青草の原

それぞれが、自分として大切にされ、愛され、安心できる場。 生きるために必要な栄養と休息…

青草の原

それぞれが、自分として大切にされ、愛され、安心できる場。 生きるために必要な栄養と休息を得られる場。そんな場と出会いをつくっていくこと、広げていくことを目指しています。

最近の記事

【ショートステイ】 協力家庭の体験談 vol.1 佐々木夫婦の場合 〜「無理しない程度で、出来ることを」〜

東京都新宿区にある一軒家「れもんハウス」。 「あなたでアルこと、ともにイルこと」をテーマに、年齢や属性は問わず、様々な人たちが集い、出会い、時間を共にしています。 そこは、新宿区の子どもショートステイの受け皿にもなっています。 新宿区では、2歳以上のお子さんは、「協力家庭」という区に登録している一般のご家庭でお預かりすることになっています。しかし、ショートステイが必要な親子がたくさんいる中で、受け入れる協力家庭はまだまだ足りていません。 そこで本記事では、 家庭をひらく

    • 子どもショートステイ協力家庭メンバーへのインタビュー〈みかんちゃん編〉

      西新宿にある一軒家「れもんハウス」 あなたでアルこと、ともにイルこと。 そんなテーマを持って、いろいろな人たちが集う場です。 れもんハウスでは、新宿区の子どもショートステイの受け入れ拠点としても活動を行っています。 子どもショートステイにおいて、お子さんと一緒に過ごす存在が協力家庭のメンバーです。れもんハウスでは、協力家庭として登録しているメンバーでシフトを組み、何人かで交代しながら、ともに生活をします。れもんハウスでは、年齢や所属、バックグラウンドも様々な約30名がショー

      • アルイルxハブ研究会 vol.5

        2ヶ月に1回のペースで実施している神奈川県茅ヶ崎の「みんなの家・リトルハブホーム」と西新宿の「れもんハウス」の共同主催による、ゆるやかな学びあいの会「アルイル x ハブ研究会」。本5回目のゲストは、長年、足立区を中心に、地域の子どもたちの子育てをしている、「まなびやなかま実行会」の荻野悦子さんでした。 「私、こうやって自分の話をすることって滅多にないんですよ。だから今日は緊張しています。」そう仰りながら、語り始めてくれました。 荻野さんちの話です。 どうぞ。 荻野さんちの

        • アルイル x ハブ研究会 vol.4

          2023年6月から2ヶ月に1回のペースで、茅ヶ崎の「リトルハブホーム」と西新宿の「れもんハウス」で共同実施している「拠点づくり」をテーマとした学び合い。その名も「アルイルxハブ研究会」。2023年、年内最後の12月の研究会のゲストは、「特定非営利活動法人レスキュー・ハブ」理事長の坂本新さん(以下、坂本さん)でした。「今日、一食目なんですよー」そう仰りながら、豚汁とおにぎりを笑顔で受け取った坂本さん。この日も朝から晩までずっと新宿・歌舞伎町にいたとのこと。 第4回目の研究会で

        【ショートステイ】 協力家庭の体験談 vol.1 佐々木夫婦の場合 〜「無理しない程度で、出来ることを」〜

          アルイル x ハブ研究会 vol.3

          9月最後の土曜日に第3回目のアルイル x ハブ研究会を実施しました。 アルイル x ハブ研究会は、茅ヶ崎にある一般社団法人「リトルハブホーム」と西新宿にある一般社団法人「青草の原」が運営する「れもんハウス」が、「拠点づくり」をテーマに、2023年6月から2ヶ月に1回の頻度で共同開催している、ゆるやかな学び合いの場です。 今回のスペシャルゲストは、なんと・・・ゲストである研究会参加者のみなさん! 20名ほどのみなさんとお野菜たっぷりの豚汁とおにぎりを頂き、お一人ずつ自己紹介

          アルイル x ハブ研究会 vol.3

          アルイル x ハブ研究会 vol.2

          「私、いろいろしてるから、全部書いたら大分怪しい人になっちゃうんで(笑)名刺には自分の名前しか書いてないんですよね。"話してください"とお声がけいただく時は、大概、私がスタッフをしている「ゆずりは」の話をして下さい、とか、里親もしてるので「里親」についてお願いします、と言われることが多い。でもね、今回のように"桃子さんの話をしてください"と言われることはあんまり無いので、今日はとっても楽しみにして来ました。」 そう笑顔で語り始めた、アルイル x ハブ研究会vol.2のゲスト

          アルイル x ハブ研究会 vol.2

          ろうそくの夜

          6月最後の土曜の初夏の晩、「ろうそくの夜」をしました。 ためになる話を聴くわけでも、自分や他の誰かのために役に立つことをすることをするわけでもない、ただただ目の前にゆらゆらと揺れ動く和蝋燭の灯を、そっと見つめるだけの時間。 そんな一見「ムダ」にしか見えないかもしれないことを「やってみたい」と思ったきっかけは、先月5月のGWにれもんハウスで実施した、文化人類学者の辻信一さんとの「ムダのてつがく」について考えるお話会。「ろうそくの夜」は、辻さんからアイデアを頂き、実施に至りま

