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組織への帰属意識は、適度に低いほうがよいのではないかと思う

「この人、何に怯えてるんだろう?」

働いていて思うことがあります。

特に、上の立場のひとほどなにかに忖度し、怯える人が増えていく傾向にある気がします。

"誰か"に忖度し、

余計な資料を作らせる。
余計な仕事を増やす。
リスクがあるかもしれないから、と仕事をストップさせる。

実はその"誰か"なんて本当は存在しないのでは。
と思ったりもします。

勝手に想像した、幽霊?のようなものなのではないだろうか。

はたまた、上司というのは、そういうふうにできているものなのだろうか。



無駄に強すぎる帰属意識は、

自分はここにしかいられないという執着心は、

組織にコミットし過ぎたサンクコストの重みは、

"誰か"に忖度しなければいけない。
という思いを強くしていくのではないだろうか。

大概その"誰か"は内向きで、
内向きな矢印が集まると組織は硬直化していく。

外から見れば不思議な文化の醸造された組織。
けど、内側からはそれはわからない。

***

話は変わりますが、以前ようこさんの記事で
「静かな退職」
という言葉を知りました。

ネットによると↓

組織に在籍しながらも契約通りの最低限の仕事だけを淡々と行い、退職したかのように精神的な余裕を持ちながら働くことである。
「仕事は熱心に働くもの」という考えに一石を投じた言葉である。

出典

ギャラップ社が実施したエンゲージメント調査によると、日本で「熱意ある社員」の割合は6%、強い不満を持つ人は24 %、それ以外の「やる気のない社員」は70%。(意外とみんな退職してますね)

実は、わたしの職場には(たぶん)静かに退職している方がいるのですが、一緒に仕事していて非常に働きやすいのです。
(本人に確認してないので真偽はわかりません笑)

その人と働きやすい理由を考えてみる。

・余計な力が入っていない
・わからないことに素直
・タブーがない
・仕事と一定の距離感があり余裕を感じる

一方、帰属意識高めの上司を見ていると

・何かに怯え、内部(主に自分の上司)に忖度する
・部下の仕事を過剰に確認する
・真面目さ、やりがい感をアピールしてくる
・本音が見えない

***

帰属意識の高まりは、
内部に忖度し、内向きの矢印で組織を硬直化させる。

組織の心理的安全性を低下させ、イノベーションを起こりにくくする。

静かな退職。
悪いもののように言われがちですが
(雇用側としてはそりゃそうですよね笑)、
もともとの人間にそなわる「自分の所属している群れに貢献したい」という思いを信じれば、

気持ちだけ退職しているくらいがちょうどよいのではないかな、というのが今のところの見解です。

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