分で自分をコントロールするようになります。


これがデモクラティックスタイルのアートスクールを3年近く経営してきて実感した事です。

もちろん、そこに至るまでに子供たちは手探り状態。はじめから責任を持つわけでもないし、すぐに自分をコントロールできるわけではないのです。

その点は大人も同じではないでしょうか。

自分を知り、自分のペースを掴むまでには幾度となく失敗を繰り返し、その度に学んでいるはずです。

ルミエールにオープン当初から通い3年目となる女の子。はじめて会ったとき彼女は小学1年生でした。

プログラムがないアートスクールでどう活動していくか、手探り状態だった彼女も今では

2時間という時間をどのように活動に当てていくか、時間の使い方の計画を立て、

自分の決めた創作プロジェクトをこなしています。

「このように計画するように」とはこちらから一つも指導していません。


幸せの在り方というのは様々な意見がありますが、

自分の人生を自分でコントロールしている

その実感がある人は、間違いなく幸せではないでしょうか。

コントロールされる人にならないためには、

幼少期からある程度信頼され任せてもらう事が大切です。

デモクラティックスクールのクラスなし、カリキュラムなし、という方針は、一見自由なように見えますが、その本質を理解していないと非常に難しい教育でもあります。

ルミエールも子供たちと同じく試行錯誤しながらやってきて、今ようやく形が見えはじめたところなのです。

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