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【にんげん図鑑】ハイスペと港区おじさんの違いって?

ハイスペックな男性、通称ハイスペ。
東京の港区を中心に生息する港区おじさんと混同されることがあります。共通点は「平均よりも多くお金をもっている」ことくらいでしょうか。

同じ高所得の男性でも、ハイスペと港区おじさん(港区おにいさん)は全く別の種族。その違いについて、5つの観点で解説します。

動物図鑑だと思って、童心にかえった気持ちで読んでいただければ幸いです。

恋愛マスターを目指す旅路で。

トウキョウというタウンには、自称ハイスペが掃いて捨てるほど生息する。

最も多いのが、ケイエイシャ。
次いで、オオテキギョウキンムやゲイノウカンケイ。
ハイパーボールを必須とするのは、イシャやショウシャ、ガイシショウケンマン。

分布図を開くと、どうやら港区全域、銀座、恵比寿、広尾に集中しているようだ。

さて、目の前に現れた彼らはハイスペか、港区おじさんか。

①いい歳して独身:ハイスペの場合

知る限り、人格も最高なハイスペの多くは30代でも独身(※1)な場合は少なくない。
仕事に人生を注いできて、恋愛は二の次という人が多いから。
ハイスペは恋愛中心に生きていないので、「交際期間が長くなったから、そろそろ籍をいれるか」という発想はナイ。

30代半ばになって「さあ、そろそろ結婚についても考えるか」というタイミングで本命として相応しい女性に出逢えば、過去のケースは何だったのかというくらい、秒で結婚を決めることもある。

結婚適齢期の女性との交際は重いので慎重になる、との見解が世の中には存在するが、ハイスペは良くも悪くも相手の女性を年齢で見ていないし、若い子を避けたがる。残酷なまでに「本命」「それ意外(遊び)」を線引きしている。
だから彼らは、年齢を理由に交際を迷うことはないし、年齢を理由に"遊ばれないフィルター"にはならないので、お見知りおきを。

①いい歳して独身:港区おじさんの場合

女性に対してメルマガのようなLINEを送りつけるのが、港区おじさん。
自分通信、銀座の鮨のお誘い、人脈自慢。
こちらの返信の有無に関わらず、四季折々の内容を一方的に送ってくるので、あれをメルマガと呼ばずに何と呼ぼう。

港区おじさんは、実は既婚者である場合も少なくない。既婚者の場合、嫁はだいたい美人である。

若いうちにトロフィーワイフをゲットしたものの、嫁からの愛はとっくに供給停止されているので、時間はたっぷりあるのが港区おじさん。
だから、お金でかんたんに時間を買える美女=港区女子を漁るのが日課。

独身の港区おじさんの分布図は、港区や渋谷区のタワマンのホムパに集中する。
彼らの好みのタイプは、純粋で無垢な若い美女。

そもそも無垢でマトモな若い女子が、港区おじさんと出会うフィールドに生息する訳がない。では、一見 無垢に見えるその女の正体は…。おっと、誰か来たようだ。

女優さながらに純粋無垢な演技をする、その美女との交際。
蓋を開けてみれば金だけ無心され愛情を感じられず、港区おじさんが疲弊して破局、または、先ほど述べた既婚者のパターンへと突入する。

「銀座のお鮨でもどう?」が口癖で、この世には鮨かイタリアンか焼き肉しか存在しないと思っているのも特徴のひとつ。

②変なところで負けず嫌い:ハイスペの場合

ハイスペは、自分の中の自分に対して負けず嫌い。
レベルアップしていかないと死ぬ生き物で、仕事で結果を残すことに命を燃やしている。
このゾーンに入ると女が視界に入らないので、女性目線でみるとLINEを返してくれない事件が頻発する。