          ろうそくの夜

          アルイル x ハブ研究会vol.1

          6月はじめの日曜日の夜、れもんハウスにて、「アルイル x ハブ研究会」と題して、「みんなの家リトルハブホーム」の岩崎愛さん(通称もじゃ)と原田梨世さん(ライリー)をゲストにお迎えして、「拠点づくり」をテーマに、互いの活動実践と課題の共有から学びあいました。 リトハブってどんな団体?リトルハブホーム(以後「リトハブ」) は、『様々な背景を持つ子どもたちや家庭が地域で安心して過ごせる場作り』を目的に、神奈川県茅ヶ崎市東海岸で活動するサードプレイスです。 どんな会だったの?ウェ

          アルイル x ハブ研究会vol.1

          共に生きるために〈withアジア学院レポ〉

          昨年のことになってしまいますが、栃木県那須塩原市にある「アジア学院」に行ってきました。短時間の滞在でしたが自給した野菜で作られた昼食をいただき、スタッフの方に学院内を案内していただきました。当時れもん留学中だった〈ぶーすけ〉も一緒に行き、見学レポートを書いてくれたので、ぜひご一読ください。 ーーーー 学校法人アジア学院。アジア農村指導者養成専門学校は、栃木県那須塩原市にある農村指導者を育てる専門学校だ。 50年以上の歴史があり、アジアやアフリカ、太平洋地域など55カ国以

          共に生きるために〈withアジア学院レポ〉

          辻信一さんによる「ムダのてつがく」のお話会

          青草の原でインターンをしているひなです。  5/2に文化人類学者の辻信一さんが、れもんハウスにて「ムダのてつがく」についてのお話をしてくださいました。辻先生のメッセージや、辻先生のお話について皆で語りあったときに感じたことなどをまとめてみました。ご一読していただけると嬉しいです。 「役立つことからの解放。」 「精神を病む」という言葉を私は日常的に口にしたり、友人から聞いたりします。皆さんも当たり前のように使っているかもしれません。  しかし、この言葉がどれほど深刻なも

          辻信一さんによる「ムダのてつがく」のお話会

          子どもショートステイ@れもんハウス

          東京の新宿区にある一軒家「れもんハウス」 ここでは子どもも大人も 元気な人もちょっと元気がない人も いろんな人が集まってきて、 その時々に居合わせた人たちが れもんハウスの空間を作っています。 そんなれもんハウスは 新宿区の子どもショートステイの 協力家庭でもあり、 何人かの大人がショートステイで お泊まりする子どもと 一緒に生活をするという日が時々あります。 子育て中の家族。お家の近くに、子どもをちょっと預かったり、泊まりで見ててくれる人がいないと困ることがあります。

          子どもショートステイ@れもんハウス

          ひとつのFacebook投稿から始まった。様々なつながりかられもんハウスができるまで

          西新宿にある一軒家「れもんハウス」。ホームページに書かれているキャッチコピーは「西新宿のみんなの家 あなたでアルこと ともにイルこと」。 ホームページの活動内容はこのように書かれています。 色々な人の居場所をつくりたいという想いから立ち上げ、現在は新宿区子どもショートステイ協力家庭として登録するなど、実際に子どもから大人まで多くの人が過ごす場になっています。 れもんハウスの始まりは、運営団体である「青草の原」代表である琴子さんがなんとなく物件仲介サイトを眺めていたとき。億

          ひとつのFacebook投稿から始まった。様々なつながりかられもんハウスができるまで

          「福祉」との身近な接点に。れもんハウスが約束も目的もなく居られる場である理由

          西新宿にある一軒家「れもんハウス」。新宿区の子どもショートステイの協力家庭に登録しており、日々子どもから大人まで色々な方が過ごしています。このような場をつくった背景には、福祉業界ならではの課題があるとのこと。福祉は介護や育児など多くの人の人生のなかにあるものの、自分ごとにしにくかったり、関わるにはボランティアしかないのではと思っていたりなど、身近な事柄になりにくいのではないでしょうか。 今回はれもんハウスを立ち上げた藤田琴子さんと立ち上げの際にサポートいただいた山中真奈さん

          「福祉」との身近な接点に。れもんハウスが約束も目的もなく居られる場である理由

          誰かの居場所になるために。タイムカプセルだからこそつくれる、様々な人と共有できる体験とは?

          れもんハウスは、誰かの居場所をつくりたいという想いから、2021年12月にオープンした西新宿にある一軒家です。新宿区の子どもショートステイの協力家庭に登録するなど、すでに様々な方にお使いいただいています。(れもんハウスについての詳細はこちらから) 今回は5月にれもんハウスが開催したタイムカプセル企画について、発起人の3名にお話をお伺いしました。なぜれもんハウスがタイムカプセル企画を行ったのか、そこにはタイムカプセルならではの「手紙」や「未来」といったキーワードに3人の経験か

          誰かの居場所になるために。タイムカプセルだからこそつくれる、様々な人と共有できる体験とは?