(詩)地球という名の卒業証書
ふと、わたしを呼ぶ
鳥の鳴き声がした気がして
振り返るとそこに
春の日の木漏れ陽
やがてわたしという
ひとつの生命が燃え尽きる時
降りしきる雨、満天の星
草花の輝き、風
少年の日の口笛
わたしにはいくつも
卒業証書がある
わたしという
ひとつの生命の卒業式に
回る回る
地球という名の卒業証書
ふと、わたしを呼ぶ
鳥の鳴き声がした気がして
振り返るとそこに
春の日の木漏れ陽
あの日の少年の
わたしが笑っている
風の中で笑っている
卒業、おめでとう
風の中で、笑っている
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