「トイレに行く暇はあるよね?インスタ見る暇はあるよね?じゃあLINEも返せるよね?」のアルアル戦争が巻き起こる。

LINEを返す暇がないんじゃなくて、女に脳を明け渡すスペースがないので根本的にすれ違う。

やや脱線すると、
一部のハイスペ旦那は短時間労働かつ週末は必ず家族と過ごす。
これは、"稼ぐ"の自動化が完了したor部下に任せられる体制ゆえ。
手を離しても問題ない体制に整えてる途中の人、現役で向上し続けたい人に向かって、嫁でもないのに
「本当にデキる男は時間をコントロールできるのよ」
とは、本当にデキる女は言わない、絶対に。

デキない女に対して優先的に時間を割くマネは、彼らはしない。
時間をコントロールできないのではなく、しないのだ。

彼らは「ナンデナンデ女子」が苦手で、「◯◯してほしい女子」も苦手。女性の「何で◯◯してくれないの?」の組み合わせは、ハイスペにとって地獄であることを心得ておこう。

②変なところで負けず嫌い:港区おじさんの場合

素晴らしい体験、特別なモノ、マンションの階層、人脈の数、開けたシャンパンの数を競う。そこで負けを認めたら死ぬ生き物。

女性からのリクエストとしては、モノやコトで競うよりも、体臭と口臭を絶対にさせないことに命を燃やしてほしい。
さもなくば、こちらから燃やしてあげます、火葬場で。

③プライドがエベレスト:ハイスペの場合

ハイスペも例に漏れず、プライドは高い。というか、男はみんなプライドが高くて脆い。

ハイスペ男性を奪い合う某恋愛バラエティー番組の某ファイナル女性のお父様の尽くす姿勢に賞賛が集まったが、私には、自分の価値観が正義で正解だと信じて止まない人のように見えた。

(あくまでご本人の魅力ではなく、ひとつの発言に対する分析)
人には求めず、自ら好んで家族に尽くすのはとても素晴らしいけれど、4代目ハイスペの「家族に守ってほしい」考えを即否定したあの姿勢が非常に引っかかる。それぞれに価値観があって良いはずなのに、明確に否定したのだ。
なるほど自分の価値観に非常に強いプライドを持っているタイプだな、と分析できる。

何を語っているか?よりも、どのように語っているか?の部分にその人の本質が見え隠れする。プライドにはいろんな種類があり、饒舌だろうと口下手だろうと、ここをしっかり観察し見極めるのが大事。

一見、女性にとっては好都合で素敵に思える発言でも、手放しでうっとりするのはオススメしない。なぜなら、発言と行動が伴わない男性は五万といるし、最初だけ有言実行でも経年とともに変わっていく人はいるのだから。自分の発言に対して責任を持ち、有言実行を心がける。そんなプライドなら大歓迎。

③プライドがエベレスト:港区おじさんの場合

真実の愛に飢えているので、案外、女性に対してはプライドを押しつけてこないのが港区おじさん。
彼らは、黄色い声の定番"さしすせそ"を連発されればプライドが満たされるのだ。
コンビニで買ったクッキーをオーブンで更に焼いてあえて焦がしたものを、本気で手作りだと思い込み、泣いて喜んでくれるような愛らしい生き物。飼育は非常に簡単なので、メルマガのようなLINEくらいは耐えてあげよう。

④見栄っぱり:ハイスペの場合

ハイスペになりたての、精神がまだ育っていないヒヨコ達が一部存在する。彼らの見栄は分かり易い。

「吉牛で十分なんだよね」
誰も聞いてないシリーズ第一弾。誰も聞いてないのに自ら言いたがる。若手のアソシエイトや駆け出しの経営者によく見られる。高級フレンチはいくらでも行けるけど、というニュアンスを喫ぎ取ってほしいサイン。
ハイスペとしてはまだヒヨコのサインでもある。

「全身ユニクロで揃えてる」
誰も聞いてないシリーズ第二弾。
マコなり社長に憧れる、偽物ハイスペの可能性すらある。
本物のハイスペはマコなり社長のSNSをあまり見てない。
なぜなら、マコなり社長のターゲット層はハイスペではなく、これからハイスペを目指す人だから。

