『短歌タイムカプセル』、ぱっかーん！

『短歌タイムカプセル』(著, 編集)東直子 , 佐藤 弓生,千葉 聡

【一千年後に届けたい、現代短歌アンソロジー】
葛原妙子・塚本邦雄・岡井隆から吉田隼人・大森静佳まで
今、読まれるべき現代歌人115人の作品二十首選。

収録歌人
安藤美保、飯田有子、池田はるみ、石川美南、伊舎堂仁、井辻朱美、伊藤一彦、内山晶太、梅内美華子、江戸雪、大口玲子、大滝和子、大塚寅彦、大辻隆弘、大西民子、大松達知、大森静佳、岡井隆、岡崎裕美子、岡野大嗣、荻原裕幸、奥村晃作、小野茂樹、香川ヒサ、春日井建、加藤治郎、加藤千恵、川野里子、河野裕子、北川草子、木下龍也、紀野恵、葛原妙子、栗木京子、黒瀬珂瀾、小池純代、小池光、小島なお、小島ゆかり、五島諭、小林久美子、今野寿美、三枝昂之、斉藤斎藤、佐伯裕子、坂井修一、笹井宏之、笹公人、笹原玉子、佐藤弓生、佐藤よしみ、佐藤りえ、陣崎草子、杉﨑恒夫、仙波龍英、染野太朗、高野公彦、高柳蕗子、竹山広、辰巳泰子、田丸まひる、俵万智、千種創一、千葉聡、塚本邦雄、寺山修司、堂園昌彦、土岐友浩、永井祐、永井陽子、中島裕介、永田和宏、永田紅、中山明、西田政史、野口あや子、服部真里子、花山周子、花山多佳子、馬場あき子、早川志織、早坂類、林あまり、東直子、平井弘、福島泰樹、藤本玲未、藤原龍一郎、花しげる、干場しおり、穂村弘、前田透、正岡豊、枡野浩一、松平盟子、松村正直、松村由利子、水原紫苑、光森裕樹、三原由起子、村木道彦、望月裕二郎、柳谷あゆみ、山崎郁子、山崎聡子、山下泉、山田航、山中智恵子、雪舟えま、横山未来子、吉岡太朗、吉川宏志、吉田隼人、米川千嘉子、渡辺松男

出版社紹介文

現代短歌の動向を知るのにこれほど素晴らしいアンソロジーはないと思う（あるかもしれないが今のところ）。

知っている有名歌人からしらない歌人まで、115人の作品が二十首づつ。お買い得ですよ。そして、一首鑑賞もわからない歌の理解に役立つし歌人の傾向も知ることが出来る。とりあえずこれを現代短歌のナビゲートして、気になった歌人の歌集なりを読んでみるのがいいのだろう。

それでは私が気になった歌人と短歌。すでに好きな歌人は除外してます。

飯田有子
のしかかる腕がつぎつぎ現れて永遠に馬跳びの馬でいる夢
岡崎裕美子
したあとの朝日はだるい　自転車撤去の赤紙揺れ
荻原裕幸
三越のライオンに手を触れるひとりふたりさんにん、何の力だ
葛原妙子
めぐすりをさしたるのちの瞠目に破船のしづくしたたりにけり
染野太朗
一九五八年にぼくは生まれこの十月に死ぬはずだった
永井祐
ベルトに顔をつけてエスカレーターをのぼってゆく女の子　またね
フラワーしげる
ずっと片手でしていたことをこれからは両手ですることにした夏のはじまり
山崎聡子
さようならいつかおしっこした花壇さようなら息継ぎをしないクロール

短歌パラダイス

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