そもそも聞かれていないのに「いちいち」発言していいのは、ずば抜けたファッションセンスがある場合に限る。見たまんま全身ユニクロそうな人が言うのは痛く寒く、心身共に凍傷の恐れがある。
本来、服の値段を自ら公言する必要は一切なく、ダサい行為。
"お金があるのにあえて手頃な値段で揃えてますよ"アピールは、その実ハイブランドアピールと大差ない。

④見栄っぱり:港区おじさん

ハイブランドのロゴTシャツを愛用する。
ルブタンのブツブツが付いた靴が大好き。
モノグラム以外はヴィトンですらない。
"着こなし"という日本語を知らない。
週末は知人のクルーザーに乗って写真を撮り、女の子たちにメルマガのような自分日記をLINEで送りつける。
寒くてもスポーツカーはオープンにしてナンボ。
この項目に心当たりがある港区おじさんは、人気インフルエンサーになれるよう私がプロデュースするのでDMください。開き直ってブロガーを目指せばバズれると思う。

⑤注目を浴びたがる:ハイスペ

ハイスペは仕事で承認されてるので、表で承認欲求を爆発させることはない。
ハイスペレベルが上がるほど、実力も年収も上には上がいることを痛感しており、自分は大したことない、と本気で思っている傾向にある。

ハイスペだけど承認欲求が強い、そんな男性は結果を残しきっていない自覚が実はあって、強いコンプレックスを抱いている可能性が高い。
そのコンプレックスは他人が埋めてあげることはできず、本物のハイスペ達に仕事で叩きのめされ続け、自ら精進しないと解消することはできない。プライドを傷つけずに見守りましょう。


⑤注目を浴びたがる:港区おじさん

やれロレックスだ、やれ車だ、やれハイブランドだ、やれ五つ星ホテルだ、やれ芸能人だ、やれ会員制だ、やれ予約困難店だ、やれ隠れ家レストランだ、やれやれやれやれ。

会員制や予約困難店=クオリティの保証ではない。が、予約が取れることで権威性を主張し、尊敬の眼差しバッヂを集めていきたいジャリボーイなのだ。

港区おじさんは、本質よりも話題性や見栄えを重視する。元ハイスペなのか、養分なのか、ボーダーラインが危ういところが魅力のひとつなのだろうか?映え乞食の港区女子とお似合いの、ベストカップル。

お願いだから、隠れ家レストランに隠れていてほしい。

脚注の説明

※1
一般的に「30代で独身なのはひとクセあるからだ」とされていますが、高所得者が集中する東京には当てはまらないと感じます。仕事に人生を注ぐからこそ実現できる、高所得。関東の男性の初婚年齢は地方より高くなります。
独身のハイスペに「訳アリなのでは?」との疑惑が湧いてしまうのは、ハイスペはそもそも一般的な所得のマジョリティとは思考回路がズレている場合が多いので、それが個性的に映り、クセだと勘違いされやすいのではないでしょうか。収入額がマイノリティなので、頭のつくりもマイノリティである確率は高いです。
恋愛におけるマイナスなクセとは別物ですので、独身のハイスペに恋をしてる女性は、安心してください。
もしも周りの未婚男性は難ありだらけだと思う方がいれば、自分がその方々と同類の可能性があります。類は友しか呼ばないのです。

※2
親しい友人だけを招待してホームパーティを開催することとは別で、港区界隈には「タワマンホムパ」という文化が存在します。
知り合いの知り合いの知り合いが集い、はじめましての状態のひとたちとホームパーティをするのです。
港区界隈のタワマンではひっきりなしにこのホムパが行われています。30代のハイスペには未婚者が多いとお伝えしましたが、タワマンホムパに頻繁に出没する未婚者は年齢に関係なくほぼ確でワケアリです(私の経験による独断と偏見)。タワマンホムパでの出会いに期待するのは危険です。


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